本屋とはほど遠い商店でワシの小説は販売されているわけだ。
『本屋ではない大賞』ならいけるかも。
考えてみればワシはアーティストだけど、アートとは関係ないところで活動しているし、建築家でもないのに家を設計したんだけど実は家のフリした招き猫だ。
世間は専門分化されているのに、ワシは専門家の領域を無視し、その境界を無い無いしている。
国境だって無い無いできるかもね。
ネット通販は『風呂猫マーケット』
http://furonekomarket.ocnk.net/

数年前、いつもヤーコンや珍しい山菜を持ってきてくれる叔父さんからひょうたんに絵を描いてくれと頼まれた。気が乗らないので放っといたが、ふと北鎌倉の個展に出してみたくなった。
インド哲学では「自分の最も内側、個の中心にあるものをアートマンと称し、それが宇宙の根本原理であるブラフマンと同一であることを知覚することで至福に到達する」といわれている。
人がいると気が散る。父親はあいも変わらずこちらが作品に集中しているところに、邪魔しないからと押してくる。押すものは拒みたくなるが、引くものはまあまあ入ってくだされと受け入れたくなる。父親は押しは強いが引きが弱い。相手しないで、小説書いたから読んでてくれと渡したら、静かにずっと読んでいる。
『自由自在堂』 ワシの初出版の小説です。