2020年1月14日火曜日

[6956] 素人

●素人
サックスが意外と受けたと思うし、自分でもいいパフォーマンスだったと思う。こういうのは素人がいきなりやるもんだから、驚きと疑いと面白味、意外性があって場は盛り上がる。そこでその後、素人は上手くなろうと練習する。やや上手くなっていざ演奏しても、今度はもっと上手いのがいるからそんなに受けないし、悔しさや無力を感じる。負けずにどんどん練習して経験を積んで上手くなる。もっとすごいのが過去にいたとか言われたりして、それを超えなければとかの無理難題をふっかけられる。過去の死んだ奴のファンはそれが絶対神だから、そんな奴を超えることなどできるわけがない。そこでそんな上手いという枠の中から外に出る。自由になる。しかしそれが当たり前になるとつまらなくなる。
 そこでふと吹けなかったあの頃のことを思い出す。演奏する前までのその行為がとても有意義だったことを知る。素人の持つ美しさである。それがブリコラージュだろうなと思う。
 よし、メジャーデビューしたから、今度は偉大な素人になろう。

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