2020年6月30日火曜日

[7124] 風景

●風景
いつぞやの
満月、釣り人、そしてチョコ
ナチュラル・ディスタンス。

2020年6月29日月曜日

[7123] マスク

●マスク
マスクつけてソーシャルディスタンス。
あ! マスクで思い出した。
イーロン・マスクという起業家がいるね。
名前が今のご時世にぴったりの
時代の寵児って感じだ。
ところでワシ名前は『森』だ。
時代の寵児からは程遠い。
けどね、
人は生まれて
生まれてきた元のところに還るのが道理。
森に還るわけですよ。
森は根源的でありながら
人間の行先でもある。
海でも空でも
宇宙でもいいけど
根源という意味では
それもこれも同じだと思っている。

2020年6月28日日曜日

[7122] 祝

●祝
F画家が手土産なしで
少し疲れた顔してやってきた。
個展前の追い込みらしい。
僕の新展開の内容を語った。
最近見つけた絵を見せた。
イゴが死にそうになって発見した絵だ。
まだできてないが、
画家はそのテーマに新鮮さを感じ
顔つきが明るくなった。
結婚するとかしないとか。
とりあえず祝いとして
手土産に米とお菓子と
手作りベニさやかジャムと
うちで採れたズッキーニをあげた。

2020年6月27日土曜日

[7121] 体重

●猫の体重
マヒル:3.3k
ピニャモ:3.8k
ヨゾラ:3.85k
イゴ:4.2k
チョコ:7.1k

2020年6月26日金曜日

[7120] 密閉

●密閉
雨降り寒い。
 昨今の三密で思う。部屋に人がいっぱいいたら息苦しい。息苦しいのはこの部屋の環境がいつもと違う成分になったからだ。それは清々しい山の上ではなく、土の中かもしれない。下水道の中かもしれない。妙なガスが多いところかもしれない。ばい菌がいっぱいいるところかもしれない。ウイルスが蔓延しているところかもしれない。放射能が充満しているところかもしれない。とにかくそこはいるだけで不愉快で、息苦しく、思考が停止し、朗らかではない。
 そういえばコロナ前から社会は思考停止し朗らかでなかった気がする。息苦しさや生きづらさや息つく暇もないほど忙しなかった。もう人が住むべき環境として異変が生じていたような。テレビなどを見ているとあの満員電車、通勤ラッシュ、夜の賑わい、首脳達の争い、暴言など、とても息苦しいことが多い。コロナ前からグローバルと言いながらこの空間は閉じていたのだ。ここは密閉社会だったのだ。もはや牢獄、監禁。
 さてこれからは無理せず押しつけられず自分のできるところから徐々に扉を開いてゆこう。「押しつける」の反対は「突き返す」のではなく、捨てるように喜んで与えることだろう。そうすれば開けたところから息苦しくない爽快な空気が入ってくるように思う。


2020年6月25日木曜日

[7119] 風習

●風習
今朝は実家のさくらんぼ取り。
数年前、市の最上徳内記念館で個展をした。
受付をしてくれるバイトを探したが、誰もいない。
過疎で人がいないわけではない。
実はこの時期、
誰も彼もがさくらんぼ取りに駆り出されるのだ。
早朝5時には起きて、さくらんぼを取り、
綺麗に箱詰めし、出荷する。
これって、この村にしかない村人総出の
独特の風習なのではなかろうか。
東京にいる頃は、帰郷して手伝っていた。
30歳の時、たまたまこの時期
ニューヨークで展示会をやっていた。
そこに父親から国際電話。
今はないワールドトレードセンターに出向く。
何事だろうと電話に出たら
「さくらんぼ取りに帰ってこい!」と。
アホか! と怒ったがさっさと電話切られた。
僕のアーティストとしての華やかなNYデビューより、
村のさくらんぼ風習を守ることが大事なのだ。
さすがなオヤジであった。

2020年6月24日水曜日

[7118] 来た

●来た
イゴがまた具合悪い。
嘔吐、痙攣、脱糞
猫は死を知らない。
じーっと僕を見る。
諦めかけたが、
イゴを膝の上に抱いて2時間
イゴは静かに復活した。
午後6時
新しい絵のイメージが降って来た。
この制作したい欲求は
多分本物だと思う。
イゴが教えてくれたのかもしれない。


2020年6月23日火曜日

[7117] 新展開

●新展開序章
陶芸やっているお姉さんが千本団子の団子を持ってやって来た。
昨日届いたアンナプルナ農園の緑茶で茶会。
この数ヶ月、熟考していた新展開の内容を語った。
ワガジン10にしようと思う。

2020年6月22日月曜日

[7116] ヨー

●ヨー
SS「長いホースが欲しい」
ワシ「ホームセンターのヨークベニマルに行こう」
SS「名前が違うよ」
ワシ「イトーヨーカ堂だっけ?」
SS「ちがう!」
ワシ「名前なんだっけ? 『ヨー』がついてたよな」
SS「考えなさい」
ワシ「ヨークマート?」
SS「ちがう!」
ワシ「ダイユウエイトだ! 『ヨー』ないじゃん!」
SS「用があるから行くのです」
パチパチパチ‥

2020年6月21日日曜日

[7115] さくらんぼ

●さくらんぼ
実家から『紅さやか』をいただいた。
小粒だが甘味も酸味もあって
佐藤錦より好きだ。
ジャムにするため
市販のヨーグルトについている
大きめのストローで
種を取る(SSのアイデア)。
ワシ、こういう手先の作業は
器用ですごく早い。
粘土いじりもそうだ。
思い立ったが吉日で
さっさと作らんと
罪悪が蔓延り
全世界を猫化するのに
間に合わないのだ。
作り手仲間もどんどん増やして
ガンガン猫なのだ。
*写真二枚

2020年6月20日土曜日

[7114] 顔

●顔
顔には
目=芽があり
歯=葉があり
鼻=花があり
耳=実実がある
植物じゃん!

2020年6月19日金曜日

[7113] おかげ

●おかげ
白が優越感を持てるのは黄色や黒のおかげだ。
黒が優越感を持てるのは白や黄色のおかげだ。
黄色が優越感を持てるのは白や黒のおかげだ。
人が息できるのは植物が放屁した空気のおかげだ。
ワシが楽しく過ごせるのは
ワシ以外のあらゆるもののおかげだ。
忘れません。
(アラユルコトヲ
ジブンヲカンジョウニ入レズニ
ヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ by 宮沢賢治)

2020年6月18日木曜日

[7112] スイレン

●スイレン
今年もちゃんとスイレンが咲きました。
今のところ5種類。
あと5種類あります。

2020年6月17日水曜日

[7111] 裸

●裸
温泉で年寄りを見ていると「自分は若々しい」と思う。元気な老人を見ると「自分は若くない」と思う。ここに若者が入ってきたら、背筋を伸ばして胸を張る。ここにスポーツをやっている若者が入ってきたら、筋肉を少し隆起させ負けない電波を出す。ここに筋骨隆々のイケメンが入ってきたら、悔しいけど惚れ惚れする。ここに刺青者が入ってきたら目を合わせず年老いた情けないジジィに成り下がる。ここに女性が入ってきたらお腹を引っ込め少し気張ってみる。
 いったい自分とは? 
服を着替えるように自分を変える。
自分とは服である。
温泉入っていても
人は裸でない。

2020年6月16日火曜日

[7110] 混浴

●混浴
これまで混浴温泉を
2度ほど経験したことがある。
見ず知らずの若い女性が
まさか全裸で入ってきたのだ。
えー、いいんだ!
ドキドキしたもんだ。
混浴は温泉大国ならではの
思想のもとにできた
超高度な文化だ。
風呂場のジジィらを見ながら
惜しい文化を失ったと
ワシは思うのであった。

2020年6月15日月曜日

[7109] 温泉

●温泉
草刈りの疲れを癒しに温泉へ。
温泉に入ると新しいイメージが湧く。
温泉とは地面から湧き出た湯だ。
地球からやってきた湯だ。
どんどん新しいお湯が入ってきて
いつもなみなみ満たされていて
どんどん古いお湯が流れてゆく。
この中に
余計なものは捨て
全裸で浸かる。
自分は温泉であり
満たされており
流れであり
地球から
新しいものが
自然に入ってくる。

2020年6月14日日曜日

[7108] 草と雨

●草と雨
三日前にした草刈りの
乾いた草を集める。
軽く1時間かかる。
大汗をかく。
それを終えて風呂入っていたら
雨が降ってきた。
ちょうどいい。
土に雨が当たると
土色が消え
緑色が映える。
雨で草が生き生きしてくる。
生き生きさが
僕にも伝わってくる。
雨と植物は調和する。
草があるから雨が好きだ。
都会に住んでいた頃
雨はどうだったろう? 
井上陽水の『傘がない』を思い出す。
「自殺する若者。今日の雨、傘がない。君に会いにいかなくっちゃ」
となんか忙しないね。
風呂から上がり
雨に濡れた生きた庭を見ながら
のんびりビールを飲む。

2020年6月13日土曜日

[7107] 大きな力

●大きな力
パタパタパタと大きな音がするので、チョコがスズメを捕まえたかなと思って庭を見た。
 スズメが二羽、地面で絡み合っている。二羽のクチバシがくっついているので、親が子にあげた食べ物が喉にでも詰まってしまい、とってあげようとしているのか? そんなことはないな。口が離れてもお互い離れようとせず、またくちばしでつつく。足で相手を押さえつけた。これはケンカだ! 夫婦喧嘩か、いじめか、もう数分やっている。僕がじっと近くで見ているのに、警戒してない。ここにチョコでも来たら二羽とも食われる。猫は自然のこういう隙を知っている。どっちが勝つも負けるも無く双方死ぬ。
 僕は大きな声を出し、このケンカの仲裁に入った。数秒、二羽はケンカを続けていたが、ハッと我に返り、現場を把握し、いきなり飛び去った。
 これを見て思った。
 ケンカをしている時は己しか見えず周りが見えない。そんな時は狙われる。大きな力にとって小賢しい勝敗などどうでもいいのだ。原発だ、オリンピックだ、経済成長だと喧々諤々分断していたら、大きな力のコロナがやってきて、あっという間に未来がうやむやになったのに似てる。今またアメリカや中国が無理強いなケンカをしている。大きな力はこのケンカをじっと凝視し隙を狙っている。大きなうやむやが来る前に引きが肝心、お後をよろしく整えましょう。

2020年6月12日金曜日

[7106] ストーンサークル

●ストーンサークル
猫の額ほどの秘伝豆畑が二つ。
一つは
猫のうんこ防止のため
石を並べた。
ハッ!
もしかして! 
ストーンサークルって
あれは畑で
森の動物である
神々がやってきて
うんこするから
神々への祈りついでに
石並べたんだ!
と思う。 

2020年6月11日木曜日

[7105] 芽

●芽
秘伝豆の芽が出た。
芽とは
土の中の豆から
下に根が出て
空中に双葉が出てくると思っていた。
ところが豆は、
根が豆本体を土の外
空中に押し上げるのだ。
豆は空中で割れて
中から双葉が出る。
結構感動的だった。
ワシも根源的なものに
押し上げられて
作家の芽を出したのかも。
自分の根っこを考察しようと思う。
*写真は頭から豆が押し上げられ、
驚き、メが出てハナが出た。

2020年6月10日水曜日

[7104] 唾

●唾
「よっ! ひさしぶり」
ゲゲッ!
お前、しゃべるな!
唾飛ばすな! 
だから、離れろっつぅーの!

2020年6月9日火曜日

2020年6月8日月曜日

[7102] 気分転換

●気分転換
草刈機の刃がボロボロなので買いに。
ついでにバラ公園に行く。
ここにきたら
ジャンプ!
このあと腰砕けた!
でもいいもの掴んだ!
コロナ禍で下がっていた
モチベーションが
上がったさ。
これは砕けないように
慎重に行動しよう。

2020年6月7日日曜日

[7101] 草刈り

●草刈り
早朝5時半から村の草刈り。
あ〜、難儀。
終わって一服。
爺1「昔はこんなに草がなかった」
ワシ「?」
爺2「みんな川に降りて踏んでたから草が生えなかったんだ」
ワシ「なるほど」
爺1「川でクジラ以外はなんでも釣ったよ」
爺2「んだ、んだ、オナゴも釣れたな」
ワシ「え! オナゴ! 釣ったんっすか?」
爺1、ぶふぁーっと茶を吹き出す。
爺2「アナゴだ〜」
爺1「うなぎのことだべ」
ワシ「うなぎ!」
爺1「針にでかいミミズをつければ、うなぎひっかかったべ」
早朝草刈りも
終わってみれば
楽しいもんさ。

2020年6月6日土曜日

[7100] カービング

●カービング
昨日の抜歯は右下奥歯。
傷口が気になるけど
そのうちちゃんと食える。
生き返った感じだ。
しかしまだ問題はある。
反対側の左下の奥歯だ。
隣の第二大臼歯がない。
ここに使用していた部分入れ歯
これが痛くて使えない。
入れ歯を捨てるのはもったいない。
そこで入れ歯を
ひとりでカービング。
何度も秘伝豆を食っては
痛い箇所を探して
入れ歯を削る。
これを繰り返し
とうとう秘伝豆がすんなり食えた!
ニュー入れ歯ができたのだ!
これで両奥歯が使える。
完璧じゃないが、それでいい。
完璧の先は落ちるしかない。
世の中そんなもの望むから
先が不安だ。
不完全な絵こそ美しい!

2020年6月5日金曜日

[7099] 奥歯

●奥歯
奥歯を抜いた。
お前は
約50年もの間
僕と一緒にいて
僕だけのために
食べ物を擦り潰し
美味しく食わせてくれた。
黄ばんで貧相な年老いたお前が
僕から離れてゆくということが
とても切ない。
お前には
本当に感謝している。
ご苦労様でした。

2020年6月4日木曜日

[7098] 猫:如来

●猫:如来
猫が膝の上に乗っている写真や絵は
見ていてカッコいいと感じる。
バスキアのシャム猫を抱いている写真なんか
惚れ惚れする。
猫という得体の知れない動物の不思議さが
安心を無限に押し広げる。
この宗教絵画のような空から
如来がやってきて、
僕の膝の上に乗って寛ぐ。
そんな摩訶不思議な情景だ。

2020年6月3日水曜日

[7097] 三羽

●三羽
くるみの木で
スズメが三羽
ちゅんちゅん
鳴きながら
仲良くしている。
父ちゃんスズメと
母ちゃんスズメと
爺ちゃんスズメだと思う。

2020年6月2日火曜日

2020年6月1日月曜日

[7095] 一平米

●一平米
今ある畑はSSの野菜でいっぱい。
庭の隅っこに
1m四方の畑を耕して
豆を植えた。
僕だけの小さい畑だ。
名付けて『一平米』。
都会の個展の時にでも、
この豆をコロナで五里霧中のお客にあげて
奉仕だ奉仕だと言って、
鉢植えさせよう。
植えて毎日成長を眺めるのだ。
幸せは実践あるのみ。
何しろ秘伝だから、
もっと深い何かが隠されていて
いづれ芽を出すかもしれない。
*今夜は月が綺麗。