僕が猫作家なんてあまりにぶりっ子だ。
父親は生前「お前は女の腐ったヤツだ」と蔑んでいた。
そんな言われようはあまりに心外だ。
そこでどんと神や仏を被って偉そうに振る舞った。
ところが何かがしっくりこない。
よくよく考えてみれば神や仏と言っても
過去の誰かが作った仏像などに似せている。
これでは過去の誰かを被っていることになる。
つまり『他人被り』だ!
オレなのに!
『過去被り』だ!
今なのに!
そこで僕は今回の個展で他人や過去を脱いだ。
猫被りもやめた。
猫被りもやめた。
脱ぐのはいいが代わりの服がない。
裸だ!
それがとても心配だったが、
結果はこれ以上ない喜びだった。
0 件のコメント:
コメントを投稿