冷たい小雨そぼ降る中、カッパを着て、庭に蔓延る魅力的でないヒメオドリコソウの草むしりをする。ヨーロッパから来た、名前は踊る姫、ダンシングガールなんだけど、どうも見た目が陰気だし、身勝手に蔓延る。名前を変更してガガツヨソウにすればいいとひとりごちた。
あまりに広がって庭中踊りまくっているので、むしりにむしるうちにカキドオシやぺんぺん草などいろんな小さな花を発見する。そのうち思いもよらない日射しが降り掛かり、頭部が暖かくなって意識が自然の中に溶け込む。
自然とは何なんだろう? 人類はどこに向かっているのだろう? などの何十年思索しても答えのでない金にもならない疑問が、ふと解ったような心地良い解放感に包まれた。
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