昼飯食っていたら、玄関先に高級車が止まった。あのような車に乗るヤツは悪いお客だと思って、顔見たら、なんと! ガキの頃の友人だった。やはり悪だった。ワシが心の中の砦に隠していた三悪人の中の一人だ。
彼はミュージカルでもダンスでもない『レビュー』なるものの演出家をしているという。しかし思いもしなかったことをやっていたもんだ。
数年前偶然、ネットのワシを発見。ワシの日記を隅々まで見て、こんな暮らしはみんなの憧れだと言う。それに薪割りやら雪掻きなどワシをスーパーマンとまで褒め讃えてくれた。有り難いお言葉だが、当の本人はあるときひょんなことから猫に選ばれたわけで、でも縁あって選ばれたのなら、どうせなら、ここからはワシの意志ね、どうせなら知ったアートの技術や概念をつぎ込んで、できうる限り猫の世界を育て広げ発展させよう。とことんやってやる! あとは野となれ山となれ、だったけど、今日も薪運びでヘトヘトっすよ。発展は厳しい現実です。
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