2014年9月30日火曜日

[5025] 雲

まだ喉が痛い。朝は家中を掃除し、モップもをかけて新鮮な気分にする。あとは寝るに寝る。ときどき起きては庭に出る。庭も昼までは雲一つなく暑いくらいだったが、午後からはやはり秋です、寒い。雲が出てきて雨まで降った。
 「年を取ると一日一日が早い」と歳取った大人は言うけど、どうも疑問だ。
 ワシの姪っ子がこの間大学受験だったのに、もう30才近い。あっという間だ。若い子は年を取るのが早いと思った。ところがワシなどは50歳を過ぎた頃からもう何年もそれほど変わらない。
 テレビとか見ていても若いタレントがどんどん出てきては消えてゆく。反対に歳取ったベテランはもう何十年も前から同じ姿で飽きずに喋り続けている。
 若い新鮮な流行も情報もドンドン過ぎ去る。まるで雲の流れだ。
 ならば世間など追わずに、大の字に寝ながら雲を見て暮らせばいい。

2014年9月29日月曜日

[5024] 体調管理

終わったぁー! バタバタ後片付け、搬出して、帰路。 
昨日祭りが終わった途端、首の左側、耳の付け根から喉仏にかけてウズラの卵が入っているかのように腫れてきて痛んだ。今日は左喉も痛い。ややゲリピーだし、ケツから血まで出た。とうとう疲れが爆発したみたい。
 旅に出る前、奥歯の痛みを治療したが、伊勢で歯茎が腫れて、顎のリンパ腺がコロコロ痛んでいた。それがやっと治りかけていたのに、今度は喉のリンパ。奥歯からの流れでこうなってしまったのだろうか? 旅先でのこういうのは困る。面白くない。
 それで気付いたのだが、ワシは東京の個展の時は期間が長いので、体調を気にして、毎日の個展終了後は銭湯に行き疲れを取り、静かにメシを食い、酒もあまり飲まない。人ともあまり会わない。早く寝て次の日に向かう。そして朝一杯のコーヒー。このリズムが心地良く、ベストだ。
 伊勢・瀬戸では、毎年体調崩して苦しんでいるのに、なぜこの体調管理を思い出さなかったのだろう? 毎日飲んでいたし、アドレナリンを噴出していて、夜中に目が覚め、寝不足。これじゃあ長続きしないし、テンションも低くなる。今後気をつけようと反省です。

2014年9月28日日曜日

[5023] 間

猫祭り最終日。やくざな奈良の『どぶ』の杜氏が今朝一番に顔を出し、ワシの大事な絵を二点くれと我が儘言うので、もったいない一点だけならと譲ってやった。
 今日はたくさんのいろんな人が来た。妙な人やアホな人や変わった人や面倒なオヤジ共など、もうさまざま。大昔ワシはこういう人々に出会ってなかった気がするが、付き合わなかっただけで、たぶんいつの時代もどこにでも身近にいたんだろうと思う。たまたまこんな祭りなど催す作家になってしまったものだから、普段話すこともなかった人々とこうやって出会う。ワシから見れば皆、いい意味でも悪い意味でもおかしい人たちだ。会うことも無かった人に会うには、直接は無理で、ワシと他人の『間』に何かが必要だ。それが文化だ。それが無いとお互い一個の自立した人間にはならない。『人』『間』『人』で人間になるわけだ。『間』がないと『人』『人』で只の『人々』だ。だから人は『間』を超えてはならない。ワシの場合、その『間』に猫作品があるんだと思う。誰もが文化に参加し人々という烏合の衆にはなるなよ。
 『間』は『愛だ』

2014年9月27日土曜日

[5022] 19歳

今日から瀬戸の猫祭り。
 昨夜は悪い夢を見てよく眠れず、寝不足、不機嫌だったが、個展会場に行ったら19歳の可愛い娘さんがいた。おおおお! 急に元気が出て、もう一つの個展会場に行くのをやめようかと思った。もはや悪夢で感じた気分悪さなどどこかに吹き飛んでしまった。しかしここに居てはいけない。本会場に行かねば。娘さんに手を振り、名残り惜しいけど心で泣いて別れ、仕事だし大人なんだしと自分に言い聞かせ、何度も何度も後ろを振り返りながら、仕方なしに、もう一つの個展会場へ向かった。
 な、なんと! そこにもワシの担当として19歳の可愛い娘さんがいた。瀬戸はいいところだ。一日、ずいぶん楽しく調子よかった。
 19歳って、ルンルンうきうき、朗らか清々しい気をいっぱいいっぱい発している。とてもいい年齢だなぁと思った。

2014年9月26日金曜日

[5021] 方向感覚

京都から瀬戸の個展会場へ。
 朝、ホテルから出て京都駅の方向を考え、間違いないか太陽を見る。駅はあっちだ。
 昨日、京都駅に着いて、歩いてホテルに行こうと、地図を見た。ホテルは大きな道路の左側にあるので、道路の左側を烏丸の方向に歩いた。途中道路の右側の喫茶店によって、歩くのが面倒になり地下鉄に乗った。地下鉄を出たところのちょい先にホテルはあった。道路の右側を歩いてホテルに着いた。京都駅から左側を歩いて来た筈なのに、右側を歩いてホテルに着いたのだ。このとき、頭が少し混乱し、方向感覚を失ってしまった。事実はホテルより少し先に地下鉄の出口があり、逆戻りしたのだ。
 その後、京都のどこを歩いても方向感覚が狂うようになった。これと同じことが昔NYであったことを思い出した。住む筈のアパートに初めて向かっていて、途中地下鉄に乗ったら、ここと同じように行き過ぎ、自分のアパートに後ろ向きに歩かないと勘を戻せなくなったのだ。
 教訓:最初の地でのホテルは地下に潜っちゃいけない。地上を進め!

2014年9月25日木曜日

[5020] オヤジ共

京都の街を歩きながら考えた。
 世の方々にはパワハラ、セクハラ、ハラハラため息の出るような腹立つことむしゃくしゃすることがたくさんあると思う。ワシなどはストレスなどまったくない環境にいると思っていたのに、たまに会うオヤジ共にストレスや面倒を感じる。だいたい自分は誰にでもざっくばらんに語るタイプだ。朗らかでいいのだが、話し相手など少なくなっているオヤジ共からすると新しい友だちのように感じるのだろう。実はそこ! ワシはオヤジ共に懐かれると気色悪いと感じてしまうのだ。この気色悪さの原点なるものが、自分の父親なんだろうと思う。度を過ぎた親心というホモセクシャルに似た気色悪さかな。
 でも考えてみると、父親の友人も兄弟姉妹もほとんど他界している。心細いのだろうね。50を過ぎたオヤジ共は今後だんだんと心細くなっていく、それに抵抗し、他人に必要とされようと培った知識や経験で助言などをするのだが、それがうざい自慢になっていることに気付かない。
 あっ! もしかして自分もそんなオヤジになって、口で災い降り撒いているのかもしれない。気を付けようっと。
 写真は『魚とお酒 ごとし』にて。ワシの金魚作品です。

2014年9月24日水曜日

[5019] マスク

寝るとき、ワシは耳栓とマスクをする。
 今朝、起きたらマスクがない。偶然にも泊まった部屋がニャンニャンニャンニャンの部屋番号、そのホテルのベッドカバーやシーツ、枕カバーなどひっくり返してもマスクはない。ベッドのマットを持ち上げて床を見ても、どこにもない。そんな筈はないとバフォバフォともう二度三度探すが出てこない。着ていたパジャマや浴衣にもない。トイレにもない。もちろん冷蔵庫にもない。いったいマスクはどこへいったのだろう? もしかして天井に張り付いているかもと見上げるがない。ん! 後頭部に張り付いているのでは? 頭の後ろに口があって、夜中、咳していたような、と後頭部を触ってもない。そういや夜中一回トイレに起きた。そのとき流してしまったのだろうか? けっこう気に入っていたマスクだったのになぁ、いったい……
 無いはずの後ろ髪を引かれる思いの中、待望の榊原温泉へと向かった。

2014年9月23日火曜日

[5018] イコール

しかしワシという人間はつくづく妙だと展示会場から帰って、風呂入りながら思った。妙とはある意味、軟弱なヤツということでもある。まあ内容は普通のことで大したことではないが、お客さんと接していて思った。
『近づいてくる者は遠ざける』
 このことをちょいと考えてみた。たぶん引き蘢り的性格が社会との適合のために培った自分だけの部屋が心の中にあって、そこに入られることが嫌い。その心の部屋で創作をしているから、そこに他人の邪念が入ると部屋が散らかる。しかし、もう少し奥に何かがあるようだ。深く追求してみた。人と人とは近づき過ぎても離れ過ぎてもいけない距離がある。まあ話しはややこしくなるけど、『私』と『私でない』がイコールになるような美しい距離がある(写真のように)。それなのにそれ以上近づくのはおかしい。『近づこうとすることこそが、遠ざかっているが前提になっている』というのが真理だ。
 まあ解りにくいかもしれないけど、そんなこと思ったわけです。
 無視はイヤだけど、ベタベタもイヤみたいなもんかな。

2014年9月22日月曜日

[5017] 店舗猫

伊勢、猫祭り会場二日目。今日は暑いわ。
 午前はおかげ横丁の店舗のイメージ猫の新作サンプルをオーナーにプレゼン。それぞれの店舗にイメージ猫を制作してはや5年。今日のを作れば10点目の猫になる。もっと多くできている予定だったけど、まあいろいろ作るのに苦労がありましてね。今後頑張ります。皆さん、時間があればいろんなお店をまわって店舗猫を探して下さいな。
 夕方店舗猫の修復です。浪曲茶屋のおじいちゃん猫とおかげ座の前で寝ているおじいちゃん猫は外にあるので、お客がめったやたら触る。そのせいで禿げたり汚れたりするのだ。
 とりあえず神宮の前。お客さんを喜ばせようと街なかに展示したもの。皆さん、もう少し大事に扱って下さいね。

2014年9月21日日曜日

[5016] 故郷の味

最近はどこもかしこも寒いというので、厚着を用意してきたが、なんとも暑いではないか! ベンチに座ってチョイと話しただけで、汗かいたわい。
 会場には見覚えのある方々が現れ、作品に付いて説明したり、飼い猫の病気に神妙になったり、バカ話に笑ったり、スケベ話に吹いたり、上海誘ったら驚いたり、まあいろいろ話したさ。
 夜はカエル夫妻と待望のてこね寿司を食いに。このてこね寿司はここに来る一週間以上も前から、自分がここで食っている風景を夢にまで見る。別にすこぶる美味いからなんてものではなく、二十年前のこの時期、始めてここに来て、この風景の中で初めて食った味が、毎年の同じ経験を重ね、拭えない記憶として刷り込まれたようで、生まれ故郷の味にも似たものになってしまったのだ。

[5015] 伊勢猫祭り

朝はハヨから起きたのに、あっという間に二時間が経ち、バタバタ焦って新幹線。伊勢の猫祭りに出かける。なんでいつも余裕がないのだろうとつくづく思う。いつも籠って家の中にばかりいるから、こういう時にあたふたしてしまう。
 数時間という長旅でやっとこ伊勢に到着。今回の電車寝は寝苦しかった。
 まずはいつも通り踊るじいちゃん猫とご対面。
 さー、明日はワシいるぞー。よろしく。

2014年9月19日金曜日

[5014] 文化

今日は瀬戸での猫祭りに作品を送る。『おみくじ猫百覧会』と『道化』を2会場でやります。9/27、28の二日間だけですので皆様お忘れなく。
 昼過ぎ、自費で半年間語学留学していた二十代後半の姪っ子が来て、英会話を物怖じしなくなるまでクリアーしたのはいいが、あまりにもハイテンションに過ぎ去った半年のせいで、日本に帰って気が抜けボケになっていると言う。そういや自分も若い頃インドなどを旅し帰ってくると半分鬱状態で心はどっか遠くにばかり飛んでいた。この状態を抜け出すためには、また外国に行くしかないと旅費稼ぎに走る。しかしそう簡単にまとまった金など稼げない。それにこんな繰り返しはマンネリだ。そのうち大人のように手段だった筈の金稼ぎが人生になってしまう。
 そこでワシの助言。仕事も経済もいいけど、頭の隅っこにある陽の目を浴びていない文化が最も大切だ。彼女はピアノが弾ける。音楽に国境はない。ならストリートや公園でピアノを弾けばいい。それに共鳴する思いがけない出会いがある筈だ。君の中でバラバラになっていた全てが繋がる。その出会いが君を世界に連れてゆく。パーッと羽ばいてくださいな。
 それにしてもたった半年で英語ができるようになったとは‥‥その前向きな姿勢と達成、その自信、お見事。

2014年9月18日木曜日

[5013] クルミ

この間割ったクルミの実を毎晩数個ほじくって食べているのだが、まとめて食べたら美味いだろうなぁとしみじみ思う。
 隣村にとても人気の千本団子というお店があって、そこのクルミ団子は団子よりクルミの方が多い。そりゃあすこぶる美味い。あの量をほじくるとなれば至難の業だ。小型の錐のような千枚通しでほじくるのだけど、もう既に二度ほど指から血を流している。割った殻のカスが混じるのでカス取りが大変。お店ではどうやっているのだろう? 
 昼飯食ったあと、クルミをいっぱいほじくり、カス取りをしたがいくらとっても細かいカスが残る。まとめて食うとガリッと弱い歯を痛める。それでも一時間ほどやった。
 ふと思った。買ってきたクルミの実を他人にあげたくはないが、この苦労したクルミの実を人にあげるのは厭わない。普通なら逆のような気がするんだけど。ほじくっていたあの時間、下らん思いは消え、無になっていたから、ケチなワシの心も昇華され少しは洗われたのだろうか。

2014年9月17日水曜日

[5012] 活発化

上海に行くと決めたら、守りに入っていた身体の細胞一つ一つが活発化してるような気がする。よし、ついでだから英語でもマスターしよう。
 昔、外人の女性を口説こうと知っている僅かな英単語を駆使して詩を書いたことがある。それを読んだ彼女は「素晴らしい、あなたは詩人だ」と褒めて、僕に身体をゆるした…なんてね。
 そこでワシ向きの英語マスター方法を考えた。ワシの場合、仕事は『目』と『手』。『耳』と『口』は使わない。だから『耳』と『口』で英語を覚えることは無しにして、言いたい日本文を頭で英文に訳し、映像化し、それを見ながら口から出せばいいのだ。手でアクションも加えてね。日本語だってデタラメで訛っているんだから、今更英語の発音がどうのこうのネイティヴもないだろう。日本語ができるのだから英単語が解れば英語ができないわけがない。ハートが通じればいいのだ。
 写真は、昔にやった仕事。こういった仕事って三つぐらいしかしたことない、そのうちの一つが中国語の本なんて、上海、上手くいきそうな気がするぞ。

2014年9月16日火曜日

[5011] 写真館

上海用のメインの作品がやっとできあがった。余計な観念をそり落とし、シンプルな形にし、それだけではつまらないから少しだけデザインを付け加え、意外性を出す。
 いいじゃん! これを担当者のいる群馬に送る。
 パスポート見たらちょうど11月で切れるところ。自分で撮った顔写真を持って申請するところに行ったら、この写真じゃ、ダメと。仕方なく写真屋へ。初めてこんなところで写真撮ったかも。懐かしいような、映画の一シーンのような、妙な気分だ。忙しいからできあがるのに一時間待ちと言われたので、久しぶりに『うたたね』(服屋)へ。そこで絵本を描いている若者と出会う。繊細なタッチだ。写真を持って再び、パスポート申請。そのあと旅行代理店へ。11/9〜16までの仙台・上海航空チケットとホテルの仮予約をする。
 なんか疲れた、喉が痛い。気が抜けて風邪ひいたかな? そうか、もう帽子が必要な時期だ。

2014年9月15日月曜日

[5010] 玄関

玄関に置いてあるお客さん用の案内だけど、渋い紙に書したものを珍しい板に貼って、すごいオシャレにしているつもりなんだけどな。何で気にしないの?
 見えないのかと思い、案内の位置を右から写真のように左側に移した。写真のここは風除室というところで、右側が外。右の扉は風や雨や雪が降らない限り開けてある。左側に家に入るドアがある。右上中程にインターホーンが見えますね。
 さっそく夕方お客が来たようで玄関で音がする。読むかな? 読めよな。読んでくれ! ぼそぼそ話し声が聞こえ、よしピンポーン! かと思ったら、ノブをガタガタし始めた。まったく。鼻から息をすい、呆れ返る。しょうがなく玄関に行ったら、お客も、あ! 切れ帰ったようだ。そこで次の手として「インターホーン」のところの文字を赤マジックで囲んだ。今度は読めよ! 
 夜、またドンドンするので、叱ってやろうと立ち上がったら、花火の音だった。

2014年9月14日日曜日

[5009] 行楽客

秋晴れなのに寒い。池のスイレンも、もう勢いがありませんね。
 今日は船下りがよく通る。秋の行楽だし連休だからね。
 仕事をしていたら、誰かが玄関のドアをドンドン叩く。「御用の方はインターホーンを押して下さい」と書いてあるのに、どこかのバカが人んちのドアを叩く。
 ここの土地に来たばっかりの頃、字など読みたくない近所の年寄りが、しょっちゅうやって来てはドアを叩き、それでも足りなく、ノブをガチャガチャするもんで、ノブが壊れたことがあった。この辺りは鍵などしない習慣だ。それなのに鍵がかけてあっても留守だとは思わない。ワシの仕事が忙しくても、たとえ寝てても、自分の用件が一番なのだ。もしワシが居なかったら「尋ねて行ったのになぜ居ない。どこに行ってた」とあとで言われる。そんな小さな理不尽をまき散らす礼儀知らずのジジィ達がまた来たと思い、大きな理不尽になって戦争まで成長する前に刈り取ってやろうと玄関出てみたら、見ず知らずの東京からの猫好き行楽グループ。船下りでこの家を発見し、やって来たようだ。
 都会人も字を読みたくないらしい。読めよ!

2014年9月13日土曜日

[5008] 星

近所の生まれて間もない赤ん坊を見ていると、まるでこの地上の生物に見えないときがある。宇宙人ってのはこんなんだろうなぁと思う。
 ところでこの辺りでは『としょりおぼこ』なる言葉がある。年を取ると赤ん坊になって行くという意味だ。ならば年を取れば取るほど宇宙人に近くなるのだろう。
 そういや、人は死んだら星になるというのもある。
 総括すれば『人はだんだん宇宙人になって、最後に星になる』ってことだ。
 個人の思い込みや思い違いを無くせば、世の中の争いの半分以上はなくなり、無意味に生きることも、無駄死にすることもなく、人はちゃんとした輝く星になると思うよ。
 写真は背にハート模様があるカメムシ。自分では自分のハートを見ることができない。でも周りにいる虫の嫌いな人間にもハートフルを振る舞っている。この虫も星になるね。

2014年9月12日金曜日

[5007] 塩害

めっきり寒くなりましたね。秋っす。
 庭の真ん中の1メートル四方ほどの草が完全に枯れている。いったいなんだろう?
 この間のどぶパーティで酒田の『食道ささき』の佐々木さんが枝豆と袋に入った塩を勝手にまぶして食ってくれと持ってきた。その袋の塩がヨッパライ達によって全部ここにぶち撒かれたのだ。
 パーティ後、手で塩を取ったつもりだったが、広がっていたのだろう。土をほじくって捨て、新しい土を乗せたが、染み込んでいるだろうからどうなるものやら。塩害だ! こら佐々木、美味い料理人であることは認めるが、塩など袋で持ってくるな! 最初からまぶしてこい!
 そこで閃いた。海水を撒けば除草剤などいらないのではと。でも他の作物や木までやられるかもしれないので、やっぱりダメかな? 
 写真はあのときの調理する佐々木シェフと夜前にもう既にご満悦な源八酒屋。

2014年9月11日木曜日

[5006] 和

さてと、昨日までの忙しなさでどっと疲れ今日は休みじゃ。明日から瀬戸の準備と上海の作品に取りかかる。
 上海だけど、知人らは「行かない方がいい」だの「あそこは汚い」だのと言う。まあ彼らの言うことも解らんでもないが、彼らは現場を知らない。いわゆるみんな巷の情報ゴシップに左右されている迷える子羊たちだ。遂には詭弁オオカミ政治家に頼って痛い目に合うかもしれない。
 そこで、上海で仕事してきた前向きな人に聞いてみた。「あそこは少数民族の集まりで、絶えず自己主張しないと生きていけない。全て力の強いものが仕切っている。しかし前線にいる中国人は日常から離れて、日本的な和を求めているように感じる」
 『和』だって。どれ、ワシに力などないけど、わじんの和で、カリカリしている中国に温泉のような癒しを。ゆったりさせてやるべか。
 写真の作品はかなり前にチャイナ風を依頼され作ったもの。今回の伊勢に出てます。

2014年9月10日水曜日

[5005] 猫センセーション


伊勢猫祭り二十周年を祝ってのマイコメント。
『猫センセーション』
「二十年前、伊勢での最初の猫祭りを催す話が持ち上がった。
 その前の年、僕は『猫神様』という作品を原宿で発表し、一週間で8000人のお客さんを動員し、冗談にも武道館での展示の話が浮上していた。武道館の話はいつの間にか霧散してしまったが、何かが動き出そうとしている予感はした。
 次の年、伊勢での猫祭りが現実化した。その数ヶ月前に僕は内緒でここを訪れた。まずは外宮を眺め、昔人をなぞって歩いて古市に一泊。次の日、そこから歩いて内宮へ。参拝してから、会場へ向かった。
 初めてのおかげ横丁は出来たばかりで、賑やかな楽しい町に感じた。会場に入りどのような作品を展示するのか、どう配置するのかを考察。
 大作三点『猫神様』『大頭猫命』『童子猫』を制作。童子猫はその後この地に棲み着き、吉兆招福亭で沢山のお客さんに幸福を招く猫となった。これらの大作の周りに小型作品を配置し、天井からは空ニャンを70匹程飛翔させ空間を猫で満たした。
 日本中にセンセーショナルなことが起ころうと、まさにこれらの猫を見た天照大神が微笑んでいたように思う」
 今日は伊勢への納品で大忙し。送りにギリギリ間に合った。どっかどしたはー。

2014年9月9日火曜日

[5004] 乗り越え

「あれ、痛くない!」といきなり歯の痛みはなくなり、まあまあ普通に戻った。
 しかし今年は利き手薬指痛、帯状疱疹、下痢ら豪雨、脹ら脛痛、指カナヅチ、胃痛、歯痛といろんな苦難がやって来ました。まあ命に差し障りのあるものでないから、大したことはない。
 これら苦難を乗り越え猫祭りに突入です。さぞかし、我が作品は苦難に強い縁起物となったことでしょう、、、たぶん。
 わーい、10日ぶりのワインだ、それも満月。昼のように明るい我が精神。
 グビッと呑んだが、イマイチ味が解らん。酒の喜びを忘れてしまったみたい。そういうもんかもね。

2014年9月8日月曜日

[5003] 痛い!

夜中、歯が痛くて痛くて、もう痛くて、歯どころか左頬全面が痛い。歯医者に行く。
 奥歯の被せを取り外し、新たに削る。麻酔したにも関わらず、クソ痛い。
 治療中(他人が痛い目に会っているのを見て自分が痛くなることがあるから、この痛い歯はずいぶん自分に近い他人なんだ)と思い込んだら少し楽になった。
 帰りに実家に寄って庭にいた父親に、元気かと声かけたら「死にそうだ」と返事。さっきまで寝ていたらしい母親に、元気かと聞いたら「毎日具合が悪い」と。ますます歯が痛くなりそうなので、帰る。
 痛め止めもそれほど効かないので、大声出して気を紛らわしながら仕事する。
 「あ”〜〜、痛い! クソーー」

2014年9月7日日曜日

[5002] シハイ

ピーが治って安心してたら、今度は歯が痛い。10日以上、食ってもすぐ出るもんだから体重二キロ減、栄養不足。ここぞとばかりに弱っちぃ奥歯が緩んだのだろう。まいった。痛め止めを呑んだら、今度は胃が痛い。それに加えて、クルミ割りして、親指をカナヅチで叩いてしまった。爪の周りが赤タンになっている。
 痛い指、歯、胃、三つ並べて『シハイ』と読める。『支配』は痛い。
 支配からの脱出だ!

 写真は親指の赤タンを撮っていたら、ピニャモが来たので、遊んでしまった。

2014年9月6日土曜日

[5001] 野生

ここ数日亀吉がエサを食わない。あんなに喜んでガツガツ食ってた猫の缶詰を鼻先にやっても頑として食わない。それにしてもずいぶん動き回っている。もしかして、猫のエサに飽きてもっと美味いもん食いたくて探しているのかも。しょうがないので木の伐り株をひっくり返しミミズを探すが見当たらない。代わりにカナブンかなんかの4センチほどのカブトムシの幼虫の小さいヤツがいたので数匹捕まえ亀に与えた。なんと美味い美味いと声が聞こえそうなほどにむしゃくちゃ食った。やはり生もんは違うのか。ミミズと違って幼虫には頭も足もあるから気色悪い。亀の顔見たら、オレはオマエに飼われても野生じゃ! と言っているようだった。そういやピニャモだってときどきバッタ食っているからな。こんなの見ていたら、軟弱なワシの中の野生も少し疼いた。

2014年9月5日金曜日

[5000] いい加減


絵日記5000! ワーイ!!
 下痢、完治は誤りで快方に向かってますだな。まあね、そう簡単にはいかんよね。
 人間は不完全だから完全を求める。元来、人は不完全、つまりいい加減なのだ。こういういい加減と言うあるがままの精神を押さえつけて、こうあるべきだと思い込んだ型枠に嵌め込んだり、理論完全武装したとしても、どこかに歪みが生じる。どんなに完璧な構築物を作っても、人間は思わぬミスを犯す。まあ当然なのだ。けっこう上手くいったと思っているその頭の中では、いつだってミスがそろそろ出番かなと隙を狙っているんだ。
 写真は伊勢の猫祭りのポスターです。いい加減に描いたつもりはないよ。よろしく。

2014年9月4日木曜日

[4999] 完治

弱虫、軟弱、すぴたれ、ずぐだれ、下痢男、神経質。なんと言われようといいもんね。下痢が治ったのだ! ガハハハハハハ
 出るもの全部出しちゃえ、ということで、断食二日。お粥を食べたら、またピー。そこで下剤でわざとピー、それからおかゆ普通食、整腸剤にヨーグルト。あとは必殺技であるジョギング。栄養取ってないので軽く。この間脹ら脛やられたので、ちゃんとストレッチして二十分、田んぼを走る。途中ゲリるかと心配したがクリヤー。帰ったら屁がバブバブ出て下痢は治りましたとさ。この何も考えないジョギングがいいんだね。
 この間のパーティに来ていた女性、京都の李さん
、病院でも命に関わる過酷なICUの看護士。彼女は食うわ、呑むわ、走るわ、飛ぶわ、登山までやる。なんとも美しく清々しい人だ。軟弱なワシも見習おうと思ったさ。

2014年9月3日水曜日

[4998] 結果

人間は初めや始まりが好きで、「初なんとか」とか「史上初」とかに感動する。ところが終わりなんか嫌いなくせに、終わりである「結果」を求める。有名とか金持ちとか安心とか安定という結果だ。
 などと考えながら、今日はお札の『大金持』と『大繁盛』を書しました。結果など放っといて、今はまずこれっすよ。
 縁起物のいいところは、茶柱でも解るように茶柱が立ったことが嬉しい。つまり今が嬉しい、今が即結果なんですな。

2014年9月2日火曜日

[4997] 静けさ

パーティなんか飽きたと思ってから、なんも食わずポカリスエットだけ、がぶがぶ飲んで、猫祭り用のお札の書などしている。100枚を書した頃、ふと感じた。内面の話しだけど、ずいぶん静かだと。並の静けさではない。初めての新鮮な理解なのだが、これをどうやって人に伝えようかいろいろ考えたが何も出ない。
 午前はこのように新鮮を感じ、調子がよかったので、午後からの粘土もいい感じだろうと思ったが、とんでもない。いつものようにいじっている猫なのに、可愛くないし、バランスも悪い。いくら直しても上手くいかない。腕が鈍ったのか、目がおかしいのか、何かが狂っている。まあなんてことはない。食ってないせいだろうけど、いろいろと面白いもんすね、身体って。

2014年9月1日月曜日

[4996] 爆睡

昨夜はほとんど寝てない。夜中じゅう下痢ら豪雨がひどかったのだ。陽も登ってきたのでしょうがなく起きて、庭の後片付け。
 あ〜しんど。今年は軽いパーティや大勢来たミュージシャンのライブもやったし、今回のごちそう盛りだくさんの贅沢なものもやったし、もう騒ぐパーティは飽きたな。次のステップに入るか! よし、寝るぞーと爆睡昼寝。
 さて、目が覚め、新たな気持ちで、来月の猫祭りの作品制作に集中です。
 そして断食。