近所に、売りに出される古い大きな家にいらない本があると言うので見に行く。学校の図書館にあるような大きい古い全集とか百科事典などばかりで、僕は興味ない。その本棚の端の方に写真の表紙の本があった。僕が通っていた小学校だ。
写真の木はもう伐られてなくなってしまった欅の木で、この小学校のシンボルだった。たぶんこの小学校を出たものなら誰でもこの欅と魂は一緒だったと思う。卒業するまで毎年、クラス全員が欅の前に集まり写真を撮った。僕の記憶では世界中のどんな木よりも大きな木で、屋久島に行ったとき見た屋久杉より根元の株は大きく、何十人が手を広げても囲めなかったような気がする。
こういう木はなるべく伐らないで、寿命がきたら、株ぐらい残して、この欅の材でこの場所に社でも建ててほしかったと思う。
まあいいんだけど‥‥僕の絵日記に残しておこう。
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