2019年12月31日火曜日

[6942] 心身

●心身
薪ストーブの火は
そのうち弱まる。
消える前に薪を焼べる。
このための薪割りを去年した。
そのもっと前に
薪用の木を確保していた。
目の前の火にはそんな過去と
燃え続ける未来が繋がっている。
これはただの暖かさではない。
息が白くなったり
大汗かいたり
筋肉痛になったりした
我が心身と
心身を取り囲む
ありがたき環境から
生まれた温もりなのだ!!
しんしんと雪は降る。



2019年12月30日月曜日

[6941] 檻の外

●檻の外
サギは檻の外にいます。

2019年12月29日日曜日

[6940] 太陽

●太陽
月は古今東西
地球の背景だ。
太陽も地球の背景だが
直視するには眩しすぎる。

2019年12月28日土曜日

[6939] 医者と建築家

●医者と建築家
 医者と建築家は人の命を扱っている。
 医者に問題があっても言い難い。ならば医者を代えればいい。しかし問題のある医者は自分の欠点に一生気づかないだろう。そんな医者だらけは困る。
 建築の場合も同じで、言い難い。それにもはや建ってしまった家に問題があったとしても、建築家を代えるには今更遅い。家はとても大きな買い物だ、失敗だった、新しくもう一軒、そんなわけにはゆかない。
 住人は自分の家の批判などわざわざしない。自分の家族の悪口を言うようなものだからだ。古い家よりは多少住み心地がいいからと悪い点には目を瞑る。他人は建築的には素人、家の真新しさに目を奪われ、欠点など気づくはずもない。住人も建てる前は素人、設計の段階でさえ全くわからない。だから住人のことを考え、建てた後も吟味する建築家でない限り、家の欠点が建てた建築家の耳に届くことはほぼない。建築家は自分のアイデアを強要するだけで、今後も住人のことは考えない、売りっぱなしだ。宣伝上手な建築家は欠点や欠陥が補修されないままポコポコ家を建ててゆく。大きな事件が起こるまで問題が明るみに出ない医者のようなものだ。
 批判とはあら探しではない、お互いに望ましい結果を得るためのものだ。施主はしょうがないと諦めず、住んだからこそわかる問題点をできるだけ提出し、納得ゆくまで直してもらうことだ。そこまでが予算のうちだ。他の建築家に見せて指摘してもらうのもいいだろう。気付かない建築家や大工が将来仕事がなくなるよりは、そうすることで気づく良い建築家や大工が育つ。
 幼子や年寄りがいるのに危険な階段はまずい。寒い地方で暖房が上に逃げるのは困る。窓があるのに開けられないのはおかしい。このぐらいは予算内で直させたほうがいい。
 今は見えないが将来起こるだろう木の収縮、荷重による撓みも考慮に入れて検討すべきだ。
 僕が今の家を10年前建てた時には1000人ほどの家見学の人が訪れた。その中には大工さんや建築家の人も大勢いた。問題指摘もあり、後で数カ所直してもらった。修復困難なところは諦めた。それはもう一度設計する時に役立つだろう。
 建築家が他人の住居に、住民が望んでもいない自分の意見を通すことは創造力不足だ。寒い地方での家は命に関わるもの。創造とは住民が望む心地良い住まいを工夫して提示することだ。

2019年12月27日金曜日

[6938] お手上げ

●お手上げ
家の中に嫌いな奴などいないのに
一日中、中指を立ててる、ワシ
傷深し
集中力なし
お手上げです。

2019年12月26日木曜日

[6937] 他人の痛み

●他人の痛み
指を切った!
痛いっす!
人は他人の痛みがわからない
その痛みを自分で体感して
初めてわかるが
喉元過ぎれば熱さを忘れる
やはり元に戻って
あいも変わらず
他人の痛みはわからない
だから他人が痛まないように
辛くならないように
前もって
気にしてあげねばならない
そんなふうに思った。

2019年12月25日水曜日

[6936] 月とピニャモ

●月
日本から見える月と
他の国から見える月は
同じ月だ。
今、見ている月と
縄文人が見ていた月も
同じ月だ。

2019年12月24日火曜日

[6935] サギ

●サギ
今朝の最上川。
真ん中あたりをサギが飛んでます。

2019年12月23日月曜日

[6934] 多様性

●多様性
この間の最上川芸術祭で
すこぶる楽しい天真爛漫な女性に
『雨に負けるわけがない』を
すごく褒められ
3冊も買ってもらった。
友達にプレゼントするらしい。
本物の絵を見たいと言う。
4年前の絵だ。
後日、なんとなく気になって
画集を眺めていた。
ペリペリを発見する前の
ペタペタタッチだ。
もう既に人手に渡って
手元にない表紙の絵が気になった。
満月をテーマに再び描く気になった。
飽きっぽい上に忘れっぽいから
新鮮で面白い。
この猫のように振り返ることで、
多様性が出てくる。
まあ心で言えば
多様性は反省することで出てくるってことだね。

2019年12月22日日曜日

[6933] 救う

●救う
ここの地名は『驚滝(おんだき)』という。
隣の公園の階段を見たら
滝のように水が流れていた。
驚いて外に出た。
流れた水が川沿いの道に溢れている。
これはマズイ! 
だから『驚滝(おんだき)』か!
などと言っている場合ではない。
スコップで用水路に詰まった物をとった。
これからワシは
「公園を救った男」と呼ばれるだろう!

2019年12月21日土曜日

[6932] これから

●これから
いい言葉を拾った。
「“これまで”が“これから”を決めるのではなく、
“これから”が“これまで”を決める」
 by理論物理学者 佐治晴夫
僕は来年5月に2カ所同時に個展を開催する。
2つの個展なんて、とんでもなく大変そうだ。
今からヘトヘトになっている。
しかしなぜだか、やらねばならないと思っている。
最近まで、なんでこんな面倒なことをやるのか?
佐治さんのこの言葉で解った。
個展の一つは『猫』の集大成だ。
これは「“これまで”が“これから”を決める」ような個展だ。
そしてもう一つ
おそらく『月』がテーマのインスタレーションだが、
僕にとってはもうちょっと先に進んだ空間になるはずだ
こっちの方は「“これから”が“これまで”を決める」。
人は過去に左右されがちだから、
「これから」を手に入れるには倍努力しないとね。

2019年12月20日金曜日

[6931] 建築人

●建築人
大工の高木さんが月の絵を取りに来た。
大工の腕が良く
家の大黒柱は
施主家族と一緒に
山の木を切りに行くというから
古臭い頑固一徹の宮大工のような人だと思っていた。
ところが違った。
彼のWEBの『発酵住宅』に出ている、
今年建てた”肴町の家”を見てください。
40代の建築家と一緒に建てたものらしい。
軽やかで古さと新しさがバランスよく混合している。
色もしつこくなく、大工仕事はもちろん繊細だ。
山と家と住人が繋がっているばかりでなく、技術とセンスもいい。
山形に必要な建築人だと思ったね。
*写真は満月6つ。

2019年12月19日木曜日

[6930] よっしゃー

●よっしゃー
市役所の方がやってきての報告。
「最上川芸術祭は大成功でした」
なんで? と訊いたら、
入館者数がすごく多かった。
オーーー、結果を出したぞ!
うれしい報告です。
よっしゃーー
来年度の話を
もはや館長はいないものとして、
ワシが勝手に進めてみる。
*まずは一般企画を募集する!
1ヶ月間、あのでかい空間メインで
個展でもグループ展でもなんでもOK
そんな面白い企画を
市役所の生涯学習課に持って行ってくれ!
ワシらが集まって検討する。
面白くなりそうな企画は
無碍にせず育てる。
入館者数に応じてギャラを払う。
ただし、火や匂いや食べ物はダメ、
電気類は自然光が主体だからダメ。
まあ色々禁止事項はあるけど、
あと最上川がテーマでなくても構わない。
どうせ展示会が終われば全て水に流す
これも最上川の流れの一部なのだから。


2019年12月18日水曜日

[6929] 落着

●落着
来年の個展で
頭が
あっち行ったり
こっち行ったり
あーだ
こーだ
まとまらなかったが
やってきたお客さんが
「満月は落ち着きますね」
その一言で
落着した。

2019年12月17日火曜日

[6928] お見事!

●お見事
ギャーーーーーオーーー
Great !
ハバミちゃんをお買い上げの方から届いた写真。
船も眠り猫もいる。
さすが
シャレの解る方だ。


2019年12月16日月曜日

[6927] 一期一会

●一期一会
音楽関係のお客さんが来た。
この家は初めての方。
音を風景で表現した話は刺激的だった。
お礼に僕のいろんな作品を見せた。
僕の場合、初めての人でノリが良ければ、
だいたい全作品を見せる。
もうこの人とは
2度と会うことはないかもしれないからだ。
もしもう一度会ったら、それはまた初見。
初めまして、そして久しぶりなのだ。
反対の馴れ合いというものは好きでない。
それは弱気が原因だからだ。
弱気は解放を妨げる。
実に不自由なのだ。
家でもSSとは大体3時間おきに初見だ。
時々「どなたですか?」と言うこともある。

2019年12月15日日曜日

[6927] 引き

●引き
「来年の芸術祭に参加させてください」
と言う人が3人もいた。
まあ、ありがたいことだけど、
こういう押しの人は
自分で開拓すればいい。
そういや、ワシ
押しの強い人と似ていると
言われることがある。
誤解してますね。
『引き』を『引いて』いるから
押しに見えるだけ。
庭好きの『引き籠り』だし。
油絵がどんどん重ねる足し算だとしたら、
僕の発見したペリペリは『引き算』だし。
学生時代、ビリヤードをやったが、
もちろん『引き』が上手かったし。
『引き際』知っているから、
来年の芸術祭は若者に任せて、
ワシ『引く』し。
『引き』が基本。
ワシは『引き』に美を感じるのよ。
*写真はうちで生まれた金魚の稚魚、可愛い。

2019年12月14日土曜日

[6926] 干し猫

●干し猫
晴れたので
昨日、手に入れた素材を
外で洗いながら
木に干した。
洗うのが意外と楽しい。
木に干したやつも
なんだろうこれって?
意外と面白い。
午後から大雨だったけど
いい日だわ。

2019年12月13日金曜日

[6925] インスタレーション

●インスタレーション
さて頭を切り替えて次です。
今日は次の個展に使う物探し。
インスタレーションを重視したい。
簡単に言えば『風景』だ。
風景でも背景でも環境でも
それはモノが中心ではない。
関係性と流動性かな。
*写真は昨日の『満月ワインバー』。
僕はノンベェでないので参加はしないが、
僕の『満月』で乾杯は嬉しい。

2019年12月12日木曜日

[6924] 搬出

●搬出
今日は朝から搬出。
やっと戦いが終わりました。
長い道のりだった。
面白いし疲れるしドキドキだし
いやはや精神的な意味で
中身の濃い展覧会だった。
いい勉強になりました。
次の個展に役立てたいですね。
最後に館長から
「もりさんはサギとか動物がいいですね」と言われた。
ハバミちゃんも動物だったのかしら?
搬出も終え、昼は
参加作家らとそば屋で打ち上げ。
皆さんありがとうございました。

2019年12月11日水曜日

[6923] 落札

●落札
ハバミちゃんが大人気だったので、
10/27にネットオークション
『ハバミーズ』(サザビーズのダジャレ)を立ち上げた。
最上川芸術祭も終了したので、その結果発表です。
山形県在住の女性の方が落札されました。
大変ありがとうございます。
*僕の洒落に付き合っていただき涙出るほど嬉しい。

2019年12月10日火曜日

[6922] 最終日

●最終日
芸術祭最終日。
イヤーーーーー、長かったな。
最終日は館長がいないし、
天気もすこぶるいいし、
話弾む人たちが多くやって来て、
いい感じに幕を閉じる、
、、はずが、、、、
12日午前が搬出なんだけど、
今日、半分は持って帰ろうと
作品を分解、片付け、
車に運んでいる最中に
夕方5時になった。
その途端に、
マシタめ! 
片付け手伝いの人がテラスにいるのに、
さっさと窓の鍵を閉めた。
外は真っ暗なのに、
さっさと電気消した。
暗い外で車に荷物入れているのに、
さっさと車で帰った。
この芸術祭の
最初から最後まで、
とんでもない
クソしマシタ。

2019年12月9日月曜日

[6921] 打ち合わせ

●打ち合わせ
今日は東京から来客。
来年の春の個展の打ち合わせと
最上川芸術祭を見学。
初めて見た最上川美術館に
感動していたわ。
さて、芸術祭が終わったら、
のんびりしようと思っていたが、
春には同時期に2つの大きな個展がある。
わざと重ねたんだけど。
さー、これからまた忙しくなるぞーー
*最上川芸術祭、明日最終日。

2019年12月8日日曜日

[6920] ハゲ

●ハゲ
今日は疲れた。
ポツポツとだが、途切れなくお客さんが来た。
久しぶりの人、再来の人、寺の人、初めての人、可愛い人、
泣く人、猿のような人、遠くは東京の人と奈良の人。
ずっと立ちっぱなしだったので、腰が痛いっす。
写真はハゲ3人が並んだ。
みんな満月。


2019年12月7日土曜日

[6919] ザ・ハバミーズ

●ザ・ハバミーズ
今日はコンサートがあったので、
美術館も賑やかだった。
コンサート終了後、
ギターの那須さんに、
みんなで写真を取ろう、
館長も一緒にと言いながら、
みんながハバミポーズをやろうとしたので、
おいおいおい! 焦った!
まったく悪い奴らじゃ!
しかしまったく関係ないところで
この人形が有名になっている。
ある意味、今回の芸術祭の大スターだ。
館長はこれを自分だと思ってないのだろうか?
「あたしこんなんじゃないわよ」
と言ったら、
「いや、あなたは困難だ」
うまい! 
座布団一枚!

2019年12月6日金曜日

[6918] 雪

●雪
雪です。
とうとう冬到来。
でも夕方にはやや溶けました。
明日は最上川美術館でクラシックのコンサートです。
ビートルズのオンパレードとかやるらしいです。
もろちん、わじんショップ&サイン会します。


2019年12月5日木曜日

[6917] 再読

●再読
一日中雪。
 朝一で、美術館に出かけ、昨日バラけたサギの作品をネジ留めし、心配無用にした。このような展示での構造はネジ留めすべき、今後の教訓にしたい。みんなの作品も少し配置換えした。
 昨日は、館長がいるので、どうも何か言われるんではないかと気になって気になって感性が働かなかったのだ。ワシ、こう見えても意外と繊細なのだ。会場はうまい感じに仕上がった。
 中村哲さんの本をカフェで再読した。亡くなったからこそ解ること、ネットなどでは伝わってこない大事なことがたくさん沁みた。

2019年12月4日水曜日

[6916] 優しさ

●優しさ
雨降りです。
 作品を移動に美術館に出かけた。美術館の玄関を開けたら、向こうにお婆ちゃんがいた。手伝いの人かなぁと近づいたら、なんと館長だった! なんか哀れに見えた。
 移動は作品が壊れることもなくスムーズに行っていたのだが、、、、最後の最後に、サギの木組みがバラけて落ちた! 問題を噴出した作品だったせいもあって、大笑いしてしまった。館長、ガラスは割れてないよ! 館長がすかさず、ひっつき虫を持ってきてくれた。今日は何かと優しいぞ。
 帰る時、小雨降る中、館長が傘もささずに僕らを見送ってくれた。
 さて館長の今日の優しさ。雨が降っているのに見送るなんてのは押し付けがましい善意で、まったく嬉しくない。かえって気を使う。
 これはいじめっ子がいじめていじめて優しくするようなもの。いじめられた者はいじめと対極の優しさに囲まれて、逃げ場はない、自由もない。囲い込み漁みたいなもんだ。

 みなさん、優しさには気をつけた方がいい。その優しさの裏には尊大不遜や虚栄心・偽善などがある。すべての表には裏がある。優しさに力を入れるよりその裏の尊大不遜を断捨離することの方がまだ他人に自由の可能性を与えると思う。

2019年12月3日火曜日

[6915] 年々楽

●年々楽
ユキヤナギの雪囲い。
19株あるのだが、今年は丈夫になったようで
雪囲いなどしなくていいような強さだ。
3つだけで済んだ。
木は年々丈夫になって、僕らの手間を省いてくれる。
庭木を植えたばっかりの頃は雪囲いが大変だった。
それが数年で、それぞれ幹も太くなった。
雪国育ちなので、そう簡単に雪にやられることもない。
今は雪囲いをしなくてもいい。
雪で少々折れてもそれなりにいい形になって生き延びる。
家の雪囲いも楽な方法を発明するので、年々楽になっている。
 そこで思った。
このように年々楽になるのがいい。
いくら楽と言っても、人工的な素材では年々見窄らしくなる。
自然な雰囲気の庭があると力強くいい風景になって、
家も年々、庭や山の風景に馴染んでカッコ良くなってくる。
よく自然素材で建てた家を自慢する人や、
リノベーションに価値を置く建築家がいるが、
庭に意識が向いてないのが残念だ。
家庭とは家と庭があるものだ。
庭には木が必要だ。
その木は家や人が朽ちていくのとは反対に、
どんどん成長し英気を養う。
つまり年々楽にしてくれるだけでなく、
住む人に英気を与えてくれるのだ。
さぁ、雪よ、いらっしゃい!

2019年12月2日月曜日

[6914] シャインマスカット

シャインマスカット
この間もらったさくらんぼの木。
チェンソーで玉切り、そして薪割り。
これで今年の薪割りは終了ですな。
大汗かいたし、終了祝い。
風呂入ってビール。
つまみに
芸術祭でお綺麗な奥様とお嬢様から
いただいた高級な
『シャインマスカット』
なにこれ? 
果物なの?
すげぇー、美味い!

2019年12月1日日曜日

[6913] 謳歌

謳歌
日曜日、天気はいい。
今日はハバミ人形を一目見たい
というFBページの愛読者が多かった。
それにしてもここが初めてというお客が多い。
だからこの景観にみんなびっくりする。
こういう展覧会をもっとやってほしい声も多い。
宣伝や運営が下手ってことだね。
あ! びっくりがあったわ。
お客さんに作家ラスト思考の
ガラスハバミと搬入5時帰れの話をしていたら、
僕のうしろに5時帰れの張本人のマシタさんがいた。
ドキッとしたさ。
今日は館長がいないので、
自由を謳歌した。
写真は着物姿の日本舞踊の方。
美しいですね。
あーーーー、空って広いなーーーー