●Well-being
ムガノガを描いていて思う。とにかくまずはやることだね。
ここまで絵が進むとは思いもしなかったしこんなに楽しいとも思わなかった。喩えて言えば目的もなく道を歩いている感じだ。何が出てくるかわからない。川があったり、動物が飛び出したり、雨が降ったり、珍しい花に出会ったり、婆さんが転んだり、飛行機が落ちたり、裸女が踊っていたり、河童がヘラヘラしていたり…、その都度それらに対処してゆかねばならない。ムガノガも同じようなものだ。僕が描くというより、絵の本質が僕の全く知らないところへ僕を連れてゆく。自分では見えてない絵が現れる。描いた後、毎回新しいと感じるのはそのせいだろう。
◎旅行記『無我の意図』の一節
:「見えてない」と言うことは目を瞑るように何もかもを閉じているわけではない。自分の思考による世界が見えなくなったのであって、思考範疇以外が全て現れている。思わぬところが解放されている。自分の思考の壁が消えたのだ。壁がなければ風が通るように聞いたこともない音が聞こえている。ただし思考がないのでそれを理解することはできない。:
何かに依存しているなら、自分の頭に冠(権威など)があるなら、この蒸し暑さ、蒸れて脳が溶ける前にそれを脱ぐことだ。清々しいWell-beingは、それを脱いだらなる。みんなそうなれ!
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