●個展四日目:ゲストハウス
今日は日曜日なのでお客さんが多かった。ゲストハウスのお客さんも海外から4名、日本から2名、国際的なところですな。
ここの空間は魅力的だ。やってきたアーティストはみんな「いいなここ。ここでやってみたい」と言う。
人は規律があると自由を欲する。自由にやっていいぞと言うと何やっていいかわからなくなる。規律と自由はコインの表裏だ。
この建物は市が運営しているけど、展示しているこの空間は市とコメヤカタ経営のゲストハウスとの緩衝地帯・境界地帯、左右を分けるために引かれた太い線のようなところだ。綱渡り、だから面白い。
考えてみれば僕はこれまでまともなギャラリーで個展などしたことがない。二十代は新宿のディスコ、新宿2丁目のバー、渋谷のカフェ、六本木のディスコやクラブ、初のギャラリーがNYだけど個展ではなく三人展。
ズーッと中間地帯を綱渡りしている。だから現代アーティストでもなく何かしらの作家でもなくペインターでもない職業不定、不確定職なのだ。作品自体も猫や猫でない立体や平面、文字など不確定緩衝中間地帯作品だ。
実はこの社会のどこにも確定などない。あなたが思う点の左より左はあるし右より右はあるし上より上はあるし下より下があるし前より前があるし後ろより後ろがある。どこの地点に立っても東西南北はあるのだ。あなたの言葉は正しいからこそ正しくないのだ。人はみな中間にいる。
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