2016年6月28日火曜日

[5662] 押しと引き

イゴは子供の頃、チョコピーと同じで咬み癖がひどかった。そんな強気のイゴのもとにアニニョンという同い年のメスがやって来た。イゴ、アニに一目惚れ。自分よりやや小さいアニに自慢げに木に登ったり庭を猛スピードで駆け回ったりと体力あって素晴らしい自分を見せつけていた。そんなイゴのことをアニは「まあ素敵♡」と惚れ惚れしていた。
 ところがある日、アニがイゴの登った木よりずいぶん高い所まで登ってしまったのだ。負けじとイゴも登ったが、怖い! ダメだった。自分が鈍であることに気付いてしまった。それ以降、イゴの咬み癖が治ったような気する。そしてその後、アニはイゴの子を産んだ。
 ドンでごり『押し』のバカな男を変えるのはアニーのような女性の持つ『引き』の美だと思う。

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