2022年6月4日土曜日

[7827] 詩

 ●詩

ふと思い出した。

ヴィム・ヴェンダース監督の『ベルリン・天使の詩』という名映画がある。

映画の中で天使は永遠の命を捨てて、地上の女性を愛する。

猫柵作りの老子さんも空から降りてきたものだ。

「愛のためですか?」と聞いてみた。

「そんなもん」と言っていた。

BGM/O君に話したら「レイブパーティのためでしょう」と言っていた。

この老子界隈の人種は生活の中に音楽があり、みな楽器ができる。

ではそのレイブパーティはなんのためにあるのかと言えば、

グルーブ感だ、つまり無我の境地だね。

ならば老子さんは人々の心を開かせに降りてきたのだろう。

己の愛の実現などではなく、慈悲なのだと思った。

『ヤマガタ・老子の詩』である。





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