2018年2月21日水曜日

[6265] 主体と客体

●主体と客体
 絵のちょっとした説明。
 この絵は人物の顔や手や足、つまり皮膚は下書きの色のままで描いていない。皮膚以外の帽子やシャツや周りのダイヤモンドの光の屈折などを描いている。まあ目鼻などは描いたけどね。一般的には主役の人物を注意深く描いて周りは適当だったりする。この絵はまったく逆。
 主体と客体、中心と周辺、人間と環境などの関係がある。僕は環境を描くことによってその中にいる人物が生きることを示した。
 22日から丸の内丸善に展示します。もう一点『帰郷』という絵もこの技法です。じっくり観察してください。

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