2013年3月31日日曜日

[4077] プチ断食

昨日の頭痛はお腹のせいだったと判明し、今日は身体の衣替えを決行。冬のためにデブっていた身体を元に戻そうと思う。つまりは断食。やはり創造はハングリーでないといけないのだ。と言ってもそれほど大袈裟なものじゃない。軽くネ。
 朝はリンゴ半分の半分で作った葛湯、昼はおかゆ一杯、おやつにお茶とせんべい一枚、夜もおかゆ一杯だけ。
 おしまい。

2013年3月30日土曜日

[4076] 頭痛

頭が痛い。目の疲れだろうと思い、眉間とか眉を強く押す。痛気持ちよくなって少し楽になる。髪の生え際がないものだから頭中を押しまくる。そのうち非常に痛いところに指がぶつかった。ここだと思い、他の箇所より強く押す。ずいぶん痛いな〜、あっ! ここは三日ほど前、強打した目の上のたんこぶのところだ。痛い筈だ。忘れていたわ。このせいで頭痛がするのだろうか? 「あい えお」。もしかして意識障害?
「汚れちまった悲しみに 今日も小雪の降り掛かる 汚れちまった悲しみに なにのぞむなくねがうなく 汚れちまった悲しみに 倦怠のうちに死を夢む」中原中也が過った。ふんだ! さっき、うんこいっぱいしたら頭痛しなくなったもんね。

2013年3月29日金曜日

[4075] 晴耕雨眠

今日は昨日の庭仕事の疲れがたまっている感じだ。やけに眠い。雨だし。
 今、製作中の大眠り猫を見て、でかいな〜と思った。写真真ん中の小さいのが「ジャイアン」だとすると、今粘土製作中の奥のでかいのが父さんみたいだから「ジャイアント」で、手前のできあがっているのは母さんで「ジャイアンカ」。「ジャイアンツ」って何じゃろ?
 つまらん、寝よう。

2013年3月28日木曜日

[4074] あれ

春になって来たので、とりあえず午前を庭の衣替えにしている。毎日このような面倒なことをやっているのだが、今日は待ちに待った『あれ』がとうとうやって来た。
 まずは洗濯物を干すテラスの床掃除をした。次に昨日頭ぶつけたアルミを全てセットする。池の淵を掃除する。芝デッキのベンチを取り付ける。もうこの頃には『あれ』がやって来ていた。
 池の中を掃除をしたい、庭に木を植えたい、芝生に目土をやりたいなどとやりたいことがどんどん浮かぶ。もう庭から出たくなくなってきていた。
 そうこれが『あれ』、『ガーデニング・ハイ』なのでした。

2013年3月27日水曜日

[4073] 目の上のたんこぶ

半分しかセットしてないアルミのグレーチングの残り半分を取り付けようとして、アルミに額を思いっきりぶつけてしまった。目の前の風景が薄れ……                   ハッ! ギェ〜〜、痛い!
触ってみたら、3センチの切れ目付きたんこぶができていた。『目の上のたんこぶ』だ。ワシにそんな気になる邪魔になるような人物がいるだろうか? 考えても誰も思い浮かばない。涙目を開けたら目の前にピニャモがいた。コイツらが目に上のたんこぶか!
 写真は猫の目の上の屋根のペンキを塗るワシ。こうやってみるとワシがたんこぶだわ。

2013年3月26日火曜日

[4072] コーヒー豆


いつも飲んでる自家手焙煎珈琲『豆まろ』さんからの注文の品。この作品の気に入っているところは、下のコーヒーカップを持っている猫ではない。その猫の頭の上にいる子猫でもない。実は子猫が持っているコーヒー豆なんだ。本物みたいにできちゃったもんで気に入っているのだ。別にリアリズムを追求しているわけでないけど「これ本当の豆?」と聞かれると嬉しい。
「粘土だもんね」

2013年3月25日月曜日

[4071] ツタ

芝デッキの周りに植えてあったツタをパーゴラに移植する。芝デッキでは増えてもカットするだけなので面白くなかった。パーゴラにツタを植えたかったが、蔓延って冬に雪が積もり大変になるだろうと思ってパーゴラにツタは避けていた。でもここに住んで夏のパーゴラや冬のパーゴラを三回眺めてきた。いい対策が浮かんだのだ。
 そこで今日、パーゴラの四本の足下にツタを移植した。
 今年はダメでも来年の夏には涼しいツタの下でのお茶ができるだろう。楽しみである。

2013年3月24日日曜日

[4070] 大自然

腕が痛いと目を覚ましたら、イゴが僕の腕枕で寝ていた。昼頃イゴが柵の外で泣いていた。たぶん雪が溶けて剥き出しなった崖から出たのだと思う。そこで柵を修繕した。イゴは元は野良猫だから文明社会にとっては価格0円でただの物質だろう。
 僕らを守ってくれている親には親孝行、国には愛国とかいう言葉があるけど、それら全てを守り包んでいるのが大自然なわけで、それが昨今、もっとも汚され蔑ろ(ないがしろ)にされているように感じる。
 僕はイゴを守っているけど、大切な僕の中の何かをイゴに守られているように感じるから、イゴはたぶん大自然とイコールなんだと思う。

2013年3月23日土曜日

[4069] 山形サブレ

家の窓ガラスが黄砂なのか何なのか知らないけど、ずいぶんと汚れているので、家の周りのガラス磨きをする。汗かいて疲れたので、その辺りに横になったらそのまま寝てしまった。目が覚めたら寒気。ヤバ、春一番が吹くのはいいけど春風邪をひくのはイヤだ。なんか栄養ドリンクでも飲もうと納戸を探したら、こんなものが。そうだ、ずいぶん前に山形県の形が僕に似ているかもと山形サブレなるものをもらったのだ。確かに少し似ているような。
 ふ〜ん、そうか、ワシは山形なんだ! ……だから、どうしたっていうんだ!

2013年3月22日金曜日

[4068] 犬

散歩なんかしないで猫のように家の中でうだうだしている引き蘢りなのに、散歩の雑誌の表紙にはなるし、今度は猫作っているのに犬作らされた(犬被った猫だったりして)。そろそろ僕が猫に擬態しているのがバレてきているのかもしれないな。本当の僕が悟られないように用心しなくっちゃ。ちゃんとした姿勢は止めて、これからも猫背でいようと思う。

2013年3月21日木曜日

[4067] 散歩の達人

家と庭で家庭。その家庭からほとんどでない僕の作品が雑誌『散歩の達人』の表紙になった。外出て歩けということだろうかしら。
 まだ手にしてないけど、この本は好きだから嬉しい。
 我が友には僕と違って散歩が仕事のような(もしかしたら単に徘徊しているだけかもしれない)。そんな怠け者がけっこういる。
 彼らにお薦めだ。

2013年3月20日水曜日

[4066] 育成

雪が積もっても降ろさなくていいように、去年屋根を外していた薪棚の屋根を元に戻す。昨日のそがきといい、こういう庭を維持するための作業というのはやる前は面倒だ。しかしかなりの運動になるから散歩やエクササイズの代わりになる。庭が美しくなるからエクササイズなどよりいいことが多い。
 この庭で自分の育てた木に花が咲くのを眺めるのは他所の木々の花を見るより嬉しく感じる。
 育てるとか世話をするという作業は、とても大切なものだとつくづく思うのでした。

2013年3月19日火曜日

[4065] そがき

そがき(雪囲い)外しをする。だんだん春が近づいています。(いや、だんだん春に近づいています)かな? どっちがいいんだろうね。
 北国は冬の日照時間が短いので、骨が脆くなって骨折が多いと聞く。僕は引き蘢り系だし、それが功を奏して、うちに籠った仕事に繋がったのはいいのだが、雪掻き以外になかなか外に出ることも無い。こうやって陽に当たることは大切だ。
 池の金魚がもう一匹死んで浮いていた。底を覗いたら三匹が仲良く泳いでいた。まあ一安心。

2013年3月18日月曜日

[4064] ラジオ体操

毎朝ラジオ体操をやって、もうかれこれ20年は経っているだろう。この日記にもそうだが、シンプルなことを何年もやることは苦にならない性格だ。他に自分で作った神棚に、毎朝、新鮮な水をカップに入れ、拝むことも数十年やっている。
 ところでこの毎朝のラジオ体操に参加するものが増えた。ヨゾだ。今日はなぜかヨゾに付いて猫共がたむろして来ているが、本来はヨゾのみ。

2013年3月17日日曜日

[4063] 身代わり

今日は池開き。池の上のアルミのグレーチングを外し、居間から外への橋&デッキにする。池を見たら金魚が氷の下で5匹死んでいた。ボーッと金魚を見ながら(なぜだろう? 酸素か? 寒さか?)と考えていたところに、彼岸で実家に帰るという従姉妹が立ち寄った。
 今年初めて、陽に当たりながらデッキでお茶を飲んだ。実に心地良い。
 死んだ金魚を見ながら従姉妹が言った。
「ペットは主人の身代わりになって死ぬんだよ」
 なんかすごく深くて優しい言葉に聞こえた。金魚がますますいとおしくなった。

2013年3月16日土曜日

[4062] 雪と毛色

ピニャモが雪の上にいるように見えるが、実は芝生の上。ピニャモは雪が大っ嫌いなのだ。今までに一度も雪の上を歩いたことが無い。他の猫はたまには雪の上を歩くのに……、そういや柄の似ているポチ君も雪が苦手だ。白地に茶ブチ系はもともとは南の土地の猫なのか? 黒猫が、人間で言えばアフリカ系で、南国出身かと思っていたが、黒系のヨゾやイゴは雪が平気だ。人間の肌の色のように、猫の毛の色と気候の関係性は?
 この写真のピニャモは雪の無いところを歩いていて、芝デッキの端っこまでやって来たのだ。暖かくなって、行動範囲も少し広がり喜んでいる。でもこれ以上は進めないのであった。

2013年3月15日金曜日

[4061] 天童木工

昨日はイゴが手術している間に、天童木工を見学。ここは友人がイデーという家具屋の棚の設計をし、それの木工するところが山形にあるんだよと言って、聞かされて気になっていたところだ。初めて行ったが、どでかいところだった。けっこう楽しかった。何か設計したくもなったさ。
 写真左の人が、今回の個展『超化』の炭化した台を作ってくれた若きデザイナー。三重県出身でわざわざ天童木工の技術の素晴らしさを勉強するために山形にやって来た。真面目そうに見えるが、けっこう面白い過去があり、普段着はもっとバカな恰好をしている。いい仕事してくれてありがとう。

2013年3月14日木曜日

[4060] 手術

イゴの牙を抜くために病院へ。
イゴは先生を見ながら、両手でグラグラする牙を挟み、揺すってみた。すると、ポロリと牙が取れた。イゴは笑顔で、先生に牙を見せた。
「先生、牙取れちゃったよ、ほら。もう手術しなくていいよね。家に帰っていいよね。いいよね、いいよね、いいよね……」と麻酔でニコニコ寝るのであった。
 目が覚めた時には、もう牙は無かった。

2013年3月13日水曜日

[4059] 泉

コンテンポラリーアートや学問や科学の基本には三つの柱として「脱国家、脱民族、脱自分」というものがあるらしい。人類全てに共通するものを発見発展させようということなんだろうね。これをクリアーしないとあいも変わらず心は狭く、狭い者同士が争うことになる。とりあえず僕はこの間の個展で、作品『脱』から出発し、あらゆるものを脱したような満足に包まれた。
 写真はデュシャンの『泉』という作品を飛び超えているわけ解らんパミュ女子。製作途中で便器にうんこを付けようとしたが、本物じゃないよ、粘土だよ、でもSS(スパー・スタッフ)に制された。いろんなものを超えた気分の僕だが、SSは超えられなかった。

2013年3月12日火曜日

[4058] 春と薪ストーブ

春めいた陽気になってきたので猫共が庭に出始めた。まだ雪は溶けてないが、確かに暖かくなってきている。こうやって春が近づくと心うきうき喜ばしいことなのだが、残念でつまらないこともある。薪ストーブが使えないことだ。なんといってもこの寒い地方での楽しみは薪ストーブの火を見ながらゆったりと珈琲など飲むことなのだ。心の奥底では夜になったら寒くなって欲しいと願っている自分がいる。
 ヘッヘへ、今晩も寒くなった。ラッキー!
 まあ、春がきても、いいんだけど。
 

2013年3月11日月曜日

[4057] ピエタ

今日は3/11。
 この作品はミケランジェロがキリストとマリアを描いた『ピエタ』からのイメージで創作したもの。
 僕にとっては事故で亡くなった自分の飼い猫と自分を表現したつもりだ。
 今日は多くの人が、この我が子を亡くしたマリア様の気分だろうと思う。

2013年3月10日日曜日

[4056] アートと政治

今回の『超化』個展は大変な人気だった。なぜにこのような人気を得たのだろうとメインになった作品を再観察してみて気付いた。
 この作品は、フェルメールの絵画の可愛い女の子の顔で、身体は慈悲深い弥勒菩薩になっていて、全体は柔らかい布に支えられ、自由に浮いている。
 ここで思ったのが政治というものとは、まるで反対だなぁと。
 政治とは、横柄な屁理屈だらけの年寄りの顔で、身体は慈悲心や正義感の無い無様な肉体で、国という全体を固い壁のような権力武力で支え、民衆を不自由にも金で縛り地べたに這いつくばらせている。

2013年3月9日土曜日

[4055] 東大


個展『超化』に来て、画集を買ってくれた東大先生が家族でやって来た。写真のようなことを研究しているらしい。この地図を見るといかに日本が地震大国かが解る。この地図に原発のあるところを記して欲しいな。ヤバい事実が吹き出て、バーン! この先生は知性だけでなく、アートセンスというか、笑いのセンスもノリもいい。高慢ではないし、謙虚だし、イヤイヤ素晴らしくできたお方だ。よっ! アトピー!

2013年3月8日金曜日

[4054] 同化

昨日、犬猫病院には、写真のような服装で出かけた。なんと! アホのように、帽子、ジャンバー、パンツ、靴下、靴、全て同じ系統の色だった。病院の床を見ると、これまた同じような色。もしかしたら僕は床に同化して見えないのではないかと思い、面白いので写真に撮ってくれとSSに言ったら、「どうかしてるよ」と言われた。
 おっ! うまい! いいシャレだ。

2013年3月7日木曜日

[4053] 猫病院

昨年、牙がおかしくなって3本抜いたイゴの残りの牙が最近、歯周病でグラグラがひどく、ヨダレもひどい。抜いてやろうと試みたが、なかなかお医者さんのように冷めた気分になれず断念。そこでついでに食べても吐いて4kあった体重が2.9kになってしまったマッピョも連れて病院へ。
 車の中ではびえ〜びえ〜泣き続けていたイゴも、写真のように診察台の上ではまな板のコイ。来週抜くことに決まったことで、騒いでもしょうがないと覚悟したのかも。

2013年3月6日水曜日

[4052] ヒツジ

今日はのんびり近所巡り。
 まずは実家に顔出す。個展中に父親の妹79歳が亡くなったからか、父親が般若心境を何枚も写経していた。自伝を書いたり写経したり、歳とっても忙しいものだ。その後、亡くなったおばさんとこに香典を持っていく。帰りにいつものパン屋ノウカにいつものクロワッサンを買いに、バカ話をする。夜はパン屋のお母さんとひつじ屋『シープ&ポニー&バニー&ハニー』に出かけシープを食らう。
 写真はひつじ屋さんの玄関にあるひつじの肉に驚く我が泣き猫です。

2013年3月5日火曜日

[4051] ハレとケ

山形に帰宅、道路に雪は無くいい天気で春のよう。もう何ヶ月も旅してきたような気分なのだが、実は二週間だけ。妙なものだ。荷物が届くというので倉庫の戸を開けたものの閉じなくなってしまった。ここの屋根の雪はこの冬一度も雪降ろしをすること無く積もり積もったまま。春まで大丈夫だろうと高を括っていたが、この間のとんでもない集中豪雪。重いんだろうな。今日ぐらいは温泉入って東京の垢を落とし、のんびり生ビールと自然派ワインでも飲む筈だったが、いつの間にかいつもの雪国生活に戻ってしまった。あ〜、大汗かいた。

2013年3月4日月曜日

[4050] さあ休もう


個展も終了し、後片付けです。三部屋分の作品があるので助っ人を呼んでの搬出。助っ人はイッタ。神奈川にいた頃ワンタと呼んで、いろんなことを教えた今二十七歳、弟子というわけでも生徒というわけでもない……ワシ師匠とも先生とも呼ばれたくない。そんな偉そうな呼ばれ方は嫌いだ。まあそんなことはどうでもいいけど、イッタ君はいい感じに感覚が研ぎすまされてきている。まだまだ若い、もっともっといろんな詩や絵を感じて欲しいね。
 久しぶりにいろいろ語り一日は過ぎた。さあ、休もう。

2013年3月3日日曜日

[4049] 薬猫神様

写真の『薬猫神様』を作った経緯を語ろう。
 6年前、僕の手元に手紙が届いた。内容は「12年前に伊勢であなたの作った猫神様の作品を見て、自分が寺の住職になった暁には本尊として作ってもらおうと決心した。今、ようやく自分は住職になったので薬師如来の猫神様を作ってもらいたい。お願い致します」とこのようなことだった。12年も僕を思い続けてくれた愛に感動。こうやってこの作品は生まれた。
 今日で個展は終わり。お披露目も終了し、また長野県の大嶋山瑠璃寺に戻る。写真は僕と住職です。住職、大変ありがとうございました。深く深く感謝致します。

2013年3月2日土曜日

[4048] 撮影


作品集が人気なので、今回の作品『超化』もちゃんと撮影してもらうことに。作品を撮るためにバックにきれいな紙を貼ってちゃんとライティングをすると、もう今までここで見ていた作品が超高級に見える。馬子にも衣装じゃないけど、空間の色によって変わるもんですね。この作品を例えば青山のこぎれいなギャラリーなどに展示したら、もうモテモテウハウハになっちゃうだろうね。とイメージしてたら、だいたい理解しちゃい、もはや青山なんか手中にしちゃった感じ。よっしゃ! ワシは青山などの近場の欲望を後にして、前進超化するのでした。

2013年3月1日金曜日

[4047] モナリザの娘

写真の作品は喩えて言えば、昨日の絵日記の冬虫夏草もどき作品の髪の毛が伸びて、束になって地面に付いて、本体の身体をどんどん宙に持ち上げた段階。通称『モナリザの娘』。
 本当はこの前にフェルメールのターバン娘が頭を過り、ターバンが伸び始め、身体を持ち上げる初期作品が生まれている。
 でもまだまだ『超化』という言葉は生まれていない。