2018年4月20日金曜日

[6323] 月の兎

●月のウサギ
 平面『月』のペリペリや銃弾・爆弾の技法をオブジェで試みた。これまでの滑らかさと違って、かなり大胆な行為なのですこぶる楽しい。おかげで粘土創作の幅が数段広がった気がする。
 制作中、なぜか縄文土器が浮かんだ。僕が制作したオブジェ『月』の表面は、身近にある縄の模様ではなく、僕個人の技術ではあるが、遠い空の月の模様だ。人類にとってもはや月は果てではなく、縄のような身近なものだと思った。逆に今はもはや縄は月より遠いものかもしれない。
 『月のウサギが月から飛び出した』

2018年4月19日木曜日

[6322] 月

●月
 折り鶴を数点制作しながら、暗部について別の角度から考察してみた。
 太陽が明部、月は暗部という一般的な考えがある。
 そこで、暗部の『月』をペリペリ画法で制作した。できて、クールな衝撃を受けた。感動だった! 何がこれほど自分を感動させるのだろうと解る範囲で分析してみた。
 月の表面は隕石などがモロに当たり一面荒地でデコボコしている。全表面が原爆や爆弾、銃や散弾銃の痕だ。暗部制作で培ったペリペリやキリキリやポンチ穴などの全ての技法が、この『月』には含まれている。つまりこれは暗部集大成なのだ。その後、新月new moonと再び満月full moonを制作した。
 ところでこんな暗いイメージなのに、この『月』の絵を見てると、とても心が静まる。暗部の奥深くには、静寂で瞑想にふさわしい時空があるんだと思った。

2018年4月18日水曜日

[6321] 折り鶴

●折り鶴
 還暦後の流れ。
 紙を主材料にしていろいろ工作してみた。昔使っていた大きな紙を出してきて大型作品ができないだろうか折ってみた。あっ、これって折り紙だ。『折り鶴』が過った。
 『折り鶴』は元来、日本伝統の遊びだったが、今や病気回復や平和の祈願のためのシンボルになって世界に広まっている。
 『折り鶴』を暗部実験。
 拘束したり、銃弾を撃ち込んだり、燃やしたりしてみた。そのままペリペリ画法でも制作。
 空を飛んでいた鳥は飛べない鳥になった。

2018年4月17日火曜日

[6320] 霊

「ぬわず君! う、うしろに、霊が!」
 ハッ! 
びっくりして、バナナの皮が剥けた。
 な~んてね。

2018年4月16日月曜日

[6319] ステンドグラず

●ステンドグラず
 ペリペリは紙なのにタイルに見えると人は言う。なるほど確かにそう見える。そのタイルの周りに半透明なグルーを塗ってみた。他人の第一声が「ステンドグラスに見える」。ステンドグラスとは着色ガラスを鉛で囲んで構成したものだ。ガラスは光を通すが、縁の鉛は光を通さない。僕が制作したものは中のタイル風作品は紙だから光を通さないが、縁のグルーは半透明だから光を通す。逆なのにステンドグラスに見えると言う。
 この作品の名前は「ステンドグラスではない」ということで『ステンドグラず』にした。「ず」は否定形であって複数形ではない、もちろん山形弁でもない。
 ついでにタイル風は『タイらず』と命名する。

2018年4月15日日曜日

[6318] 擬態

●ミメーシスmimesis(擬態)
『ぬわずぐるみ』は見せかけの縫いぐるみだ。これは生物でいうところの擬態のようなものだろう。擬態をもう一センチ高めた意識で考察すると、『輪廻転生』もそのような概念に思える。今いる僕というこの形態は何かがたまたまこの世で生きるために擬態した姿かもしれない。死後、人がステップアップした次のクラスに擬態するには既知の生物に戻ってはいけない。右・左と未知へ一歩一歩進むのが人生だから、死後だって戻らない。戻ったら幽霊だ。
 次に擬態するならもっと高級な知性と感性が備わった未知のかっこいいものがいい。
 『ぬわずぐるみ』の感覚は僕の中では未知へ一歩進んだものに思える。
 この感覚は体全体に浸透し、満たされ、次の未知なる扉を開けるだろう。

2018年4月14日土曜日

[6317] ぬわずぐるみ

●ぬわずぐるみ
 暗部と並行して『オレ被り』を制作していたが、『オレ被り』は顔が二つもあり、その顔がだんだん増えていった(写真)。被り過ぎダァ~、そんな時いつものようにあまのじゃく的性質が顔を出し、方向転換したくなった。顔や体の輪郭形態だけにして、表情を司る細部の目鼻口指など全て排除した。これまでの『顔表情』に対する『顔無し』、そして同時に『縫う』に対する『縫わず』(昨日の写真)である。最近の明部に対する暗部と同じ方向性だ。振り返ってみれば『オレ被り』も「可愛い」に対する「可愛くない」が合体したものだ。まあだからプラスマイナスゼロってことなんだろうけど、根本はあまのじゃくかもね。