●だいたい結婚式ってなんなんだ?
姪っ子の12月の結婚式なのだが、全く行く気がなかったのに、兄に頼まれ行く羽目に。まあ父親もいなくなったし兄とも仲良くせねばならない。たまには大勢の前に顔を出すかと引き籠りをやめて行くことにした。結婚式など飲んで食って楽しけりゃいいんだろうと唯一気に入っている迷彩柄のパンツを履いていこうと思っていたら、SSに「新郎と戦うのですか?」と言われた。結婚式とは披露宴だけでなく何かの儀式があるらしいのだ。ワシ、結婚式などやったことも出たこともないから知るわけがない。では何を着るのだ? SSから用意された服がワイシャツにネクタイに三十年前に買ったブレザーに履き心地の悪いパンツ。ネクタイが黒でないだけでこの間の葬式とほぼ変わりないではないか。なんでわざわざ酒飲みに行くのに、堅苦しい不自由な拘束服など着なければならないのだ。首輪までして。オイラは奴隷か! なんか自己主張のない誰がどいつかわからんようなファッションだ。オレじゃねえ! 気に入らん。今朝方、目が覚め、やっぱり結婚式は行かないと決めた。時間が経ってから、ところで式場ってどんなとこと調べたら、結構豪華なとこ。美味そうな料理が脳裏を過った。
とりあえずうだうだクダ巻きながらも、SSと街にパンツを買いに行く。数年ぶりに街に出ての買い物。ワシは服を買うのが好きでない。あのいかがわしさが漂ってそうな試着室でパンツを脱ぐのが嫌いだ。だからと言って試着しないで買って、これまで何度無駄をしたことか。ところが試着しても失敗ばかりだった。この試着室に入るとさっさと出たくて、ついなんでもいいからこれでいいやとなってしまうのだ。
今日、思った通り密室では意味のない汗が頭頂から吹き出て帽子はビショビショ。あー、息苦しい。閉所恐怖症なのかもしれないな。ワイシャツにネクタイなどが嫌なのも締め付けられているとか型に嵌められているとかそういう感覚が苦しいのかもしれない。ワシは飛び出たいのだ! だから絵もどんどん変わるのだろう。自由が一番と思っているからな。さっさとパンツを試着した。
ん? おぉ! 迷彩パンツよりいい! 新しいし。
ははは、2着も買っちゃった!
SS、ありがとう! 美味いコーヒーでも飲むか?
とりあえず迷彩柄のブリーフも買った。
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