2014年2月28日金曜日

[4411] 覚醒

なぁ〜んでもできる魔法の杖とかあるなら欲しいと思う。
 人々は、それが金だと思って、なるべく多くを自分のものにしようと、そのことだけで頭をいっぱいにし、時間を無駄にしている。ところで金というものは、あんまし多く持つと妬まれるし敵も増えるし心配も多くなるからそれほどの喜びはないと思う。だから魔法の杖としてはたぶん偽物だ。
 そこでどうせなら本物の魔法の杖、金や政治や知識に左右されない世界中どこでもハッピーでみんなが手を叩いて笑顔で絶賛するようなモノを見つけ出そうぜ、覚醒しようぜ。

2014年2月27日木曜日

[4410] 当たり前

雪景色に雨、風呂上がりのビール、心地良いわ。で、ふと思った。
 これまで人間というものは心豊かで大自然に対して畏敬の念を持つ謙虚な生物だった。それは『当たり前』のことであった。だからそこのところについてはそれほどの心配もなかった。
 時は過ぎ、人間は幸福を数値で表せる『クールな経済』社会を作った。ところが最近は『クールな経済』ばっかりが優先してしまい、『当たり前』が失われつつある。幸せはより多くのお金。フィギアスケートの点数が感動とは裏腹だ。アートや音楽だって数値化しているように感じる。数値が一番の考えで一元化している。『当たり前』『愛』『自由』『平和』らは夢・幻と決めつけられ、そんなもので飯が食えるかとせせら笑われ、一蹴されてしまったようだ。『クールな経済』のためには戦争も必要だ、『当たり前』などいらない。
 科学の時代だから『当たり前』について、一回は疑ってしかるべきものだろうと思う。では今度は、今の『クールな経済』やそれを支えている土台を根底から疑ってみるべきだと思うんだけど‥‥ヤバいところにドッカーンと当る前に。

2014年2月26日水曜日

[4409] 春は曙

今日は「春は曙よね〜」と言ってしまいたくなるようなとても眠いいい陽気だ。
 こんな日は冷たい肉ソバが食いたくなる。この界隈には肉ソバと肉中華というのがある。たぶん他所には無い味だ。いつも行く店のお母さんがいい。店の入り口を開けテーブルに座るより早く満面の笑顔で「何? 肉ソバ?」と聞いてくる。「はい、肉ソバ」「冷たいの?」「はい」「大盛り? 普通?」「普通」「そっちは? 肉ソバ? 冷たいの?」とずっと笑顔、注文聞くのが早い。10秒で決まる。前回来たとき、この理由もない笑顔とぶっきらぼうな注文聞きが気に入って「お母さんのこと、好きだよ、僕」と言ったら、「見た目ほど若くないわよ」とじっと見つめられた。今日行ったら待っていたわと言わんばかりの笑顔。帰りしな笑顔で手を振ってくれたので、ワシも手を振った。もしかして狙われている? ワシの肉ちゅうか、なんちゅうか‥‥ 

2014年2月25日火曜日

[4408] プレゼンテーション

『人間と動物の違いは、人間は理性で行動し、動物は本能で行動する』なんて言う。
 ここで疑問に思うのは『人間と動物の違い』ってのがおかしい。「人間」は「動物」で、動物の一部だからね。それに『理性』のある人間が戦争や妙な殺人事件を犯しているんだもの、『理性』というものは何なの? 『天才は本能的だ』なんて言葉があるから、『本能』がいろんな発見・発明をし、この社会に益を与えている。また『理性』的でないと言われるロックやパンク、ナチュラルハーブの大麻吸って『理性』なんてどうでもよくなっているラスタが戦争反対やラブ&ピースしてる。てことは『理性』ってダメじゃん。
『理性』ってのは、ダンスもできない人間が、他の動物より優位になろうと、自らを動物から切り離し考えた単なる意味もない高慢な言葉じゃないかしら、と思えてしまう。
 人間よ、全ての動物がちゃんと納得するような己をプレゼンテーションしてみてよ。

2014年2月24日月曜日

[4407] 前


猫はチョウを追いかけていて、ハチが目の前を通れば、今度はそれを追いかける。または写真のように、急に瞑想状態に入る。いつも猫といるせいか、ワシも猫と似てきて、話しの主旨を外れて、途中から違うことを話している。または話し初めて、途中で話しをやめて、意識がどっか他所に飛んでしまう。
「あのさ」
「なに?」
「昨日の作品の目だけどさ、‥‥‥‥」
「目?」
「‥‥‥‥‥‥」
「なによ! 話し、途中でやめないでよ!」
「‥‥そうだよね、最近、途中で話しやめちゃうんだよね」
「最近? 前からよ」
「前? オマエ、俺の前なんか知らないだろう?」
「顔がある方でしょ」

2014年2月23日日曜日

[4406] 猫と縁

数日前、猫繋がり友人の寄席芸人『江戸家まねき猫さん』が近所のどぶろく屋さんにやって来て寄席をした。そんな近所にどぶろく屋さんがあるなんて知らなかったので買いに出かけた。
 ところでその前日、父親が思い出したことを羅列汚い字で書いている自叙伝(自慢話)だが、最近字を書くのが大変だから、代筆してくれる人はいないかと言っていた。年寄りで誰も相手してくれないものだから、話し相手欲しさにこんな手を考えたのだろう。
 話しは戻って、どぶろくを買い、店を出ようとしたら別のお客さん、店のおじさんがお互いを紹介してくれた。なんとその女性は物書きだった。父親の話しをしたら、そのような本を出したことがあると言う。それで今日二人を会わせた。いい感じに話しは進んだ。
 猫は逆さまに落としても空中でくるっと回って立つ。今日、くるっと回って繋がったようだ。猫が招いた縁を感じた。

[4405] ひょっとこ

古民家住まいの若夫婦の所に東京の客人が来る。じゃあ若夫婦がつい最近貰ったオシャレな市松模様のカマドを使ってごはんを炊いてみようということになった。しかし若者達はカマドでごはんを炊いたことがない。唯一ワシだけ、子供の頃家にあったのでなんとなく知っている。薪ストーブ用の薪を持って出かけ、うるおぼえとネット情報などを見て『始めチョロチョロ中ぱっぱ赤子泣いても蓋取るな』の言葉通りに飯を炊く。最後に火を強くして焦げ目をつけ、火の蓋を閉めた。どうなったか心配だったが、開けてビックリ、すごく美味い! これ、たまにやってもいいな。火をつけるのは楽しいし、暖かい、薪は片手に持てるほどで間に合う。また一つ面白いことが手に入った。
 写真は『ひょっとこ』になっているところです。

2014年2月21日金曜日

[4404] モミジ

外が明るくなる頃、毎朝6時前ぐらい、モミジが叫ぶ。
 起きてみると、モミジはジッと床に座ったまま、静かに窓の外を眺めている。どこかが痛いわけでも怖い夢見て目覚めたわけでもない感じだ。初めの頃は「ギャー」と1回か2回叫んで終わっていたのが、今月に入ってから5回ぐらいを2度3度と叫ぶ。モミジはメスでもうすぐ18歳。人間なら88歳で、うちの父親もこのくらいの歳でいろいろ身体の機能もおかしくなっている。モミジは昔と見た目はそれほど変わってないが、たぶん耳とか目とか悪くなっていて、耳鳴りとか目眩とかして、ふと不安や寂しさが襲ってくるのだろうか?
 叫んだ後、何事もなかったように、ボーッと外を眺めているその姿は凛としていて、実に静かで美しい‥……切ないけどね。

2014年2月20日木曜日

[4403] 大往生

雪掻きしながら『死』を考えてみた。
 1:病院や養護施設で延命治療されて死ぬ。2:我が人生は吾が決めると自殺。3:お国の為に戦死。どれも自然から人間を切り離した人間社会の思考の産物に思える。
 さてとあと浮かぶのは『大往生』だ。食わなくなって、飲めなくなって、自らの養分を使い切り、枯れ木のように自然に還る。
 人間は考え方も生活スタイルも自然から切り離された生活をしている。ところで死は自然に還ることだ。つまり死ぬ時は、生きているとき自然から離れた分だけ戻らねばならない。今まで発展や進歩しか考えたことがなかった人生なので、その離れた分はずいぶんと長く遠く感じる。帰り道は苦しい。行きはよいよい帰りは怖い。『死=苦』となってしまった。
 そこで解答。死の間際まで、なるべくたくさん大自然と一体化するぐらいまで、心身、考え方も大自然と馴染んでおくことだと思う。これで大往生だ。
 ということで、ワシは冬は雪掻き、夏は草苅り、秋は薪割り、春は恋をする、なんてね。

2014年2月19日水曜日

[4402] 畏敬の念

やっといつもの冬到来ですな。雪掻きも終え、吹雪に顔を当てながら思う。
 もともと日本人の精神には『大自然に対する畏敬の念』が深く根付いている。その畏敬の念が基本となって、美しい自然風景を守ってきたし、他所の国にないバラエティ豊かな食文化を作ってきた。科学文明や経済や誇りも大切だろうが、根本の畏敬の念を蔑ろにしちゃいけないと思う。
 人は生きている間、無尽蔵にあると思っているのか、自然をたくさん破壊する。でも大自然という母親をいたぶり蔑ろにしている限り、精神的な安らぎはない気がする。
 僕らは大自然から生まれ、そこに還る。つまりそこが原点で、そこが未来なんだ。今この瞬間もずっとそこに居る。国にいるというより大自然の中に居る。だから尚のことそこが大事だ。
 誰だって生きている間、一度くらいは安らぎを経験したことがあると思う。それってつまりは、そこにふと全身全霊を踏み入れた時なんだと思うよ。

2014年2月18日火曜日

[4401] イゴ

今日は朝から空が横にあるかのように、すごく吹雪いてます。昨日今日と雪の色が汚い。水っぽい雪は青くきれいな筈だが、安い再生トイレ紙のようなネズミっぽい色。放射線を測ったらいつもよりちょいと高い。
 かまくら作って楽しかったもんで、「もっと雪を降れ」なんて願ったから、こんな大雪になったのだろうか? 神様、ワシの願いなんか聞き入れなくていいのよ。無視してください。戯言ですから。
 こんな吹雪でもイゴは外に出してとねだるので出す。精神を統一し、耳を澄まし、イゴの魂が呼ぶ「かじとさ〜ん」(絵日記[4375])を聞こうとする、が聞こえない。あまりに遅いので心配になり、猫ドアの前で待つ。暫くすると、雪の中を泳ぐようにイゴはやって来た。階段を一段一段、もう一段上る。猫ドアは目の前。そこでいきなりゲロ吐いた。

2014年2月17日月曜日

[4400] 3もったいない

1:昨日かまくらイベントに来た次年子窯の大将(カニ:絵日記[4389]の親分)が「わじんさん、ありがとう」と言う。
「何が?」「カニが、わじんさんから貰ったバイト代を会社に入れたいと言うんだ」「へ〜、個展用に使えばいいのに、もったいない」「そうして欲しいんだって」
 カニは偉いな〜、金にこだわるような姑息な時空に意識は居ないようだ。なにより芸術を極めたいのだろう。美しいヤツだ! 彼の才能を無駄にできないなと思った。

2:今日は昨日のかまくら作りで筋肉痛なので温泉へ。下着がパッツンパッツンでオシャレでネックレスとか指輪も高級そうなしゃなりしゃなり歩くおじ様が風呂に入ってきた。どう見てもホモっぽい。裸になったら、なんと! 素晴らしい一物。これを男の為に使っているなんて! あ〜ぁ、もったいない!

3:写真は食っては寝て、その辺りにしっこするいつもビビリの8kのポチ君。もったいない。

2014年2月16日日曜日

[4399] かまくら

今日は『福岡を味わう会』in かまくら(not 鎌倉)。山形なんだから『かまくら』だと福岡の若者が発起人。
 朝10時からかまくら作り。ワシは北国生まれなのにマトモにかまくらなど作ったことがない。ましてやかまくらの中に七輪置いて飲んだり食ったりなど、そんな面倒なこと、するわけがない。だからこのイベントにあまり期待はなかった。それに今年の雪は例年と比べ少ないしベチャベチャ。無理だろうなと思っていたが、ヘトヘトになりながら雪の山を作り掘り出す。
 なんとすごいのができてしまった。中は四畳半ぐらいあるような空間。ワシが立っても平気な高さ。集った14人が中に入って福岡の食材による水炊き、ホルモン鍋、明太子、いも焼酎、日本酒その他諸々で宴をした。
 いや〜、ダメだと思った『かまくらイベント』が大成功。これはあの苦しみしかない雪がこれほどの楽しみになるなんて思いもよらなかった面白いイベントでした。来年はカフェバーでも作ろうと思う。
(雪国でない皆様も氷河期到来に備え、今からかまくら作りを覚えましょう。今回のかまくらは内部直径2.5m、3畳ほど。天井高1.6m。壁天井厚みが50cm。次回作るときは直径が4m弱、高さ2.5mの雪を盛り、中をくり抜くが良いと思う)

2014年2月15日土曜日

[4398] 羽化

この二人は天才タイプだ。右が小4、ろくろが大好きでかなり上手い。左の遊星からの物体Xみたいなやつが、この間(絵日記[4389]ブルー)のカニの作り手、たまにワシの作品の手伝いをしてもらっている。今日カニと話していて、只のリアリズムの甲殻類の作り手かと思ったら、しっかりアートを詰めて考えているのでビックリした、と同時にちびっ子も含めて二人の未来が楽しみになった。
「わじんさん、カマドウマの羽化って見たことありますか?」
「便所コオロギだよね。ないけど」
「セミの羽化ってきれいな蛹から淡い色のセミが出てきて、未来が華やかな感じがしますよね」
「確かに、きれいだ」
「カモドウマって、蛹もあのまんまカマドウマで、羽化している間、ジッと見てたんですけど、暗い不気味な未来が来る感じなんですよ」
 面白い! 不気味さが伝わってきた。ところでこの不気味さって何かと似ているな。もしかして、日本の未来はセミ? それともカマドウマ?

2014年2月14日金曜日

[4397] 言霊

5月の個展に出す『ワガジン3』の本の内容を検討。2000年に出版した『おみくじ猫百覧会』のリメイク版を出そうと思うのだ。
 この本は1999年7の月に空から降ってきた言葉を書いて、それを立体作品にしたものだ。この頃『ノストラダムスの大予言』がポシャりそうだったので、新しい二十一世紀のバイブルとして降ってきたのかもしれない。そう思うことにした。
 その後、大手出版社の小学館から声がかかった。これで金と名声が手に入って都心に猫ビルが建つ筈だったが、大手とはそりが合わず、金と名声の代わりに自由な時空間が手に入り、大自然に猫ハウスが建ってしまったのだ。
 久しぶりに全部読んだけど、我ながらいい言葉だ。まあ天から降ってきた言葉だからワシのじゃないんだろうけど。いい言葉っていうのはなかなか記憶にできないから生きている言霊なのかもしれないと思ったさ。

2014年2月13日木曜日

[4396] 不老不死

『アルピニズムは山を征服するもので、アニミズムは山を畏敬するものだ』。こんなことを聞いた。
 昨今の日本は何でも二極化し、戦わせている。一体感をどこぞかに追いやって、勝敗征服だけが興味の対象だ。どんどんアニミズムを追いやってアルピニズム一辺倒になろうとしている。
 日本人は富士山を征服しようとはしないだろう。山が持つ生命力を貰い、自然と一体化しようとする。自然に対しては豊かな感性を持っている筈だ。
 勝敗や力をつけるスポーツが盛んになるのもいいけど、世界に誇れるアニメの語源でもあるアニミズムを忘れてはいけないと思うな。こっちの方が日本独特なんだけどね。
 写真はずいぶん前に作った作品。タイトルは『不老不死(風呂・富士)』。必勝するのはどこかの政治家ではなく、温泉や山の自然であってほしい。

2014年2月12日水曜日

[4395] 欅の木

近所に、売りに出される古い大きな家にいらない本があると言うので見に行く。学校の図書館にあるような大きい古い全集とか百科事典などばかりで、僕は興味ない。その本棚の端の方に写真の表紙の本があった。僕が通っていた小学校だ。
 写真の木はもう伐られてなくなってしまった欅の木で、この小学校のシンボルだった。たぶんこの小学校を出たものなら誰でもこの欅と魂は一緒だったと思う。卒業するまで毎年、クラス全員が欅の前に集まり写真を撮った。僕の記憶では世界中のどんな木よりも大きな木で、屋久島に行ったとき見た屋久杉より根元の株は大きく、何十人が手を広げても囲めなかったような気がする。
 こういう木はなるべく伐らないで、寿命がきたら、株ぐらい残して、この欅の材でこの場所に社でも建ててほしかったと思う。
 まあいいんだけど‥‥僕の絵日記に残しておこう。

2014年2月11日火曜日

[4394] ティー

毎日、写真のヤカンで番茶を作ってポット二つに入れる。
 その日のうちに飲みきれないときは、古い番茶を『フルイティー』と呼ぶ。
 そうなると新しい番茶は『アタラティー』となる。
 アタラティーを空のポットに入れ、残りのアタラティーはフルイティーの入っているポットに混ぜて『マゼッティー』にする。
 そうなると今度はアタラティーが余る。それはマグカップに入れて出来立てを飲む。アタラティーは沸騰したてなので、口の中が火傷しそうなくらい『アッティー』。

2014年2月10日月曜日

[4393] 地方の時代

いや〜、東京、とうとう汚染物質がてっぺんに居座っちゃったね。富士山の頂上に目つきの悪い巨大エイリアンが放射能を撒き散らす巨大うんこをしたようなもんだ。
 まあ考えようによっては、中央が撃沈したから、そのおかげで、『地方の時代』が若者の精神の中で明確になった気がするな。もう中央などに頼らない自立を目指さないとね。
 しかし中央の若者共は『汚染』にたいして「ン?」という感覚はなかったのだろうか? それとももうすでに経済頭になってしまい、心が汚染まみれなのだろうか? 大切なんだけどな『汚染』に「ン?」は。「オセン」「ン?」。「オンセン?」。
 そうだ! 温泉王国山形に行こう! 
 今年は山形デスティネーションキャンペーンなんだってさ。

2014年2月9日日曜日

[4392] 死

今日は雪掻き。さらさらした雪が積もって青っぽい湿った雪に変化し重くなったのでやや難儀。半袖になって大汗かきながら倒れる寸前までやる。死にそうだと言いながら雪が舞い散る中、露天風呂に入る。雪が頭に当る。冷たく心地良い。いや〜〜、極楽、極楽、死んだね。露天のベンチに座りボーッとする。目の前には最上川、遠くに吊り橋、向こうに山々。こういうのを仏教では涅槃寂静というのだろう。キリスト教では天国ですね。
 ところで最近人間の思考の中心に蔓延る政治経済的にはなんと言うのだろうと考えてみる。『リッチになって贅沢』ぐらいしか思い浮かばない。しかしそれって可能性の低い幻想未来だ。実現したとしても一部の者しか味わえない部分だ。部分は他の部分と争うから真の幸せではあり得ない。この露天の極楽は自然の雪と自然から湧き出る湯、350円でみんな心地良く死ねるのさ。

2014年2月8日土曜日

[4391] 御祭灯

いつも行く温泉で『御祭灯』があるというので、古いお守りなどを持って出かける。今日に限ってオーバーも着ないで、冬は長靴一辺倒のワシが靴など履いて出かけたら吹雪。着替えに帰ろうと思ったが、あと三分ほどで火がつくから待つ、が寒い。神主のいろいろが終わリ、二礼二拍手一礼して着火。熱いぐらいに火は立ち上った。竹に餅を挿して焼く。無病息災を願い餅を食う。
 帰ろうとしたら馬鹿な若者が餅食ったあとの竹を火柱に向けて、槍投げのように投げた。その槍が火の反対側にいる自分の妹の子供の目に刺さった‥‥なんて事はなかったが、自分のことや自国のことばかり考えて言葉を吐いたり、行動をすれば、子孫に槍の先が返ってくるかもしれない。ちゃんと反対側も、地球全体を眺めることっすよ。

2014年2月7日金曜日

[4390] ハシビロコウ

雪の中に佇む橋爪功ではなくハシビロコウです。
 友達がこの鳥を好きだと言うのでパソコンで画像を見てたら、笑えるわ、カッコいいわでしみじみ眺めてしまい、どうせならこのただならぬ美しさを手に覚えさせようと粘土でいじってみた。目と違って手に覚えさせるといろんなものがわかるのだ。他人はワシを口先だけの人間と思いがちだが、実は口八丁手八丁。どちらかというと手の方が豊かなんです。
 いじっている間に数度笑い、このような形に出来上がった時には、いったい自分は何を作っているのかわからなくなってしまった。この鳥の持つあの最初の感動が無くなってしまったのだ。やっぱこういうものは本物には敵わないんだろうなと思った。次は第一印象を大事にしたものをいじってみるつもりだ。それなら手が持つ多くの記憶で楽しめるだろう。
 しかしなんちゅう妙な鳥だ!

2014年2月6日木曜日

[4389] ブルー

写真のカニは近所に住む甲殻類が好きな陶芸家の若者がずいぶん前に作ったものだ。
 ところで、なんと! 最近ブルーの本物のカニが捕まったという記事がでた。この想像の色のカニが現実のカニとスパークしてしまったのだ。面白いですね。
『その研ぎすまされた感性は現実をも変化させる』
 それに引き換え知識をひけらかす輩や知ったかぶりや言葉に捕われた人間は思考で現実を捉え、自由や幸せを実現させようとする。自由を求めている本人が知識というものに囚われの身で不自由であることに気付いてない。不自由な人間に自由がわかるわけがない。いくら本を読んでも答えはない。なぜ不自由かと言うと、正しいと思い込んだ思考には必ず正しくないという思考が内在するからだ。つまり求める自由は不自由を内在しているということだ。
 さあ、雪や吹雪に心躍る事ができた何も知らなかった頃のような、思考の外に出てみようぜ。空や海のような広いブルーに出会えるかもよ。

2014年2月5日水曜日

[4388] 取材

久々の取材を受ける。これまで雑誌やテレビの取材を何度か受けたが、今回はこれまでになく理路整然と喋ったような気がするけど、まとめるのは難しいだろうな。
 前にNHKに出たとき、全国放送だったので、熱く2時間ぐらい喋ったのに映像は何も語っていないワシの姿の下にテロップで二行だった。もっとすごいのが、韓国のテレビの取材で、ここでもアートについて熱く4時間近く喋ったのに、語っているシーンはほとんどなく、なんとなくワシがボーッと佇む姿だけで、無口な作家という風に放映された。 
 ワシ調子乗るとマンダラが見えてくる。作品だってマンダラみたいなもんだ。そのマンダラ図像の一部始終を語り始める。相手はこのマンダラに興味を示し、理解して文字にまとめようとするが困難。気がつくとマンダラの宇宙空間を無重力遊泳しているような気分になり、マンダラ麻薬に酔ってしまい、いつの間にかベッドの上でマンダラしてたりして‥‥

2014年2月4日火曜日

[4387] ぴちょ

すごいな、これ!
 写真は『ぴちょとピニャモ』って、ピニャモは関係なく『ぴちょ』ね。近所に麹屋さんがあってここで手に入れた。スーパーでは『あまぴちょ』という名で売っているのだが、ここのは味が全然違う。さすが麹専門店。納豆に入れると美味いというので入れたら、なんと、なっとう、なっとく、なんだ、なして、777、美味い!
 なんだこいつはと説明書を読んだら、
「ぴちょ(しょうゆの実)、豆麹と味噌用米糀で作った山形伝統の醗酵食品、冬季限定。化学調味料、保存料など使ってない、うんたらかんたら」
 しょうゆという木になる実なのかと一瞬思ったが違うよ。いろんな人に納豆に入れて食べさしたいものだ。

2014年2月3日月曜日

[4386] 刺激

吹雪いていますね。夕方まではくそがつくほど暑いくらいで、もう春が来てしまい、薪ストーブも終わりなんだ。そう思ったら急につまらなくなった。でも夜から窓にザラザラピチャピチャ、風がゴーゴーと鳴り、寒くなってきた。やはり冬はこうでないと面白くない。
 最近の情報の美しき女性博士の発見したSTAP細胞もある程度成長してしまった細胞に外部からの刺激を与えると元の新鮮な細胞の状態に戻ると言うではないか。ジジィが若者になるようなもんだ。
 どうせ4月頃には春になるんだから、今のうち冬の厳しさを味わわないと頭がボーッとして生きる気が起きなくなる。やはり冬の刺激を体験して復活しないとね。
 焦る必要はないのだ。日本には素晴らしい四季がある。春は必ずやって来るのだから。

2014年2月2日日曜日

[4385] 祝

桐島部活やめるんだって、はどうでもよくて、菜穂子結婚するんだって。
 菜穂子ちゃんが操縦者アムロと二人でやって来た。菜穂子ちゃんは心なしか穏やか緩やかになったような。アムロはアニメではいつも悩んでいるように見えるが、生のアムロはけっこう飄々としていて歯が汚く頭は賢い。話しの理解も早いしノリもいい。噂では東大をガンダム愛の為に蹴った過去があるらしい。
 まあこういうめでたい話しのときは、みんな気分が少々興奮しているので、デタラメな話しも広がり、いろいろ今後のイベントのアイデアも出て盛り上がる。去年は庭での『スイカ三昧』が大成功を収めたので、今年は小規模ながらもいろんな楽しいイベントに挑戦しましょう。
 

2014年2月1日土曜日

[4384] 柵越え

イゴが柵を越えたみたいだ。見回りしたら、雪が積もって柵のてっぺんまで来ているところがあった。とりあえず雪を掘って越えられないようにした。
 夜、ポチ君が窓の外を見て唸っているのでタヌキかと思ったら、タヌキに似てはいるが、どこぞの寄り目の猫が庭にいる。まだどこかに柵を越えられるところがあるようだ。夜は寒いし暗いしで柵直しは放っといたが、イゴがまた越えて道路に出るんじゃないかと心配でよく眠れなかった。
 まだ暗い朝方近く、普通なら布団の中にイゴが入っている筈なのにいない。まいった。その後は全然眠れなかった。朝、イゴはちょこんと家の中にいたから良かったものの、ため息っすね。とにかく柵周りの雪を吟味して掘った。
 しかし猫如きでこんなに心配になるんだから、人の子は‥‥、辛いだろうな。
 寄り目猫よ、オマエも飼い主んとこ帰れや。