2017年12月31日日曜日

[6213] 神

『2017年まとめ』
 最近のこの無限に続くアート制作で、一ついいものを手に入れた。我が心にダイヤモンドのような探究心が養われたのだ。問題が降ってきた場合、東西南北上下左右前後未来過去此岸彼岸などのここの一点であらざるあらゆる周辺から、その問題を見る目が探究心とともに培われた。諸行無常や諸法無我が木々の木の葉のように自然と体内に浸透し、春から夏に成長し深い緑になった葉は秋には紅葉し枯葉となって地面に落ち、いづれ腐葉土になって無機物と水に分解される。降りかかった問題そのものも地に落ちて腐葉土になって分解し無に帰す。アートには経済や情緒や観念や網膜や官能などいろいろあるが、それらは全て探究心に覆いかぶさった表面上のことだ。山に登るのに途中休むことも大切なように、また人生においても途中に結婚や仕事や定住があるが、それらは休憩であって、その休憩がその本体を蔑ろにしたり破壊したりするようになったら、その休憩は本質ではない。ほぼそれらを払い捨て、休憩の椅子から立ち上がり、己の源に根ざした探究心を思い出し、その流れの中をまた一人歩き進める。誰の身にもその探究心は備わっている。なぜなら人は探究心を中心にその周りに自分というものを形作るための諸々の観念を覆っているだけだからだ。探究心の別の呼び名が『神』だ。来年は猫神様ではなく神様と共に歩もう。

2017年12月30日土曜日

[6212] やる

平面はこの間の個展以降、かなり精神と行為のズレがなくなり、無駄が省かれ、『ゼロ』が明確に体感できるようになっている。
 『ゼロ』とは「やりたい」ことと「やっている」こと、「やりたい」のに言い訳こいて「やらない」わけではなく、「やりたくない」ことは「やなこった」、それに伴う「やれる」最低限の技量、できないことは「やれない」、「やれやれ」と「やりすぎ」ているわけでもない。これらと「やりつづける」好奇心探求心などが寸分違わず心理的に無時間。つまり「やっている」のに「やってない」と同じヤジローベー。だから『ゼロ』。いわゆる108つの煩悩をほとんど排除しているにも関わらず自然と「やってしまう」。本当の無我夢中。無我の『ゼロ』。こんな感じで「やってる」。何がどうなるのかゼロだからわからんけど。さて次は粘土でも「やんべ」。

2017年12月29日金曜日

[6211] calm

この間の姪っ子の結婚式。
 テーブルにあったキャンドルサービスのLED、水につけるとじんわり光り7色に変化する。数個もらってきて風呂入りながら点灯してみた。いやー、全く落ち着かない。ローソクと違うね。揺らぐLEDもあるらしいが落ち着かない気がする。ローソクの炎が揺らぐのは空気の流れなど周りの環境が大きな要因だ。その環境の中には僕もいる。ローソクの炎自らだけで揺らぐわけではない。
 ではここから半径10キロの環境を閉じて、完全にコンピュータで制御し、それと連動したLEDは本物の炎に代わるのだろうか? それで僕は落ち着くのだろうか?
 さて人には閉じた環境をはるかに超えた閉じられない広大無辺な内面があると思う。ならば、やっぱり落ち着かないだろう。
 一句できました。
『コンピューター  制御はしたが  案の定  見るもあららら  言わんこっちゃない』

2017年12月28日木曜日

[6210] 炎

外は大雪
銀世界
今、薪ストーブが大活躍している
ところで将来
車は電気自動車
コンロはIH
何もかも電気
薪ストーブは危ない
子供が火傷する
年寄りだけの家では危険だ
世間からはいつの間にか
炎は消え去る 
たまに見るのは
大事故や戦争だけ
それらはオレには熱すぎる! 

2017年12月27日水曜日

[6209] 火事

今日は吹雪。
昨夜は近所で火事。
薪ストーブかららしい。
窓ガラスは全部割られ、
全ては水浸しだった。
当分住めないだろう。
 薪ストーブをお持ちの方、横に長い煙突は危険だ。煙突掃除もきちんとしよう。

2017年12月26日火曜日

[6208] 木魚2

木魚の座布団。
小さいピニャモ(3.6k)は身体全部がちょうど乗る。

2017年12月25日月曜日

[6207] 木魚

父親の葬式で木魚を乗せていた座布団が古いというのでもらってきた。
それに腕を乗せストーブにあたるチョコ6キロビッチ。

2017年12月24日日曜日

[6206] 放射能

タイルと言えば、
先の個展で紙でテラコッタ風のプールを制作した。
『傘』というタイトルの作品だ。
ワガジン7にポエムチックに説明を入れているが、
放射能に対する僕の視覚的オピニオンね。
『他人の作品を見て羨ましいと思うぐらいこの作品を作った作家が羨ましい』
オレだけど。

2017年12月23日土曜日

[6205] 新素材

最近の作品がアルミやステンレス、タイルのようだと言われた。
 なるほどそういわれればそういう風に見える。
 こんな言葉を聞いたことがある。
「若い時は人間に興味があって、年月を経て動物に興味が移って、そのあと植物に移って、晩年は鉱物に興味を持つ」
 そうやって考えると20代は自画像や裸女とか人物ばっかり描いていたし、35歳から粘土で猫を作り始め、その後、庭造りが好きになって山川風光明媚なここに引っ越した。そして無意識にも、いつの間にか絵の表面が金属鉱物化している。
 このタイル風の絵はこのまま建築の内装にできるな。日本建築にある障子や襖などの紙文化のその先として新素材の『紙タイル』になるのでは。そういや昔の器・望遠鏡・阿修羅像なども紙、乾漆造で紙と漆でできている。この紙タイルで茶室の内壁やってみようかしら。面白いかも。

2017年12月22日金曜日

2017年12月21日木曜日

[6203] おいしい地球

 ポスターができました。
地球を噛み付いているネコの被り物が太陽だったんだけど、
作っているうちにタコ(後ろ姿)になりました。
ネコもタコも食いたくなるような
『おいしい地球』を大阪から発信!
*ちなみにネコは『寝幸』で「寝る幸せ」、
タコは『多幸』で「多くの幸せ」という縁起言葉ですね。

催事名:福フク福ふく福猫展!!
会場:あべのハルカス近鉄本店 ウイング館 4階 第2催会場
会期:前期12月26日(火)~31日(日)
   ※12月31日(日)と、最終日は午後5時で閉場。
   後期1月2日(火)~15日(月)
   ※1月2日(火)は午前9時30分に開場。
 よろしく。

 by『おいしい地球』推進委員 もりわじん

2017年12月20日水曜日

[6202] 地獄絵

小説『自由自在堂』にも書いたが、子供の頃、近所のお寺の地獄絵図を見て感動した覚えがある。最近の暗部制作はそれを描いているわけではないが、人々に地獄絵図は必要なようだ。
 ナイフを使いPPP。危険な感じが我が内部に生じる。地獄へ向かうようなアホな輩のように人を切るわけでも動物を切るわけでもない。紙を切っているのだ。

2017年12月19日火曜日

[6201] PPPネコ

昨日のPPPが気に入ったので、猫で試みてみる。
オーー、けっこう可愛いじゃん。

2017年12月18日月曜日

[6200] PPP

今日は絵がグイっとかなり前進した。
便秘が解消したような爽快感だ。
名付けてペリペリペインティング。
略してPPP。
下痢なわけでないよ。

2017年12月17日日曜日

[6199] 本

『ワガジン』はワジンのマガジンの合成語で僕の中のいろんな考察やら作品などを本にして発表しているもの。東北震災をきっかけにこれを作り始めた。本はドカーンと売れない限り商売にはならない。完全に赤字だから普通なら無駄なものだ。アホらしくてやってられない筈。ところが僕の場合、本作りは庭に植える木のようなものだと思っている。粘土作品が果実なら本は木の根や幹、木そのものだ。『本』の文字からして、『一』番の『木』だ。果実をつけるためには一番大事なのが木なんだ。
 来年の春にワガジン8『サ゜スウォスス オブ キャッツ ワールド』を出す。これはワガジン4の『自由自在堂』とワガジン5の『雨にまけるわけがない』、僕の中の宮沢賢治三部作の最後のものになる。
 とりあえずこれらを全部持つ人が僕のFANだ。FANとは僕の『本を愛して熱望する』の略だ、ガハハ。最近は本を読まない「あたしバカだもーん」が多い。それでは木のない荒れ地の庭だ。本読めや! 心豊かになろうぜ。
ワガジン1『春フタタビ』絵本
ワガジン2『神仏猫百覧会』立体作品集
ワガジン3『おみくじ猫百覧会』立体作品&おみくじ
ワガジン4『自由自在堂』小説
ワガジン5『雨にまけるわけがない』絵と文
ワガジン6『なぜ猫は幸せを招くのか?』絵と文
ワガジン7『STOP』作品集
 たくさん本作ったなぁ。いい庭になったと思う。
補足:1〜6はネット
http://furonekomarket.ocnk.net/product-group/5
7は個展会場で販売。山形の方は谷地の源八酒屋さんに置いてます。読めや。

2017年12月16日土曜日

[6198] 蝶

さて夢に出てきた来年夏に出す予定のワガジン9。
初挑戦の『暗』部の作品集だ。この作品集の中に入れる絵を選ばなければならない。もの足りないなら新たに制作しなければならない。そこでいざ制作に取り掛かってみたら、まるで違うものができてしまった。いつの間にか暗部から抜け出して、明暗関係ないまるで違う世界に突入したようだ。
 これはダメだと否定せず、新しい世界だ面白いと突き進んでまた探求が始まった。作品集のテーマから離れている気がするけど、今を未来のために犠牲にする必要はない。この新たに始まった旅にテーマなどという観念で縛るような不自由はいらないのだろう。まあどうなるか手と目の趣くままに、自由に。ついでに「今を過去のために犠牲にする必要はない」も。
 ネズミを目的に追いかけていたつもりだったがふと目に付いたヒラヒラ舞う蝶を追いかける猫のようなもんだね。
 写真は軽い雪かき。

2017年12月15日金曜日

[6197] 書

いい字が書けた気がする。
『大勝利』は初めて書いた字だ。
気に入っている。
この三つあれば人生だいたいオーケーだろう。

2017年12月14日木曜日

[6196] 目的

数日前のこと。
「今の自分のアート制作に目的はあるのだろうか?」
夜、チョコビッチが庭の柵の外で泣いている。
どこから出たんだろう?
「今の自分のアート制作に目的はあるのだろうか?」
とりあえず猫ドアの鍵を閉め寝る。
夜中に目が覚めた。
「今の自分のアート制作に目的はあるのだろうか?」
夢うつつ、
これまでの絵を頭の中で一冊の画集にしてみた。
「今の自分のアート制作に目的はあるのだろうか?」
描いたことのない絵が浮かんだ。
美しいと感じた。
本の表紙にしよう。

2017年12月12日火曜日

[6194] アタック

姪っ子の結婚式当日のこと。
親戚一同とマイクロバスに乗り式場へ。
式場に着き神前の儀式諸々。
その後披露宴、飲み食いっすね。
ところでなんだ!
あの新郎のブロッコリートスなるもの? 
新婦が投げるブーケトスなら聞いたことがあるが、それはしない。
見ていたが、トスがあるならアタックだよな。
それをしない。
つまらん若者らだ。
結婚だけにアタックは大事だろう。
お後がよろしいようで、ちゃんちゃん。

2017年12月11日月曜日

[6193] 画法

絵日記の絵を見た方から
「この一連の絵はリトグラフですか?」との質問。
僕「違います。紙を乱暴に、時には優しく破いてます。『STOP』作品集のプリズム詩の進化バージョンです」と答えた。彼は作品集を持っている。
彼「そうなんだ! 真似してみます」と言う。
 真似はともあれ、『アートは何か?』に対して僕が何十年と探求し、やっと発見したまだ出来立てホヤホヤの最先端であり最奥で最上の『もりわじんペリペリ画法』に彼が興味を持ってくれたことが嬉しい。

2017年12月10日日曜日

2017年12月9日土曜日

[6191] ハルカス

●展示会案内
久しぶりの大阪です。
催事名:福フク福ふく福猫展!!
会場:あべのハルカス近鉄本店 ウイング館 4階 第2催会場
会期:前期12月26日(火)~31日(日)
   ※12月31日(日)と、最終日は午後5時で閉場。
   後期1月2日(火)~15日(月)
   ※1月2日(火)は午前9時30分に開場。
ところでハルカスとは「晴らす」という意味があるらしい。
ってことで写真の作品タイトルは
『地球まるごとハルカス』
よろしく。

2017年12月8日金曜日

[6190] セミオヤジ

一昨日、自称アバンギャルドアーティストのセミオヤジが亡くなった。偶然にも『渾沌の死』というブログを書いた日で、さて次はあの世でも描こうと思っていた矢先だ。68歳かな。毎年伊勢の猫祭りでは一緒だったが、今年は来ていなかったのでどうしたんだろうとは思っていた。セミオヤジのエピソード、笑える話が結構ある。かっこ悪いカッコウマンのオヤジだったな。寂しくなるなぁ…
**
橋のこっち側でも
あっち側でもない
境界はなく
力から離れ
残響もせず
影は失われる

2017年12月7日木曜日

[6189] 向こう側

渾沌の帝に開けた穴の向こうを覗く。
絵が見えた。
そのまま七つの穴の中に入る。
新たな世界があった。
ワシは撃たれてもただでは死なない男だったのだ。
ケンシロウだったりして。

2017年12月6日水曜日

[6188] 渾沌の死

ダークサイドの終点のような『死』。
そこを明確にしようと試みたが
”D'ailleurs,c' est toujours les autres qui meurent.”
by Marcel Duchamp 
「されど死ぬのは他人ばかり」
死を絵にしたとしても
オブジェにしたとしても
多少暗いファンタジーだ。
そこのもう少し先を表現できない。
地獄絵図や剥製を眺めたりしながら
銃社会や戦争などを考察し
弾丸模様を製作する。
数えてみたら六つ。
『渾沌の死』by 荘子
「あ~、この詩があった」
「あ~、この死があった」
今日、七つ目の穴を開けた。
…穴の向こうには何が見えるのだろう?

2017年12月5日火曜日

[6187] アニマルオレ

Instagramに作品をアップしていたら
いろんな方からずいぶん褒められ
国外からいくつもの欲しい声も出る作品があった。
『オレ被り』系の『アニマルオレ』というオブジェだ。
この間の名古屋の個展で発表したもの。
やっぱ、これいいよね。
欲しいとまで感動してくれる人がいるってことが
とても嬉しい。
『オレ被り』がきっかけで
去年から新しいアートに挑戦し始めたからね。
だから名作さ。
高級だけど。

2017年12月4日月曜日

[6186] あの世

インタビューでよく聞かれる質問。
「なんで猫なんですか?」
で、僕のいつもの答え。
「猫に選ばれたんです」
まあ冗談のようだが本当だと思っている。
よく子供は親を選べないとかいうのに対して
スピリチュアル部門の方々は
「子供が親を選んで生まれてくる」と答える。
まあそれと似たようなもんだ。
猫といってもその辺りの猫ではない。
天から降って来る神秘的な感じだ。
そこでそれ相当の『猫神様』という猫の仏像を作った。
それを作る前までは猫の王様を作ろうとしていた。
それだと猫に選ばれたことにならない。
王様はこの世のものだからだ。
こんなことを言うのは
最近のダークサイドの絵の制作が、
天とかあの世から…
もしかして死んだ父親が向こうで色々手助けしてくれているのかもしれない。

2017年12月3日日曜日

[6185] 見えた!

自分の創作した猫世界
多少糞詰まり感があった。
去年、たまたま白い空間での個展の話
思い切って糞を出した。
おかげでペリペリが手に入った。
個展後の今はダークサイドに挑戦。
ダークサイドの奥に
お!
別の光が
見えた!
粘土ではタコネコがいい感じに暴れている。
面白い世界に突入だね。

2017年12月1日金曜日

[6183] 雪

風呂上がり
外のデッキでビール
ダークな風景
雪景色
冷たい風
奥歯はもう大丈夫だし
気分は爽快
闇に吸い込まれ
外にいること忘れ
凍えるところでした。