●手と眼
人間は手で飯を食う。子供の頃、ナイフとフォークで食事している人間を初めて見た時、歯に金属がぶつかって嫌な感覚も一緒に食っている感性が劣る野蛮人だなぁと思った。日本人は箸を器用に使う。だから手はどんな動物よりも他の国のどんな人間よりも高度な技術や感覚を持ち合わせている。箸でも他の国の箸は金属だったり日本の箸の持つ繊細さはない。
さて上からいきなり下の話。うんこは自分の手で拭く。インドは右手で食事をし左手でうんこを拭く。とにかく人は生きるための入り口から出口まで自分の手を使う。それから指紋は己独自のもの。触ったものは見ているかのように何かがわかる。己独自の理解なのだ。眼と同じような役目をする身体の部位は他にないだろう。手は世界の何もかもを観ている。千手観音の手には眼がある。触れば観える。手は宇宙を観ている。




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