●畜生
『地獄にホトケ』の極楽体験から、次は畜生についての考察。
畜生とは鳥獣虫魚で、それぞれ牙や爪や翼などの武器や防御方法を身につけている。畜生と同様に人間にも武器がある。人間の武器は知恵だ。罠などで動物を騙くらかしてエサにするから、ある意味悪知恵だ。この悪知恵という武器は動物だけでなく同じ人間にも使われる。知恵は知識になって積み重ねられる。人間はいっぱい知識を詰め込んでいっぱいの悪知恵を身につけ騙し食いまくる。こんな悪知恵ばかりの騙し合い、地獄ですね。
地獄ならホトケに会えて極楽を味わえるはず。でも何故かそうはなってない。悪知恵が自分自身まで騙してしまっているのだ。
ところで雪国では雪はゴミだという言葉を吐く者がいる。空からひっきりなしにゴミが降ってくるわけだから、その人にとっては地獄だろうね。しかし雪は潔白だ。心次第で『地獄にホトケ』に会える極楽なのだ。心次第とは悪知恵の心を外すことだろう。
さて雪はゴミであって潔白とは人間で言うなら無垢なバカのことだろう。無垢だから悪知恵などはない。無垢だから頭に余裕がいっぱいある。無垢は知ってないから知ることが楽しい。無垢は足りないから足るを知っている。知足、もう満たされているということだ。極楽なのだ。無垢なバカこそが『地獄にホトケ』なのだ。畜生の無垢な猫を見ていると癒されるのはホトケだからかもしれない。バカになれ!とは言わない、バカであることに気づけ!
悪知恵の持ち主らは悪知恵や畜生を食べてばっかりいないで、畜生のバカな無垢についてこそ大いに勉強した方がいい。
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