●世界招福宣言
よく人の名前を忘れる。名前だけでなくめちゃくちゃ面白い話だったのにどんな内容だったか思い出せない。知識や情報は頭からどんどん消えていく。また止めてもいく。若い頃はタバコを吸っていたが、吸わなくなった。食事は一日三食だったが二食、量も昔の半分だ。酒も飲まなくてもいいようになっている。いろいろとこれまで身につけたものを捨てている。忘れる、消える、止める、捨てる…
元々無いところから来て、有るような無いものを得て、それを元の無いに返す。
41歳の時、東京に私の専門ギャラリーができ外の壁に『世界招福宣言』を書いた。今はない。
◎世界招福宣言
『母のお腹の中にいる頃、心の中には何もなかった。いいもわるいも、きれいもきたないも、だから心配もなかった。ただ、とてつもなく長く、とてつもなく巨大な安心があっただけだった。それ以外になにもいらなかった。それが『福』である』 1998年11月14日
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