2025年5月13日火曜日

[8799] エクスタシー

 ●エクスタシー
 早朝、暖かい春の日差しで沸き立つ草の香りにエクスタシー、我を忘れた。
 絵はいい感じのができたり、それに飽きたり嫌になったり、新鮮な発見があったりと目の前の川の波のように上下する。川全体は留まらず流れてゆく。好きは快楽『所有』で、嫌いは怒り『拒絶』だ。所有と拒絶は同じ幻の両面。所有の欲量と拒絶の欲量は同じだ。所有の幻に徐々に気づいて拒絶の幻も萎えてゆく。怒りを流し快楽を流してしまう本流。幻が薄らぎ己の本流が現れる。本流が春の日差しの香りだ。思考では測れぬ、思いでは掴めぬ、思っても叶わぬ、無思考の時に現れる経験だ。我を忘れるからこそ我在り。





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