2017年11月15日水曜日

[6167] iPS細胞

●この村生まれの天才で奇人とか仙人とも言われ、未だに発展途上人で探究心旺盛なワシを取材したいと近所の中学二年生男女二人ずつが先生と一緒にやってきた。
 みんな名前の刺繍の入った上下ブルーのジャージ、紺のスニーカー。中学生という生物は僕の話にどのような反応をするのか? 前に建築を学んでいる高校生が見学にきたが、高校生はトンチンカンだったから中学生に期待はしてなかった。ところが意外や意外、僕の作品、旧作から新作までちゃんと豊かに感じている。その辺りのおばちゃんは自分の好みが出来上がっていて可愛い猫にしか興味がないから話が膨らまない。中学生はいける! 未知なる好奇心がある生物だった。未分化、iPS細胞みたいなもんだ。面白い!
 もしかして僕の頭が中学二年生程度なのかもしれない。いやそこではなく、自分は中学二年生の感性のまま成長してしまったのだろう。だからあんなふざけた作品が作れるんだ。なるほど納得。
 どうせならこのまま中学二年生の好奇心でアートをますますやっていこうと思うのであった。

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