2013年6月30日日曜日

[4168] 地球上どこでも

白いスイレンが咲いた。
 二十代の娘さんが尋ねて来た。仕事先を辞めたいと言う。就活する者あれば仕事辞めたい者、面白いものだ。
 昨日の続きじゃないけど、自分は油絵を描き始めてから、インドやジャマイカなどに行ってふと考えたのは、もし油絵の具もキャンバスもない土地、未開の国や砂漠などで自分を表現できないなら、油絵なんてのは浮ついた文明国だけの偏ったものでしかない。地球上どんなところでも自分を表現できなければ意味がないのでは。何もない、何も持たず、どこでも生きてゆける自己探求と自己表現を身につけなければと思い始めていた。
 もしそれがあれば、会社の有る無しで、自分が揺らぐことはないだろう。

2013年6月29日土曜日

[4167] 猫

猫というものを素材にして22年もなるんだけど、今日、未だに猫が作れないことに気付き、久しぶりにちゃんと作るぞと頑張った。
 昼、お客さんがあり、子供が就活していると言う。僕の頃とは状況が違うと言ってしまえばそれまでだけど、僕は二十二歳のとき、就職決まっていたのに、初日に辞表を出し芸術家の人生を歩むことにした。初めて油絵を描き始め、金がないのでゴミ漁った。どうせなら絵で一攫千金当ててやろうと思った。芸術のことなどさっぱり解らないので、とりあえずいろんなことを独学した。本は毎日一冊読んだかな、映画は年間300本は見た。絵も毎日何枚も描いた。ライブハウスとクラブは裏から入った。間違って金が手に入ったときは生活費の安い外国に出かけた。二十カ国ぐらい回ったと思う。
 努力の甲斐あったのか、政治権力にも経済権力にもシッポを振らない、世界中どこ探してもいない、僕だけの世界観でメシ食っている猫人間になった。ざまあみろニャー。

2013年6月28日金曜日

[4166] 会社

学校を出て会社というところに就職する。これが当たり前だと思っているから、会社に入れなかったりするとさもヤバい重大事が起きたかのように思ってしまう。会社は誰かが作ったオリだ。動物園の動物じゃあるまいし、わざわざ不自由なオリに入ってエサをもらう必要はなかろう。会社というところは、しかたなく入るところだ。それでも絶対会社なるものに入らねばならないと思うなら、目の前の『山』が会社だと思えばいい。山菜は売るほどある。『海』が会社だと思えばいい。アイデアがうねっている。『世界』が会社だと思えばいい。まだまだ宝がたくさん隠されている。けっこうやりがいのある仕事がたくさんあるように思う。
 ピニャモの仕事はヘビを捕まえてくること。達成感。

2013年6月27日木曜日

[4165] 金の光

アトリエの窓は猫の目になっていて、朝、金色の光が注ぐ。ちょうど作業台に置いてあったできたての十一面観音猫の顔に金の光が当たっていた。これ三体目。またまた我ながらいいものを作ったなぁとほくそ笑みながらシャッターをきった。
 世の中、科学文明が発達し近代化した。ところで近代化とは欧米の真似をして経済成長こそ重要な目的とする。それは地球上、類を見ない森が多い日本の自然環境を破壊し、人間の精神生長を無視し、真理探究を無駄なことと扱うようなものだ。昔のドラマによくある小利口な金持ちのボンボンや銭ゲバを増やしているようなもんだ。ボンボンも銭ゲバも人間的に未熟で愛を知らない。現社会はそんなもん増やしてどうするんだろうね? 

2013年6月26日水曜日

[4164] 雨と仕事

久しぶりの雨。猫共はいろんなところで寝ている。
 庭の植物に水を撒かなくていいので、仕事が捗った。もっともっといいアイデアが出る地点までゆく筈だったが、マッピョが寝ているタンスの上からゲロを吐いた。タンスの後ろに少し、壁にたくさん、流れてポンポコピー、椅子の上にもごってりポテポテ。まったく掃除しにくいところにわざわざするなっちゅうの。おかげでワシの仕事は5合目だった。
 SSはよく寝るピニャモが側にいたので、仕事が捗ったみたい。

2013年6月25日火曜日

[4163] 幻覚

芝生にマッシュルームが生えまくっている。集めたらこんなにあった。バリ島にはマジックマシュルームと言う名の幻覚キノコがあり、日本にはアイゾメシバフタケと言う名の幻覚キノコがある。日本のは「芝生」という名がつき、バリ島のは「マッシュルーム」という名がつく。今ここにあるのは『芝生に生えたマッシュルーム』だ! ってことは、! 南国のような庭造りをしたものだから、キノコ菌がこの庭をバリ島と間違えてある種のワームホールを通って生えたのかもしれない。どれ、キノコ食って、サイケな夢でも見て過そうか。
 なんてね、幻覚幻想だね。

2013年6月24日月曜日

[4162] ハゲ

草刈りも終わった、とは言っても10日後ぐらいにはまたボーボーと生えてくる。生えないのはワシの髪の毛。しかし久しぶりに鏡で見たら、けっこう伸びている。他人が見たらいつもと変わりないハゲだろうが、ワシの目にはずいぶんと伸びて見える。そこで剃る。ヒリヒリするので何かさっぱりするもの塗ろうと思ったが、そんなものない。冷蔵庫に馬油があったので塗った。そういや昔、銭湯で馬油を頭に塗っているおじさんがいて「これ塗ると髪の毛が生えるんだ」と言っていたことを思い出した。もしかしてこれから僕の頭にうっすらと髪の毛が生えてくるかも。
 今更、そんなもん、生えてもねぇ〜……

2013年6月23日日曜日

[4161] ラララ多忙

最近、僕は家に来る人に冷たい。いつもは「まあお茶でも飲んで、ゆっくり泊まっていけば」とか言いはしないが、のんびり話す。ところが最近はそんなことしてられないのだ。毎年九月にやっている瀬戸と伊勢の『招き猫祭り』がいつも以上に盛大になるのだ。瀬戸は祭りを企画運営している会社の今年が創立六十周年、伊勢は皆さんご存知の二十年に一度の式年遷宮だ。この間、打ち合わせで伊勢に行ってきたけど、参拝客がいつもの二倍近い感じだ。九月になったらもっとすごいことになるだろう。そんなわけで頭が作品のことで一杯なのだ。庭いじって体力作り、でかい月見て瞑想、ラララ多忙、いい作品を生むのだ!

2013年6月22日土曜日

[4160] それでも僕は諦めない

今日は昨日一昨日と刈った草をレーキで集める。これがまたかなり疲れる作業だ。刈り残した石や椅子や木の周りの草は手で引っこ抜く。まあ、体力作りと思ってやっているから苦労ではない。
 こういう庭作業がない時は鉄アレーや腕立てなどをときどきやっている。写真のような体重計を使っているのだが、体内年齢が30歳だ。ある時、風呂入る前に34歳で、汗かいたせいか風呂上がりは30歳になった。では風呂入る前に30歳ならと何度も試すが30歳以下になったことはない。これは最初に55歳とセットしているから、実年齢55歳が20何歳じゃ何だからと30歳以下にならないようにセッティングされているんだろうと思う。
 それでも僕は諦めない。いつか28歳ぐらいになってやる。

2013年6月21日金曜日

[4159] 二方向

今日も昨日の続きの草刈り。今日は涼しいのでやりやすかったが、ずいぶん草の丈が高くボーボーなので、またド疲れで、目薬つけてぐっすり眠り込んでしまった。目薬ってよく眠れる成分が入っているんだろうか? なんか癖になりそう。
 写真は食事中の猫二匹。左が、育ちがガキのままでいた方が可愛がられるとわかり、ちっこいまんまのピニャモ。右が、オレなんか可愛がられないし、なら食うしかないと決めたデブるポチ君。

[4158] 芸術

庭の草刈りだが、かなりボーボーで半分も終わらぬうちに大汗かいて、ド疲れ。残りは明日だねと、黒目の傷に目薬つけて目を閉じたら、いつの間にやら夢の中へ。
 目覚めた頃には夕方。次回大作の助っ人をしてもらっている若者がやって来て、メシ食いにひつじ屋へ。ひつじ屋の小学一年の息子の賞を取ったという芸術の本質に誘うような純なインパクトのある素晴らしい虫歯予防の絵を見せられて、美しき未来を感じる。何で顔が画面からはみ出るのか? 顔しかないのか? 右下の青は? などなどほめるとこたくさん。最近の子供の絵などだいたいが予想付くものだが、この絵の初見はビックラこいた。美術談義に花が咲いた。
 帰ったらピニャモがザルで寝ていた。

2013年6月19日水曜日

[4157] ハス

今日は搬出。運がいいのか作品を車に積んで運んでいる時は束の間の晴れ、それ以外は一日中雨だった。
 東南アジアの映画で見た風景で、心地良いなぁと感じていたのが、部屋の中の水鉢で咲くハスの花。いつか自分もそうしたいと思い、この雪国で、もうすぐ叶いそう。居間のハスの葉が大きく伸びているのだ。
 写真の左がジャガランダ、真ん中がハスの葉ですね。もう一枚の写真は外のハスで真ん中に赤い虫の卵のようなものが、なんじゃろ?

2013年6月18日火曜日

[4156] ありがとう

雨降り。個展最終日。平日なのでお客さんもそうでもないと思ったが、意外や意外、けっこう大勢。嬉しいもんでリピーターが多かった。最終日だからね、脳の中で何かが疼き、生まれ、成長し、活性化し、本体を動かし、ここまで足を運ばせたんだろう。
 まあ、大成功、大盛況でした。明日から仙台さくら野に『仙台四郎政宗猫』が登場します。新しい『お札』なんかもあるんで、よろしく。
 皆さんありがとうでした。

2013年6月17日月曜日

[4155] 目

僕は小さい傷をよくする。この間も転んで膝小僧を怪我した。普段下駄ばっかりなので、たまに靴を履くと足が笑うのだ。
 三日前から右目が痛くて赤くなっている。これはたまらん。僕の仕事にとって目は大事だ。それより何より、視力を失い女性の裸が見れなくなったら……、オ〜、想像するだけでも辛い。昨日一昨日と個展が忙しかったし、土日で病院も休みだった。今朝になっても痛みが変わりないので、近所の眼科に行く。黒目に傷が付いてらしく目を洗ってくれた。言葉も治療も丁寧で優しいお医者さんだった。黒目は痛いんだってさ。

[4154] ごろつき市

今日は快晴。個展会場最上徳内記念館の庭で『ごろつき市』だ。もの作りのブースが25も出た。人口もそれほどいないこの田舎で、これほどのお客、食べ物のブースは長蛇の列だった。楽しそうなので、庭に出ていろんなもの眺めたり、暑いので記念館の縁側で本当なら生ビール(禁止)でも飲みながら寛ぎたいのだが、自分の個展会場もおかげで大勢のお客さんが来て、庭に出る暇もない。まあ大盛況だった。
 何も考えてない鈴木さんも東京から来た親善大使の美人さんをデレデレしながら案内していた。

2013年6月15日土曜日

[4153] 鈴木さん

昼用にとサンドイッチを買って個展会場に行く。徳内記念館の変わり者、僕の兄と瓜二つの鈴木さんが昼飯に美味しいソバを奢ると言う。昼飯持ってきたからいいよと遠慮したのに、暫くしたらソバが来たと言う。しょうがないから館員と一緒にいた板ソバを食うが、鈴木さんだけ冷たい肉ソバを食っている。それは上手そうだなと言ったら、この店で一番人気の美味いソバだと言う。僕の食っているのは一番ではないのだ。その30分後、パンを買ってきたからあげると言う。僕にはサンドイッチがあるのに。すぐそのあと今度はケーキを四つ呉れた。サンドイッチがあるのに……。いったいこの人は何を考えているのだろう? 
 写真は後ろの僕に気付かず、外を眺める鈴木さん。この人は何も考えてないと確信した瞬間だ。

2013年6月14日金曜日

[4152] 中心と周辺

「昔は地球の周りを太陽が回っていると思い込んでいて、コペルニクスさんがひっくり返して、地球は太陽の周りを回る辺鄙地域だった。その後太陽系も銀河系の中心ではなく辺鄙地域だったことに気付く。どこまでも行っても辺鄙地域がある意味で重要なポイントのような気がする」
 前にこんな文章を書いた。
 人間はまずは中心思考で我を張る。それに対して当然のごとくアンチが生まれる。精神の解放が起こり広がり、中心は否定され、正しい解答として周辺に納まる。次に広がりを含めたところが中心となる。それがまた否定され、精神の解放……
 まあ呼吸のようなもんなんだろうか?
 写真は初さくらんぼで、小粒の『べにさやか』という『佐藤錦』の受粉用。この色なのに味はイマイチ。佐藤錦の周辺で活躍しているものだね。

[4151] 初睡蓮

数日旅をして帰ってきたら、池のスイレンが咲いていました。
 初スイレン、嗚呼、初スイレン。
 名前はピンクワンダー、今のところまだ根が小さいので、花も小さい。これから大きな花も咲くだろうし、次々と他の色のスイレンも咲いてくれるでしょう。
楽しみです。
 

2013年6月13日木曜日

[4150] 逆転

「わじんさんって、年いくつですか?」
「55歳」
「え〜、若く見える!」
「じゃあ、年とってやろうか」
 わじんは腰を曲げてよぼよぼと歩き去った。

2013年6月11日火曜日

[4149] 螺旋と直球

この互いのお尻の穴を嗅いでいる螺旋の二匹の猫が問題なんだよね。柵から出て平気で他所の土地にいるときがある。いったいどこから出ているのか? 車に轢かれなければ別になんでもないことなのだが、去年アニニョンが轢かれているから心配だ。
 猫は引き戻せないから車に突っ込むと言う。もっと先に先に早く走れば車に轢かれないと思っているのだろうか? 人間は猫の浅はかさをこのようにバカにするが、人間だって同じだ。科学文明の進むがままに任せて引き戻れない。科学文明をもっと先に先へと発展させれば、公害だって放射能だってクリアできる筈と信じ込んでいる。
 あ〜あ、浅はかな直球思考だと思うね。

2013年6月10日月曜日

[4148] 仙台四郎政宗猫

バックが黒というのは初めて、いいポスターだ。意外と似合うし、カッコいい。実在の福の神『仙台四郎』とサムライ『伊達政宗』、それが猫だもん、まるでチグハグなのに、上手いことまとまったもんだ。東北復興猫プロジェクト開始ですね。

仙台にて東日本最大級、東北を中心にした猫のアーティストが集まり、展示即売会を行います。
『毎年、猫年。』The Neko Art Festival 2013
第一回ねこアートフェスティバル
もりわじん作『仙台四郎政宗』の除幕式など多彩なイベントが盛り沢山。
さくら野百貨店 仙台店8Fイベントスペース
619()78()
AM10:00PM7:00(最終日8PM5:00まで)
入場料500

2013年6月9日日曜日

[4147] 客層

今日は日曜ということで大勢のお客さんが来場。来るお客さんを観察していて思うのは、写真のような3歳児から80歳児(これもガキ)まで幅広くやって来て、それぞれそれなりに感動している。二十代の頃は、客層としては同世代の若者、方向もアート専門分野(といってもニューペイント)、年齢も方向も地域も限定された狭い世界だった。それはそれで上手くいけば優越感に浸れて女性にモテて面白い世界なのだが、農家のじいちゃんばあちゃん、その辺りのにいちゃんねえちゃんにはとんと無縁の世界だった。
 まあ、3歳児に感動されたからって記憶にも残らんし、ふざけて調子のって壊されるだけだけどね。何しでかすか解らんナチュラルパンクのこやつら見張っていて、ほんととことん疲れたわ。

2013年6月8日土曜日

[4146] 未知

天気はいいが風が強く少々肌寒い。久しぶりにジャケットなど着込んで、個展会場に出かける。今日は遠くからのお客さんが多かった。福島に驚いていたら、東京、それに驚いていたら静岡。この方はわざわざこのためだけに来て、日帰りで帰っていった。素晴らしい人だ。
 ところで写真は僕がシャツに描いた猫の絵だ。よ〜く絵の猫の目を見てほしい。
 猫の目の中に『黒猫』がいて、手を挙げて招いているだろう。
 人は猫が描かれていることに気付くが、黒猫に気付いた人は今まで誰もいない。これと同じで、人が見ている今の世界はたぶん半分も確かじゃないような気がする。まだまだ世界は未知なんだと思うよ。
 

2013年6月7日金曜日

[4145] 雨

いや〜、昨日のライブはラッキーだったね。今朝は早くから雨降り。庭に出していた椅子やテーブルその他を片付ける。片付け終わったとたんに大雨。これもラッキー。この恵の雨で農家もラッキーだ。
 昼前、一昨日の火事のことで消防士さんがやって来て、いろいろ事情徴収。連続火災がこの雨でやっと止まったと、このまま梅雨になって欲しいと言っていた。いやいや、まだまだ、ときどきの雨でいい。
 デッキチェアの背もたれの上にいるカエルをいつまでもジッと眺めるピニャモ。

2013年6月6日木曜日

[4144] ホーミー

今晩は庭で高知在住の馬頭琴&ホーミー奏者『岡林立哉』のライブ。ワシにとって、庭でのライブは初めて。昨日から会場設置していたが、岡林君が芝デッキの一段高いステージではなく、地べたでやりたいと言うので設置し直し。確かにこっちの方が聞きやすかった。Face Bookのおかげか思ってた以上、40人ぐらい集まった。椅子が足りずゴザ敷いて鑑賞。夜になって風が出て少々寒かったが、お酒も入り、モンゴルの草原が見えるような心地良さだった。ほんとにとっても良かった。

2013年6月5日水曜日

[4143] 火事

夜8時前、隣の公園の崖下最上川沿いがちらちら赤く燃えている。十代の若者が花火していて、飛び火して燃え広がったようだ。若者に「火事か!」と大声で叫んだら「そうです」と言うものだから、消火器を持って消しに。消火器などあっという間に無くなるもんで、ほとんど意味無し。消防車を呼んだというので安心したが、なんと最上川向こう岸に到着した。若者四人にバケツ四つ渡し消火活動。ワシはホースで水撒くが効き目無し。
 まあそんなこんなでとりあえず消火、一段落。燃え広がらないで良かったよ。この界隈、このところの乾燥のせいで、四日連続火事が起きているんだって。気をつけないとね。写真は『火の用心猫』です。

2013年6月4日火曜日

[4142] 体力作り

ウツになって引き蘢り、半年以上も人に会わず、とうとうウツを克服したヤツが福島からやって来た。この写真のようにトボケたメタボだったのが筋肉質になって帰ってきたのだ。彼は言う。
「ウツは薬に頼り、ウツの原因を家族のせいにしたり、社会のせいにしたりする。体力作りをしようとしない彼らはカスだ。心が落ちた時に身体のパワーが救う。あのレゲェのボブマリーだって筋トレしていた。村上春樹は毎日10k走っている」
 なるほど、引き蘢り系のワシの庭いじりは体力作りに相当するもんな。それと今やっている『げんかつぎ』個展では一回でくじが二つもらえる。一つは行為を促す内容、もう一つは捕われた心を無化する内容なのだ。確かに前向きなウツの言う通り、心と身体は繋がっている。心を救うのは十分な体力なのだろう。

2013年6月3日月曜日

[4141] おちょこ

絵日記番号が4141で良い良いと読める。それで今日、良いことが起こったのかもしれない。実は午前、お客が訪れて、絵日記で見た作品『眉チン』以外の『わじん秘宝館』を見たいと言う。しょうがなく倉庫の奥深くにあった『H』と書いてある箱を開けて見た。なんと、行方知れずになっていた作品が中にあったのだ。
 最近は日本も欧米の一神教的経済重視直線思考が蔓延していて自然破壊が進み、アジアの八百万神的、つまり万物が神的な四方八方上下左右自然が大事思考が無視されている。直線思考企画者に下は下品ということで捨てられたと思っていた作品だ。夫婦おちょこの『おチンちょこ』と『おマンちょこ』。お客さんありがとう、おかげで見つかったよ、下が。

2013年6月2日日曜日

[4140] 女優

手ぬぐい『仏陀の飼い猫』を持っている人が女優、今田由美子さんだ。とにかくノリがいい。話すのが楽しい、笑える、清々しい、面白い、シンプルだ、好きだね。このノリって谷中で個展した時、楳図かずおのギャーツ猫を演じてくれた芸人、女優でもある江戸家まねき猫さんに通ずるものがある。ワシはこのようなタイプの女優さんが好きなのかもしれない。なるほど。ではワシが死ぬ時は、ベッドの周りにこのノリの女優さんに10人来てもらい、笑い死にしてもらおうと思う。
 彼女らのギャラ残しておかないといけないな。いくらだろう?

2013年6月1日土曜日

[4139] 春眠

土曜日なので、大勢の人が来るかと思って朝早くから個展会場に出向いたが、忙しく見て帰ったお客が一人いたぐらいで、あとは閑古鳥。本読んだりして時間をつぶすがとても眠い。とうとう会場の縁側に横になる。スズメがチュンチュンなくし、風が爽やかだし、気持ちいい。春は眠いのよねぇ〜。「春眠暁を覚えず」だね。寝てしまった。縁側で寝るなど何十年ぶりだろう? 何かの夢を見たが覚えてない。
 午後から人も大勢来て、やっとワシの個展らしく賑やかになった。それでも眠い。