●無=猫涅槃図を描いた画家は全ての生き物を描こうとし、人間の最も身近にいる猫を描かなかった。忘れたわけではなくわざと描かなかったのだ。生き物は『有』だが全てとは『有』をいくら集めても達成しない。どこまでも満たされないのが『有』なのだ。『有』と『無』があれば全てになるとはたと気づいた画家は猫を描かなかった。つまり猫を『無』として描いたのだ。『無』に気づけば『有』の多少は気にならない。
0 件のコメント:
コメントを投稿