2013年9月30日月曜日

[4260] ブルキナファソ

やっと猫祭りが終了し、我が飼い猫の待つ山形に帰れる。だがせっかく瀬戸までやってきて、帰りは東京駅で電車を降りるのだから、東京を散策しない手はない。友人が渋谷に多国籍料理&バー『Yinega』をオープンしたと言っていたので行ってみる。宮益坂を久しぶりに歩く。信号機を左に曲がったところにハワイアンレストランがあって、その二件先にそれはあった。いい感じのお店だ。シェフはアフリカ人で『ブルキナファソ』という国から来たそうな。
「ア”ーーーー、どこだ、そこ?」

[4259] 時間

猫祭り最後。天気がすこぶるよい。昨日の数倍は人が多かった。二日間で八万人を超える集客数らしい。休むヒマなくお客さんがやって来る。知った顔のお客さん三人が病気になっていた。まだまだ若いと思っていた女性がいいお母さんになっていた。
 そうなんだよね。18年もやっているんだから、自然と時は流れている。僕の作品は変化しているけど、僕は静止してそのままずっと人々を観察しているような気がする。この長い長い映画のような時間の流れがとても面白いと感じた。
 まあ、いろいろありましたが、秋の猫祭り、無事終えました。皆さんありがとうございました。写真は『大宇宙猫神様』を金色加工してみました。

2013年9月28日土曜日

[4258] 痣

瀬戸展初日。昨晩の前夜祭で少し興奮、腕を見るとバカな女につねられたところが痣になっていた。僕の大切な美しい肌になんてことを! 気分悪く寝不足。午前はこちら側のスタッフがすったもんだでスムーズにいかなかった。昨日のバカな女がやって来たので、痣を見せたが謝りもしない。ダメな大人だ。慰めてくれると思ってSSにも痣見せたら「ちっちゃいヤツ」と鼻でセセラセラセラウサギのダンス、ウーー、悔しいー
 そんなこんなでスタート悪かったが、そこはプロ、気分を切り替えて盛り上げた。フンだ! 写真の人たちはいい奴ら。

2013年9月27日金曜日

[4257] 三展示

瀬戸展は回顧展でもないのに会場を三カ所も使って個展をする。作品点数だけでも300点はあるだろう。こんなに空間を頂けるのは嬉しいことだが、飾り付けが大変。昨日も今日も展示風景作りでした。それにこれら三展示プラス『大宇宙猫神様』がある。これは一点だけなので大したことないがドでかいし威厳があるからライティングに時間を取られる。それに、自分が三カ所にいることができないので、とりあえずスタッフに要領を教える。なにせニャンニャン猫祭りだから、お客さんは乳飲み子からお墓に片足入れた老人までほぼ全ての人間、アートもクソもないわけだ。
 展示も無事終了、いい風景ができたと思います。皆さん明日明後日二日間待ってますね。

2013年9月26日木曜日

[4256] 美術

昨日は神宮を参拝しに行く。いつもと違うのは遷宮の新しい正殿だけでなく、写真のような古正殿から新正殿まで屋根の着いた回廊ができていたり、正殿前の林の中には広大な床が作られていた。何気なく、清々しく美しい。古代でも現代でも『美術』っていうのは、こういう感覚だと思う。二十年に一度の遷宮というシステムもさることながら、ほんと素晴らしい。このあと榊原温泉で一泊。今年は例年にも増してヌルヌル湯だったような気がする。そして今日は瀬戸の会場に。今年最大の難儀した僕の『美術』の『大宇宙猫神様』(写真は大宇宙猫の頭上)の展示をする。
 何事もなく一安心、やっと僕の遷宮が始った。

2013年9月25日水曜日

[4255] 萌え

数年前、僕の個展で作品を大人買いした女性がいると画廊から聞いた。次の年の個展、僕の展示会には似合わぬハッとするオーラを漂わせた美人がやって来て、大人買い、おおおぉ! この人は去年のあの女性だった。その数年後、また個展に来てくれた。いったい彼女は何者? 巷の情報で知ったが彼女の名は『西又葵』、あきたこまち米のイラストやディズニーとコラボやったりと才能あふれる萌え系の知る人ぞ知る絵師だった。今回、その彼女がありがたいことに、僕の展示を見に、わざわざ伊勢まで来てくれた。写真が彼女が連れ帰った作品だけど、よくよく見ると彼女とまるでそっくりなのだ。またまた鼻の下が長くなり変な汗をかいてしまった。いつもあんがとね。
 ……鼻の下をいつでもどこでも好きなだけ伸ばせるような社会になればいいなぁ。

2013年9月24日火曜日

[4254] おかげ横丁

『すし久』でてこね寿司を食う。ここは一番最初に伊勢に来た時、五十鈴川を見ながら食べたお店で、伊勢に来たらここで生ビールとてこね寿司が恒例になってしまった。写真はこの女性を撮ったわけではない。女性の後ろに踏ん張ってカツオを持っている我が作品がメインだからね。気張ってイヤな客から美しい娘さんを守っている姿が実に勇ましい。俺の気持ちだ。
 ここは『おかげ横丁』といって、50店舗ほどが村を作っている。名前の由来は伊勢神宮のおかげで繁盛させていただいているところから来ている。いつ来ても楽しいので山形の家猫の周りにもこんなとこ作ってやろうと思っている。
 五十鈴川の代わりに最上川、名前は『俺のおかげ横丁』だ。どう?

2013年9月23日月曜日

[4253] 火照ル

伊勢展。今日は祭日だけど、昨日ほどの人出はないようだ。とりあえずいつもコレクションしてくれているお客さん。ワシをスターと思い込んでいる女性達。手が触れただけでキャーキャー騒いでいた。女性に騒がれるのは慣れているから、どうでもいいことだけど、、なんてね。過去のことを考えてみるとこんなにモテたのは生まれて初めてかもしれない。身体が火照って無駄にいっぱい汗が流れた。下半身も火照ったかも、ガハハハハハハアハハハハハハハハ……
 今日も充実した一日でした。皆さんあんがとね。

2013年9月22日日曜日

[4252] 人出

伊勢神宮はすごい人出です。いつもなら車で簡単に着く筈の短い距離もスイスイ通らず、参拝人波をかき分けおかげ横丁に入り、賑わう人垣をすり抜け、やっと展覧会場である大黒ホールに着く。今回の展示場には鳥居があり、僕のブースは遷宮テーマにした『二礼二拍手一礼』勢揃い。いつものお客さん、遠くから来ていただいた人、SNSでの友達、いつも来てくれているけど初めて会う人、ファンレターをくれる人、こんなに難儀してきていただいたお客さんに楽しみや幸せを与えないわけにはゆかない、無意識にも楽しませようとワシのテンションも上がる。
 夕方には目眩するほどド疲れでした。
 

2013年9月21日土曜日

[4251] 伊勢

伊勢に向かう。
 村山駅から東京駅、ぐっすり寝ました。
 東京駅から名古屋駅、途中富士山を見たけど、ぐっすり寝ました。
 名古屋駅から宇治山田駅、やはりぐっすり寝ました。
 計7時間程。昨夜は8時間ぐらいぐっすり寝ているから全部で15時間。よくまあこんなに眠れるものだ。いろんなわだかまりやカスを捨てた感じで、すっかり別人になった気分です。
 さてと展示会場へ。会場担当が宿題いっぱいあると言う。何かと思えば買われた作品にサイン。ありがたいこってす。

2013年9月20日金曜日

[4250] 賢者と愚者

歴史上、賢者と言えばお釈迦さんがナンバーワンだろうね。彼の言葉で『火宅の喩え』がある。簡単に言うと「燃える家から子供達の命を救うためにウソをつく」話し。で、愚者と言えば、まあ、その他大勢で、ウソがうまい愚者が政治家になったりする。彼らは子供達を戦争に向かわせるためにウソをついてきた。燃えている家に油を注ぎ、とことん燃やして、毎日水を注いでいるんだけど、火は収まらない。そこで「経済が潤えば救われる」と言う。同じウソだけど、お釈迦さんは命を重視し、政治家は経済を重視する。経済が救われれば命が助かる。命は二番目だ。それに助かるのは子供達ではなく、お金にずるい大人達だもんな。
 写真はどれもみな賢者だよ。

2013年9月19日木曜日

[4249] 瀬戸展

今月末に開かれる瀬戸の招き猫祭りに出品する作品を撮影梱包。今までで一番大きな座像の大作。全然合うような箱がなく、明日運ばなければならないので、焦る。重さもかなりあるので、急遽、大工仕事。木でがっちり箱を作ることになった。かなりいい加減だけど、上手くできたと思う。
 大作の名前は『大宇宙猫神様』だ! もうこんな大きなものは作りたくねぇ〜。でも凄いから見にきてね。
 第18回 来る福招き猫祭りin瀬戸
 2013年9月28日と29日 
 問合せ:瀬戸市観光協会:0561-85-2730

2013年9月18日水曜日

[4248] 生命形態

二十代後半、自分の肩書きをいろいろ考えていた。『美術家』『芸術家』ははカビているし、偉ぶっている感じがする。では『アーティスト』、これも単なる変わり者で役立たずって感じだ。そこで自分は肩書きを名乗ってなかった。ところが猫で世間に出てしまったから、肩書きが必要になった。『陶芸家』『猫作家』などでもいいが、その枠では語れない作品があった。ある時、お客さんが作品を見て「命があるみたい」とか言っていた。ならばちょいと格好つけて命を形にする『生命形態作家』と名乗った。
 それから二十年、最近友人のブログに『生命形態学序説(著:三木成夫)』を発見。自分と同じネーミングなので、気になってその本を買ってみた。ちょっと読んだだけでその美しさが伝わってきた。久しぶりに読むのがもったいない本だ。自分の作品のいろんなところが明確になるような予感がする。
 

2013年9月17日火曜日

[4247] 超脱

瀬戸に出品する作品もほぼ出来上がった。少々一息っすね。
 いつもそうなのだが、こういう仕事は、何かに追われるで無く、丁寧に時間をかけて、時にコーヒーでも飲みながら本でも読んで、夜はワインでも飲みながら映画でも見て、ゆっくりのんびり良いものを仕上げていきたい。
 ところがそんな思いと比べて、朝は庭に出て草むしり、昼から絵付けして午後にコーヒー飲みながら本読んで、夕方閃いて新しいことに挑戦し、夜はワイン飲みながら映画を見ている。何のことはない思い通りなのだ。なのに追われているように感じるのは、たぶん心が貧困なのだろう。
 写真はそんな貧困からの脱出、『超脱』です。

2013年9月16日月曜日

[4246] 忠告

台風を眺める三匹。僕も三匹の真似しながら台風を眺め、ついでに自分の内部も眺めてみた。原発どころか火力だって飛行機だって自動車だって、科学文明全てが僕にはあんまし興味がない。そんなものなくてもどうってことないからね。利用するとしてもなるべく頼らないようにしている。賢しらな人間が欲望のままにどんどん自然を破壊して発達巨大化している。これは欲望のままにどんどん食べて太ってゆく100kを超えた子供みたいなものだ。最後は死ぬんでしょうけど、生まれてきた理由が食べることだとしたら不幸だ。人間社会も同じだね。このまま太ってどこに向かって行くんでしょう? 僕にも少し哀れがあるから、少ないエネルギーや食料を奪い合っている子供に忠告しているつもりなんだけど、子供は人の話しを聞かない。

2013年9月15日日曜日

[4245] 強者と弱者


今日本は原発推進と反原発という二つに心が分かれている。どちらもこの地のことを思っているのだろう。そこでちょいと考えてみた。
 今の権力者は知る通り原発を推進して突き進んでいるから、原発推進者は権力側ということになる。推進者は自分好みの情報を選ぶから情報が偏る。反原発者は今のところ反権力側である。権力を持つ強者の反対だから大衆や弱者である。こちらも情報は偏る。強者側から見た社会というものは強者と弱者で二分している。依頼心の強い主従関係である。ところで弱者から見た社会というのが面白い。強者も同じ人間であるから、自然界の法則の老病死には勝てぬ。いわゆる強者とて弱者なのである。一段踏み込んだところでは二分していないことになる。
 帝釈天と阿修羅が過った。権力を奪還しない権力から距離を置いた弱者の味方が必要なのだと思う。

2013年9月14日土曜日

[4244] 全てが一



今の社会は『一が全て』を支配しようとしている。自然は宇宙の果てから人間の内部奥深くまで浸透しているんだから、人間が自然を支配して利用するだけなんてのは所詮無理な話し。このせいで自然が破壊され蔑ろにされ、人間の知だけ肥大化して、心の火は消えかかっている。そのうち世界にも稀な情緒豊かだった日本の家族も弁護士立てて争うようになるだろう。最近は子供まで株やFXなどやり初めていると言う。どこへ行ったやら、心は。やはり自然を利用するだけでなく、全てを隈無く包む大自然に畏敬の念を持つことや大事にするという、人の中でも自然に一番近い『心』を育てることだと思う。利潤が一番とは考えない心が復活するまではまだまだ時間がかかるのだろう。『全てが一』になるまでは、僕の仕事はいっぱいあるわけだ。
 人間と自然は軽やかにあんまし自然をいじめないで共存だと思いますよ。

2013年9月13日金曜日

[4243] 原発被害

風呂道くんがフランス人の陶芸家ブルーノさんを連れてやってきた。ブルーノさんは僕と同い年、日本の土ものの陶芸に魅了された。外国には日本のような土ものの焼き物がないのだ。彼はその日本独特の焼き物の伝統を習うために栃木県の益子焼に弟子入り。それから僕の隣村に窯を作り、薪を焼べて作品制作していた。ところが今は原発のせいで、益子辺りでは薪を焼べて作陶をすることが禁止になったらしい。薪についた放射性物質が器などに入ってしまうかららしい。彼も薪は止めている。
 僕は唖然としてしまった。原発被害がこんな底辺まで浸透しているのか。このまま行けば近い将来、人間と自然は完全に分裂してしまうだろう。科学文明が発展したのは、自然を支配する考えのプロテスタンティズム精神が底辺にある。しかし自然破壊が甚だしい。もう何十年も前から危機を感じた科学者やアーティストがそれを補う新たな策や警告を出しているのにね……

2013年9月12日木曜日

[4242] 癖


仕事の追い込みで余裕が無くなると、頭が脳内のどこかに広い休憩所を探し始める。
 単調な絵付け作業は大脳の頭頂葉の上側後部の神経組織への電気入力を遮断し活動を停止させる。この部位には空間を認識する機能があって、自分がどこにいるのかを教えてくれているので、「ここはどこ?」になる。それだけでなく自分の内と外の境界も失われ、自分はどこにでもいて、どこにもいないような感覚になる。「私は誰?」になるわけだ。もはや自分も含めて宇宙全てが休憩所だ。それは梵我一如もしくは無我である。そこで忘我(エクスタシー)に包まれる体験をする。でもこの体験は記憶にならないから、ただ目の前に作品がいつの間にかできているのを理解するだけに留まる。
 なんてことはないこれが癖になるんだな。

2013年9月11日水曜日

[4241] 秋風

いい天気だ。風が秋って感じで心地良い。奇麗っすね。もう今年はこのハスで最後かも。
 昨日、伊勢への作品は無事送った。さてと、次は瀬戸への作品だ。瀬戸は28日、29日とたった二日間だが、4万人は来るだろう猫祭りなんだ。伊勢は黙っていても伊勢神宮だし、日本最大の祭り遷宮なんだから何万どころでない。猫祭りはほんのオマケみたいなもの、と思いきや、伊勢神宮参道では最も人の来る祭りなんだよね〜。それはいいとして、月末の瀬戸の猫祭りは猫だけで大勢の人が集まる。すごい大作作っているんだよね〜。まあ、見てのお楽しみさ。

2013年9月10日火曜日

[4240] 鼻の下

早朝から、伊勢に送る出来上がった作品にタイトルを付け、リストを作る。昼からは、撮影して梱包する。もう午後4時。あとは箱詰めすればいいだけなので、コーヒーでも飲んで少し休憩。そんな一息しているところへ、インターホンが鳴った。この忙しい時、人のせっかくの休憩タイムを邪魔するのは、どこのババァだと訝しげな顔して、玄関に行ったら、すらっとした若い娘さんが二人、ニコニコしながら立っていた。あっ、僕の親父が、東京から来た若い娘を見たとき、鼻の下が長くなったのを思い出した。遺伝だろうか? ワシの鼻の下が伸びたのが解った。ワシ、彼女らを家の中に入れて「自由に眺めて下さい」などと優しく言っている。
 とりあえず作品は無事送ったさ。

2013年9月9日月曜日

[4239] 猫祭りin伊勢

そろそろです。
『第十九回来る福、招き猫まつり』
2013年9月14日(土)~9月29日(日)
三重県伊勢市宇治中之切町 52 番地 伊勢おかげ横丁

僕はおかげ横丁内【大黒ホール】に出品します。会期中、22日 23日 24日 居ります。今年は20年に一度の遷宮。ここでは大きな山に檜を植林している。この檜が未来の遷宮のときの材料になるんだけど、それが確か二百年三百年先の遷宮のためだと言う。僕らのやっているアートの基本姿勢もやはり最低百年先を見越して仕事をしないと本物でないと言われる。百年どころか、ワシは千年でもお待ちしております。
 写真作品タイトル『221スコ三昧』、『221』は『二礼二拍手一礼』の略です。

2013年9月8日日曜日

[4238] オリンピック

オリンピックが東京で開催するってよ。ワシが出るんだったらトルコ辺りの方が楽しいけど、ワシはいつも庭にいて、出るわけでないから、どこでやろうと正直関係ない。社会の浮き沈みにも興味はない。我が国は地震国なんだから、わざわざ社会にまで揺らされる必要はないからね、目眩がするだけ。しかし原発による放射能汚染は困る。空や海、水を汚すからね。その放射線は生殖細胞を傷つけ、隠れた突然変異として後世に受け継がれる。後々子孫が害を受けることになるわけだ。そうなると未来、元気に走る人もいなくなってしまう。
 海の魚を、ちゃんと後世にバトンタッチできる世の中にしないと。
(ラッキーなことに、魚を持って走っている猫を作っていた、ガハハ)

2013年9月7日土曜日

[4237] 陽気

最近、眠くて朝が起きれない。ベッドにイゴがやって来て腹減ったと訴える。うるさいので、お腹のところにイゴを抱きよせ、顎の下を撫でゴロゴロ言わせ、エサのことを忘れさす。最近は朝が涼しいので暖かい猫はとても気持ちいい。うつらうつらしてきた。追い込みで細かい絵付けをしているせいで、目が疲れ、こんなに眠いんだろう。そんなところへ「陽気のせいだ」とどこかから声が聞こえてきた。ワシの精神が陽気ごときに左右されるか! と天に向かって言い返したら、隣のイゴがいきなり立ち上がり「陽気べったりのくせに、何をほざく!」と喋った。他の猫達もやって来て「そうだ、そうだ」と叫んだ。
 ビクッとして、目が覚めた。はいはい、わかったわかった、エサね。

2013年9月6日金曜日

[4236] プラム

コーヒー豆を買いに遊歩道を歩く。プラム畑があり、歩道を挟んで畑の反対側に大きなプラムが落ちていたので4個拾う。風で飛ばされたのだろうか? 暫くすると都会からやって来たという散歩している夫婦にあった。手に持っているプラムを見られたので、落ちている場所を教えてあげた。コーヒー豆の夫婦にプラムを1個あげる。本当なら2個あげる方がすっきりするのだが、1個は僕、1個はSS、最後の1個は家の神棚にあげることにしたのだ(あとで自分で食うんだけど)。歩いていると、いつも野菜を呉れるおじいさんに出会ってしまった。しょうがないのでプラム1個をあげた。家に帰ったら、向こうから都会の散歩夫婦がやってきて、家猫を眺め、『大元気』のお札を買って帰った。なんかこの千円は神様から頂いたような気がする。

2013年9月5日木曜日

[4235] 長続き

最近ピニャモお気に入りの場所。この箱は伊勢は伊勢神宮内宮参道のところにある『おかげ横丁』のもの。
 今日は雨だし、庭の手入れもない。このおかげ横丁で9月14日から29日まで開催される『第十九回 来る福招き猫祭り』のための作品の追い込みですね。
 19回か、飽きっぽいワシがそれほどの苦もなく、作品も進化成長しながら、仲間もファンもどんどん増え、19年も続いたなんて、神宮には我が性質を覆す何かがあるんだろうね。あの巨大な木だろうか? あの空っぽな古殿地だろうか?
 今年は遷宮だから、最もエネルギーが凄そう。皆さんお出かけして、長続きの秘訣エネルギー、不安なく千年続くエネルギー、浴びましょう。

2013年9月4日水曜日

[4234] 道元

写真は昨日の絵日記の自分探しの若者と同じ芸工大出身の二十代半ばの油絵画家。腕が良いので、絵付けを手伝ってもらっている。日本を原付で一周したというので、「やはり自分探しかね?」と聞いたら、「違います。混浴風呂に入る旅です」と悪ぶる。久しぶりにアートの話しをいっぱいした。アートといっても僕の場合、精神が主体、美術の世界でどうのこうのは二の次、金も二の次、名声も二の次、基軸は禅僧道元が言った『自らを世界に近づけてはいけない。世界を自らに近づけよ』が美しい。ならば「混浴風呂」の返答はとりあえず正解だ。あとは自分を育てればいい。

2013年9月3日火曜日

[4233] 台座

猫の仏像大作を乗せる台座です。これから少々化粧を施し、もっと重厚感を出すつもり。神殿の入り口のような穴はハスの花びらの形にくり抜きました。猫がいたずらしないように、回転台の上に乗っけたが、ピニャモが入って回ってました。あのデブのポチ君だけは入らないように祈ります。
 ところで、この台座だけど、もともとのイメージは完全なハスの花型の台座で、芸工大の彫刻科の若者に作ってもらおうと頼んでいた。ところがこの若者、行方知れず。蒸発? 逃避? 自分探し? 
 急遽、違うものを設計し、建具屋さんに作ってもらったのだ。しかし芸術家の卵が心配だ。お〜い、できないこともあるさ、とにかく生きろ。カエル、還れ、帰って来い!

2013年9月2日月曜日

[4232] 七福神

招き猫などの縁起物を作っているおかげで、神奈川のファンからこんな写真を貰った。
 7人兄弟妹で、女性が一人だけ、誰かが欠けてもおかしくない歳なので、みんなが元気なうちに七福神の衣装を着けて祝いをしたらしい。それがこの写真だ。いいっすね。野球やサッカー、バレーチームを作るほどの子だくさんはいるけど、こういう日本独特の七福神チームは初めてだ。たぶん仲のいい兄弟妹だろう。長生きしてほしいっすね。
 もしかして七福神の本物かも。拝んでおこうっと。

2013年9月1日日曜日

[4231] 可愛い

9月に入り、今月猫祭りの大きいのが二つ控えていて身も心も忙しいのに、庭の草が伸び放題なので、草刈り。前に刈ったのがスイカ三昧の前だから、約一ヶ月近く刈ってなかった。いつもの倍は時間がかかる感じだ。ちょいとミスったね。おかげでビールっ腹だった体重が二k減ってしまうほど大汗かいた。そのまま温泉プールへ。プールには、Dr.フィッシュなるものが水槽にいて、親子らが手を突っ込んで手の角質を食わせていた。ほとんどの人が手にまとわりつく魚を「可愛い」と言っていた。写真は可愛くないけど、確かに僕も可愛いと感じた。「可愛い」というのはこういう行為なんだなぁとつくづく思った。しかしヤブ蚊のようにストーカーまがいにまとわりついてもけっして可愛くはないから、その辺り誤解のないように。