●逃亡論
庭に張られたチョコ逃亡防止柵。
チョコは僕ら人間に自由を奪われていると思っているのか? 飼われている身は自分の力不足なのか?
人間の場合、社会に対して不満を持ち陰謀論だなどと恨み辛みを吐く。または仕事もありインフラもあるから少しの不自由は我慢する。この裏にもやはり不満がある。
ところで多分猫に社会不満はない。だから恨み辛み陰謀論もない。自分の力不足だとも思わない。餌をもらっているからと人間に媚びているわけでもない。つまり自己否定も社会不満もない。あらゆるものから逃亡し続けているだけなのだ。オラ、出る、遊ぶ、飽きる、腹減る、帰る、食う、寝る…
昨晩も逃亡して夜になって帰ってきた。そこで今朝は2時間かけて自分がチョコになったつもりで柵を補修した。これでどうだ!
チョコを庭に出した。逃亡はなく平然と帰ってきた。その顔はこう言っているように思えた。
「旦那、柵補修見たよ。ずいぶん苦労したみたいだね。あそこまでしたんだったら、もう出ないよ。頑張ったら出られるけど、もう出ない。別に外が楽しいわけではない。壁があるから、何故かその向こうに行ってみたいだけなのだ」
ほんとかな?
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