●雪掻きハイ
ワシの雪掻きは
作品制作と同じで
サッサとやらないとダメだ。
だからゼイゼイ、ハーハーする。
しかし面白いのは
ヘトヘトを超えたあたり
もうダメだと認めたときだろうか
乱れたリズムが苦と共に
身体からスーッと離れるような感覚を味わう。
自分がここにいなくなったような
ステージが一段上がったような
雪景色が美しく
呼吸が整い空気がうまくなる。
これは一体なんだろう?
もう一回これを味わいたくなる。
現実を形作っていた既成の概念が
ある境界を越えると無意味になるのだろう。
これは『雪掻きハイ』だ。
これは癖になる。
体の痛みや疲れを消すべく
ぐっすり寝て
明日も雪掻きしたくなる。
欲とは言えない欲である。
自然はそこまで無慈悲ではない。
なぜなら自然と人は
分離しているわけではない。
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