2024年2月14日水曜日

[8345] わからんⅥ

 ●わからんⅥ

思い出した父親の言葉Ⅱ

知ったようなこと言っている僕に

「頭でっかちだと走っていて頭からつんのめるぞ」

確かに世間では知に捉われつんのめってる者は多い。

庭のカエデの木の上に鳥の巣がある。

あそこで生まれた雛は空のことやこの村の餌場とか

わかってから飛び立つのではない。

とにかく飛び立つ、身体がわかっている。

怯えて飛べないものが知識や餌を蓄えるが

それで怯えが治まるわけではない。

その理由がわからん。

飛べばわかるのに。

*ちなみに父親は88歳の時

「もう一旗揚げるぞ」と言っていた。

死ぬまで飛び続けた人だ。

でももう一旗揚げてたら老害だったかも。






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