2014年2月27日木曜日

[4410] 当たり前

雪景色に雨、風呂上がりのビール、心地良いわ。で、ふと思った。
 これまで人間というものは心豊かで大自然に対して畏敬の念を持つ謙虚な生物だった。それは『当たり前』のことであった。だからそこのところについてはそれほどの心配もなかった。
 時は過ぎ、人間は幸福を数値で表せる『クールな経済』社会を作った。ところが最近は『クールな経済』ばっかりが優先してしまい、『当たり前』が失われつつある。幸せはより多くのお金。フィギアスケートの点数が感動とは裏腹だ。アートや音楽だって数値化しているように感じる。数値が一番の考えで一元化している。『当たり前』『愛』『自由』『平和』らは夢・幻と決めつけられ、そんなもので飯が食えるかとせせら笑われ、一蹴されてしまったようだ。『クールな経済』のためには戦争も必要だ、『当たり前』などいらない。
 科学の時代だから『当たり前』について、一回は疑ってしかるべきものだろうと思う。では今度は、今の『クールな経済』やそれを支えている土台を根底から疑ってみるべきだと思うんだけど‥‥ヤバいところにドッカーンと当る前に。

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