●世界共通語
一般的に世界共通言語は何?と聞かれたら、英語と答えるだろう。しかし英語はdualism二元論だ。夏目漱石は「I love you」を「月が綺麗ですね」と訳したと言う。「I」も「you」もない。それでも「愛している」の意味を超えて風景が浮かぶから愛が深い。また日本人の会話ではほとんど「I」を省く。禅語などはまさしく二元を超える悟りを促す。俳句などは方向の違う二つ(二元)を取り合わせるもの。これらは日本人の生活言語の中に二元超越感覚として浸透している。だから日本語を使うということは二元論の域を超えている感覚を持つことに繋がる。分断が叫ばれる今こそ分断を超える言語感覚が必要だろうと思う。これは世界の人々が共通に求める意識でもあるから世界共通語といえなくもない。まぁ日本語でなくても二元超越は必要だろう。それは哲学の止揚ではない。
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