●アリ
デッキでの春の日差しを浴びての朝食後、SSがのんびり小バサミで足の裏の角質化した皮をパチパチ切っていた。ふと見るとアリがその5ミリほどの白い皮を運んでいる。一匹、もう一匹とやってきて運ぶ。甘い香りでも発しているのだろうか? 虫の死骸と勘違いしているのだろうか? んっ、死骸といえば死骸?
もしアリがこの皮を食べて美味かったら本体のSSを大きな餌だと思い、夜中痒い痒いと叫ぶSS、ベッドはアリで真っ黒になっていたということになりはしないだろうか? アリが人間ならやってしまうだろう。嫌だなーと思いながら、もしかしてアリはこの皮をアリの卵だと思っているのではなかろうか? 卵を運び引越ししているアリの列を見かけたことがある。確かに色も形も卵に似ている。巣に持ち帰られたSSの皮はたくさん並ぶアリの卵の列に置かれ、今か今かと生まれるのを待たれるが、もちろんアリの子は生まれない。そのまま土に還るはずだったが、なんと! 皮の中で何かが蠢いている。数日後、皮からSSの顔をした蟻が10匹生まれた。
そうだ、SSアリらに後日、絵付けを手伝ってもらおう! ありがとう。
0 件のコメント:
コメントを投稿