●月
折り鶴を数点制作しながら、暗部について別の角度から考察してみた。
太陽が明部、月は暗部という一般的な考えがある。
そこで、暗部の『月』をペリペリ画法で制作した。できて、クールな衝撃を受けた。感動だった! 何がこれほど自分を感動させるのだろうと解る範囲で分析してみた。
月の表面は隕石などがモロに当たり一面荒地でデコボコしている。全表面が原爆や爆弾、銃や散弾銃の痕だ。暗部制作で培ったペリペリやキリキリやポンチ穴などの全ての技法が、この『月』には含まれている。つまりこれは暗部集大成なのだ。その後、新月new moonと再び満月full moonを制作した。
ところでこんな暗いイメージなのに、この『月』の絵を見てると、とても心が静まる。暗部の奥深くには、静寂で瞑想にふさわしい時空があるんだと思った。
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