●死
カブトムシをバラバラに分解して科学的に分析すればいろんな仕組みはわかる。分解した部品の一つ一つの役割は理解できる。でももうそれらは生きていないただの物だ。もう一度組み立ててもカブトムシは動かない。生きない。科学に生は分からない。つまり『生』=『分からない』なのだ。だから『分かる』が『死』と言えなくもない。
物理学の大統一理論がなされ分かったとしても、これまで通りその後も『分からない』が続々登場する。『分からない』が永遠に続くから『生は永遠だ』になる。だから『不死』でもある。
なのに人は死ぬ。だから当然人は純粋に『何?』、『寂しさ』、そして『慈悲』を覚える。
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