●本
最近、長らく見ていた本を閉じた。
ファイスブックというのはその名の通り『本』だ。本の中に自分が入って物語の役者になっている。ファイスブックだけでなく、何でもかんでも本だ。それらしい本は内容がきちんと理詰めにされているので本当だと思ってしまうが本当ではない。『本当』の文字が示しているように、本の中でだけ当りなのだ。
僕らが聞いた話や思った内容も全てある種の本だ。例えば学校というものも『学校』というタイトルの本だ。本の中では物語が進行するから、物語上、主役や脇役や善や悪やそのほか様々な役者が揃う。現実というのも『現実』というタイトルの本だ。どの本にしても作り話であって真実ではない。
もし本に飽きたり苦しくなったりイヤになったりしたら、ただ本を閉じる。本は開いたら閉じるものだ。本を閉じるのが坐禅だ。
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