●青
見事にハスの花が大きく咲きました。春先に植え替えして毎日水底を眺める。植え替えの時期とか土がまずかったかなぁとか気になることが多い。土からポコっと葉芽が出ているのを発見したときは嬉しい。それから次々と葉芽が出る。
そしてある時、花芽が水面からポコっと出ているの発見する。これも葉ばかり出て花芽がつかない時があるからかなり嬉しい。花芽は徐々に伸びて葉の上に出る。つぼみが最大限に膨らみパッと開花する。
ハスは勝手に成長している。私はそれを見守りながら水を足したり腐った葉を取り除いたり手入れし観察している。
こういうのは絵に似ている。絵は自分でやっている頃は目的や既成概念に縛られ不自由だった。絵も鉢植えのハスと同じで勝手に成長していることがわかってくると楽しい。私は絵を見守り手入れ観察する。ペリペリ以降、毎日、小さなポコや軽いハッとした気づきがあり、それらしい絵の花が咲く。
『初めに言葉ありき』という文言があるが、いやいや、言葉ができる前が実に楽しい。手入れ作業があって、そのあとで感覚が喜び、最後に頭が知識にする。この知識になる前の頭が空っぽな最初の手入れ作業にリアルがある。
最近、絵は女性が出てきて青になっている。キレイだと感じ、空に出たのかしら? ペリペリから青い花でも咲いたのだろうか? 『井の中の蛙大海を知らず、されど空の青さを知る』ってことかしら。
0 件のコメント:
コメントを投稿