薪があるから持ってけと父親が言う。半分がシロアリにやられていた。そこで自分ちの庭先に弟やら近所のおじいさんが置いていった木が気になりだした。草がボーボー生えて湿気がたまり虫の居心地良さそうな感じなので、整理し積み重ねる事に。幸いシロアリはいなかったが、直径60センチもある太い木を見ていて思った。
薪というのは楢がベストで、確か20年程で切るのが頃合い。40年とかなると年取って楢枯れとか病気が蔓延する。人間と山の木は大きな時間サイクルで共存していたのだそうだ。ところで木を伐るのはあっという間だが、60センチの太さに育つには何十年という時間が必要だ。木陰が欲しいからとワシの庭に写真ぐらいの巨木を求めても、ワシが生きている間にこうはならない。ワシなどTシャツの絵のようになっている。
木は無言だからこそ本当の時間を教え、人間の言葉では到底時間はわからないだろうなと思った。
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