今まで『働く』がベースになって経済優先のせわしない生活だった。ところが『働かない』をベースにしたら、いきなり二十代の頃がフラッシュバックした。二十代は「お金なんて何とかなるさ」で、売れもしない絵を描いていた。わざわざ売れない絵を描いていたわけではないよ。納得するまで命懸けて戦争や原爆に勝てる自分の絵を探していたと思う。ちょいと大袈裟だけど、そうなのさ。
今やっと、あの頃の精神が蘇り、作品に対して心に空間が、余裕が出てきた感じだ。
そうか! あの淡く不鮮明で儚いかもしれないが、何にも増して美しいいものに挑戦する『余裕』を、僕は見失っていたのだ。
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