山を降りる。
曲がりくねった細い獣道を降りて家に帰る途中、
目の前にクマが、道の脇に座っていた。
こっちを見た。目と目があった。
「森の中、クマさんに出会った」という歌はその後どうなるんだっけと考えた。
確か踊るんだっけ、そんなアホな!
戦ってクマの鼻に打撃を加える空手家の映像が‥
鈴の音やラジオの音、持ってない。
他にいろんな手が浮かんだが、
そっと後ろを向き、ゆっくり山の中に引き返すことにした。
後ろのクマの気配を気にしながら、
恐る恐る物音たてずに一歩一歩慎重に進む。
しばらく歩いてから、振り返り、
クマがついて来てないことを確証する。
しかしどうやって家に帰ろう。
道はこの道一本。
道から逸れて山の中へ。
クマの村があったりして。
なお恐ろしい。
もしかしたらと思い、携帯を出してみた。
なんと電波が通じている!
SSに連絡した。
数時間後、遠くからSSがやってきた。
安心に包まれた。
「あれ? 一人?」
「そうだよ」とSSはピクニック気分。
「途中にクマいなかった?」
「見てなーい」
とにかく二人で山を降りる。
クマがいたところが見えた。
なんと数時間前と同じ、いるではないか!
SSはクマに気づかずに脇を通り過ぎてきたのだ。
クマが動いてこちらを見た。
またまた山にそっと引き返した。
暗くなってきた。
なぜか携帯は通じなくなっていた。
ガーーーーーン
目が覚めた。なんちゅう夢だ。
いやいや、これは素晴らしいメッセージだ。
『逃げろ! すべての組織・集団・思想・概念から逃げろ。今までのように自ら捕まるんじゃない。逃げ道は絶対にある』
アートの話さ。いろんなものに通じるとは思うけど‥
アートの話さ。いろんなものに通じるとは思うけど‥
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