2016年6月30日木曜日

[5664] ヨゾ

他の猫を咬みまくるチョコピーだが、唯一ヨゾ(写真)だけは咬まない。咬まないどころか、何もできない。まるで畏敬の念、尊敬しているような感じだ。
 ヨゾは冬以外は小屋の屋根裏を寝床にし、コウモリを狙っている。日中は庭でネズミ、モグラ、ヒミズなどを捕まえては食っているようだ。チョコピーはヨゾの狩りの能力が素晴らしいと本能で悟ったのだろう。あんな子猫のうちから尊敬する者は感覚で解るのだ。チョコピーが誰にでも噛み付く中央に居座る政治家だとしたら、ヨゾは修羅を脱したもっと先の存在だろう。チョコピーにだって本当の先が見えるのに、人々には何故それが見えないのだろう。自分が誰かもどこに居るかも知らない人間が、こんな途中で縄張り争っていて、先のことを感じないなんて、情けないと思うぞ。

2016年6月29日水曜日

[5663] 食う

ウメもぎ、やはり汗かくのはいいわ。生き返る。
 チョコピーはジャレて他の猫共を咬むだけでなく、何でも咬む。金属の脚立、口に入らないテーブルの上板、木の束(喩えるならハリネズミ)。食えるものなら何でも食う。家に入ったハエ、ガ、ゴキブリ、夜は外の電灯に飛んできたカナブンなどの甲虫類。庭のダンゴムシ、ミツバチ。池のモノアラガイ(小ちゃいタニシみたいな貝)。とにかく動くものなら一度は咬んで食わずにいられない。珍しいのはスイレンの花、とにかく揺れれば食う。
 朝、庭に出すと、もう何でも揺れている。
「あ〜、今日も咬むゾーー」と走る。
 皆さん心揺れないようにね。

2016年6月28日火曜日

[5662] 押しと引き

イゴは子供の頃、チョコピーと同じで咬み癖がひどかった。そんな強気のイゴのもとにアニニョンという同い年のメスがやって来た。イゴ、アニに一目惚れ。自分よりやや小さいアニに自慢げに木に登ったり庭を猛スピードで駆け回ったりと体力あって素晴らしい自分を見せつけていた。そんなイゴのことをアニは「まあ素敵♡」と惚れ惚れしていた。
 ところがある日、アニがイゴの登った木よりずいぶん高い所まで登ってしまったのだ。負けじとイゴも登ったが、怖い! ダメだった。自分が鈍であることに気付いてしまった。それ以降、イゴの咬み癖が治ったような気する。そしてその後、アニはイゴの子を産んだ。
 ドンでごり『押し』のバカな男を変えるのはアニーのような女性の持つ『引き』の美だと思う。

2016年6月27日月曜日

[5661] 子供

いやはや、ひどすぎる!
 チョコめ、寝ているイゴを寝床から追い出すまで咬みまくる。自分の身になって考えて、寝ている時とかウンコしている時に何かされるのは、もうとんでもない! イゴがチョコピーをうざがり、咬みつき返そうと思っても、彼に歯は一本も無い。もともと誰よりすごい鋭い牙があった(昔の写真)。まあ歳取って歯槽膿漏のため抜くことになって今はふがふがなわけっすよ。尚のことイゴが可哀想だ。そうだ鋭い爪の猫パンチがあるじゃないか! でもそれはしない。偉いのかな? 動物ってそういうものなのだろうか。まあ最低限、大人が子供を守ってあげなきゃ、絶滅だもんな。まさか子供を戦場に立たせはしないだろう。

2016年6月26日日曜日

[5660] インタビュー

今日は芸工大生の映像科がインタビュー&録画にやってきた。
 金もくれないし個展の宣伝にもならない、まあでもアーティストの育成のために一肌脱ごうと受けた。今までいろんなインタビューを受けたが、これが一番面白かったかもしれない。たぶんアーティスト志望の若者はこの偉大な成功者から成功へのヒントもしくは尊い真理を探りたいし、猫から選ばれた世界一偉大な達成者としてのワシは華麗な自慢話や唯一無二の考えを後世に残したい。若者の憧れと聖者の自惚れが同時に満たされたのだと思うのであった、ガハハハハハハハハハハハハハハハハハ‥‥、あ〜、面白かった。

2016年6月25日土曜日

[5659] 居合

ここ村山市は室町時代に居合道が発祥した地。
 個展に若者がやって来たので話しかけたら居合いクラブの大学生だった。職人的いい顔つきなので、将来は刀鍛冶の弟子入りはどうだろうと。ところが彼は福島県出身で将来は自衛隊に入ると言う。
 若いのにしっかり自分の考えを語る。日本は近隣敵国の脅威にさらされているので核が必要。そのために原発は必要。戦争に行くのは欧米諸国から仲間はずれにされないためで、欧米から捨てられたら日本の経済が成り立たない。現代の武士、居合道のようにスパッとワシを斬った。ワシは「つるむな、個人の自立が大事」と刀を躱したつもりだが、まず通じないだろう。
 他人の車の歯車になってすり減るのではなく、自分がエンジンになって自分の車を開発し楽しく走れと言いたかったのだ。

2016年6月24日金曜日

[5658] 夢

寝ながらニヤニヤ笑っているチョコピー。
「旦那。考えたこと無い? 旦那がいない時、他の猫共は徒党を組んで寄って集って、僕を苛めている、って。僕がまだ小ちゃくて可愛いからって妬んでいるんだ。旦那が知らない時に、僕を好き勝手にいたぶっているんだよ。だからお返しに奴らを咬んでるんだ。ほんとだよ。ウソじゃないもん、一般的に子供は正直だろ。旦那に、気付いてほしいだけさ。やつらほんとヤナ奴らなんだ‥‥フフフ、ムニャムニャ」といった夢を見ているんだと思う。

2016年6月23日木曜日

[5657] 『猫の事務所』より

とうちゃん、ケンカが好き。
かみさん、頑張って働く。
子供はこんな家、嫌いだと言う。
とうちゃんは家を守るために武器を買う。
近所の強いとうちゃんに金稼ぎに行こうと誘われる。
とうちゃん達の集会。
「隣村の奴らに腹が立つ。それに最近の子供は生意気だ。親の言うことを聞かない。今までのルールを変更して鍛え直そう。とうちゃんは家を守っているんだと教えなければならない。とうちゃんの偉大さを教え込もう」などなど、秘密会議している。
 そこへ、突然! かみさんがやって来た。
党ちゃん達のテーブルをひっくり返す。
党ちゃん達をおもいっきり撲った。
 神さんは言った。
「解散だ! 党変木め!」

2016年6月22日水曜日

[5656] しつけ

チョコピー、咬みまくり。ワシが怒って取っ捕まえて咬みつく。最近、少し大人になったせいか、見ていて怒るとたまにヤメる。ところがワシが見てない所で咬んでいるようだ。咬んでいる時にイゴやピニャモの「助けてー」という叫びが聞こえてくるのだ。たちが悪い。そんな現場を発見して、きちんと正そうとワシが隠れてチョコを見張る。チョコめ、さっそく寝ているイゴに咬みついている。そこでワシが出ていく。チョコ逃げる。追い掛けて捕まえてワシがチョコに咬みつく。
チョコ「ヤメてー」と叫ぶ!
ワシ「いいか、もう咬むな!」
「うるせー、ジジぃ」
「なに!」ワシ咬む。
「誰がヤメるか! バカ!」 
「なんだとー」ワシもっとひどく咬む。
「おまえが咬んでるじゃないか、イジメだ。虐待だー」 
 はっ! ふむふむ、世の親たち、子のしつけ、大変だとつくづく思いました。
 ついでに世の大人共のしつけも必要かと思いますわ。

2016年6月21日火曜日

[5655] 性

ピニャモはマッピュからも苛められたりと、我が家で一番弱者だ。しかし三毛のオスという稀な存在ゆえ画集『雨にまけるわけがない』のモデルになった大スターだ。チョコがそんなピニャモに咬みつく。弱い者イジメはイカン。ワシはホウキを持ってチョコをどこまでも追い掛けた。追いつめられたと思ったチョコはシッポを膨らませて、ワシをジッと見上げた。そして喋った。
「旦那、そりゃあ咬んじゃいけないのは解りますよ。ですがね、どうも性(さが)っていうか、本能っていうか、欲っていうやつですかね。咬みたくて咬みたくて身体が疼いて仕方ないんですよ。どうしようもなく咬みたくなって、もはや止められない。いつの間にか咬んじゃっているんですよ。旦那だってあるでしょ? 若い頃、性欲でどうしようもない時、あるでしょ? ほらやはりあるんだ! 顔に書いてありますよ。まさか今も? まあまあ、いいって。そういうものと同じなんすよ」と言いながらタバコをふかし「灰皿は?」。


2016年6月20日月曜日

[5654] 名前

ちびっ子が他の猫を咬んでいるのを、やってきたお客さんが見るに見かねて叱ったぐらいのひどい咬みよう。
 そこで名前は『カム』にした。ところがふと過った。知人の女子がいつも腕の傷が絶えない。聞けば彼女の猫は大人になっても咬むことがコミュだとか。それも本気に近い咬み方らしい。今までうちの猫達にそんなのいなかった。『カム』なんて名前で調子こいて咬み癖がひどくなったらヤバい。そこで『カム』にかけて『カーム:Calm(落ち着けの願いも込めて)』とシャレた。でもそんなおしゃれな名前、手ぬぐい頭に巻いたワシが呼ぶに照れる。そこで『カムモン』『オンオフ』『いっぱいいっぱい』と名前は変化し続けた。今は性格判断からの名付けは止めにして、なんとなく毛の色から『チョコピー』になった。

2016年6月19日日曜日

[5653] 子猫

個展、今日は日曜、大勢やってきた。たまにはお客さんに作品ではなく生猫、うちに来た新しい子猫の話しをする。
 猫が欲しいと言う娘さんがいたので、近所から子猫を貰って、数日間、うちで預かっていた。ずいぶん可愛い、人なつこい。情が移った。飼うはずの娘さんがダメになったのもあって、うちの猫になってしまった。
 ところで、こやつとんでもない暴れん坊。甘咬みなんだけど、他の猫に飛びかかっては首を咬む、尻を咬む、足を咬む。他の猫は子猫だと思って無視しているけど、あまりにしつこいのでうんざり。猫パンチを食らっても全然めげない。ワシがいくら注意しても1秒で忘れる。ピョンピョン飛ぶわ、池に落ちるわ、みんなのエサまで食らうわ、筆を咬むわ、テッシュを全部出すわ、人の背中や頭にまで飛び乗る。それでいきなりパタンと倒れ寝る。床だろうがどこだろうがワシの肩でも寝るからすごい。寝たら何されても起きない。オンオフが明確。こんな猫初めてじゃ!

2016年6月18日土曜日

[5652] 愛がなんだか

個展、北海道からゴミ問題に取り組むアーティストとラジオを聞いた爺婆たちがやって来た。
 文画集『雨にまけるわけがない』の感想も少しずつ入ってます。
 40代男性の感想の一部。
「くりかえされれば、くりかえされるほど、自然と受け入れらるようになってくる、不思議。愛がなんだかわかったような気にさえなりました。きっとわかりかけているのでしょうか。ページを開くたびに、ケンカしてるなぁ、怖がるなぁと、苦笑しながら見る絵が、ときに見透かされ、また、それが心地よくなっていくのを感じました。境地に辿り着くためというよりも、手元に置いてちょっと眺める、そんな日々を送りたいと思いました。原文の、一文の重みと、すっと入ってくる文章と心地よい絵。美しい画文集です」
 嬉しいもんです。いい感想ありがとう。

2016年6月17日金曜日

[5651] 店長

一ヶ月ほど前、いきなり自在堂の店長から電話があった。(自在堂はワシが書いた小説『自由自在堂』に出てくる画材屋さん)
「小説書いたという噂聞いたぞ」と店長は言った。
 うっ!
「ハハハ、書いちゃいました。店長がやや主人公だけど‥‥」恐る恐る「読みますか?」と‥‥言うしかない。
店長「読む」と言うので、小説を送った。
 数日後、メールが来た。
「オレ、高卒じゃないぞ!」だって。
 そこかよ! やはり間違いなく変な性格だ。まあ、でも嬉しい。小説の主人公にとうとう読まれるわけだ。なんか変な感じだ。店長本人にしてもインタヴューされた記事でもないし、まともな伝記物でもない。書かれた店長も変な感じに思うだろう。面白いわ、ほくそ笑んでしまった。
 読みたい方:『Amazon』
http://www.amazon.co.jp/dp/490473257X/ref=cm_sw_r_fa_awdl_55Lgvb0M66ZW4

2016年6月16日木曜日

[5650] 経済

『花見酒』という落語。
『AさんとBさんが、酒樽を担いで酒売りにいく。
酒一杯500円。桜の散らないうちに、二人は樽を差し担いで、向島の花見まで。ところでAさん、樽の酒の匂いがプーンとしてきてもうたまらない。そこで「Bさん、一杯売ってくれ」とBさんに500円を払って、グビリ。それを見ていたBさんも飲みたくなり、やっぱりAさんに500円払って、グビリ。Aさんもまた、もう一杯、じゃまた俺も、それ一杯、もう一杯と繰り返しているうちに、三升の樽酒はきれいさっぱりなくなってしまった。品物が三升売れちまって、売り上げが500円』
 経済が回っていればいいと言うんだけど、これじゃあ資源は無くなる。それに二人とも貧しい。

2016年6月15日水曜日

[5649] ケンカ

「政治はケンカだ」なんて言葉を聞いた。
 政治家の意識というものはこういうものなのだろうか? 頭は相手を負かすことばかり考えているのかもしれない。だから争いが絶えないんだろうね。
 この大地に野菜や果物の種ではなく、ケンカという種を撒いて、武器という栄養を与え、戦争に育て、人間を殺虫し、原爆の花を咲かせ、大地を汚染する。
 これからの政治は大地を汚染しないように、ケンカの種を排除することに知恵を使って欲しい。

2016年6月14日火曜日

[5648] 生

今日は個展会場でラジオの生中継。
 生ってのは緊張するね(Hな話じゃないからね)。ワシ、声がデカイから(Hな話じゃないからね)たぶんバリバリに音が割れたと思うけど、まあ慣れてないってことで(Hな話じゃないからね)勘弁してね。あっ! 昨日のうちに情報を流しておくんだったわ。まあ現場に見に来てください。土日なら緊張もなく大きな声で作品の説明たっぷりしてやります、それも生でね(Hな話じゃないからね)。


2016年6月13日月曜日

[5647] 自立心

『自分の答えの作り方 INDEPENDENT MIND』渡辺健介著
 とっても読みやすい本で、あっという間に読める。
 アスファルトの下の土は重要だが、ワシらはアスファルトの上に住んでいる。今の日本の若者がここで苦しまないためにこれを読んだ方がいいと思った。日本の若者よ、これ読んで自立した考えを身につけてください。まあ青年も老年も読んだ方がいいね。
If more politicians knew poetry, and more poets knew politics, I am convinced the world would be a little better place in which to live.
(もし、より多くの政治家が詩を知り、より多くの詩人が政治を知れば、この世はもう少しばかり住み心地のよいところになるだろうと確信する)
 John F Kennedyの言葉だ。いい言葉だ。この本で知った。

2016年6月12日日曜日

[5646] 逆転の発想

お客さんは毎年癒されて帰るんだと言う。
そうか、ワシはそういう役目もしているんだ。
他人から見た自分を知ることは重要だ。
ワシの周りをお客さんが回っているのではなく、
お客さんの周りをワシが回っているのだ。
思考はいつだって『私の周りを他が回っている』だ。
でも、これでもし不都合があり、歪みが生じ、
不自由になり、争いが起こったなら、新しい考えを出さねばならない。
新しい考えとは、たぶん『他の周りを私が回っている』だ。

2016年6月11日土曜日

[5645] 心

今年初めてのスイレン、うまいこと咲いてくれた。メダカも元気。こういうの見てると心豊かに、心穏やかになるね。
『この社会が人の心も無く、金の有る無しで決まるようじゃ社会自体が貧しい。この社会が人の心も悪く、頭の善し悪しで決まるようじゃ社会自体が愚かだ。この社会で豊かに生きてゆくのに大事なのは心の良し悪しだろうとつくづく思った』
 ところで個展、さすが土曜日。多少賑わった。遠くは福島からのお客さん。毎年ワシの個展目当てに来ているんだって。あとは秋田や宮城も。わざわざ他県からだもん、嬉しいよね。心救われる感じです。


2016年6月10日金曜日

[5644] アーーーーー

個展初日。
アーーーーー、忘れていた! 
毎年、初日の平日はお客さんが来ないのだ。
個展目当ては僅か数人。
あとは分け解らん秋田からの爺婆集団。
何を言っているのか同じ東北でも解らんかったわい。
来年こそ、初日は絶対土曜だな。
でも来年、個展なかったりして。
アーーーーー


2016年6月9日木曜日

[5643] 搬入展示

今日は搬入。
 朝、最上徳内記念館の鈴木さんから電話。「すいません、寝てましたか? ‥‥」で始る。9時だし、もちろん起きている。
 ところで今度の日曜は早朝5時半からこの地区の草刈り。でも個展の日曜、お客さんも多いだろう。ワシのエネルギーは草刈りしたら無くなってしまう。この間の個展でいろいろ学んだから解る。だから草刈りは行かないつもりだ。しかしワシは組長。そこで会長に断りの挨拶に。ちょいと渋られた感じがあった。まあね、過疎化でやる人が少なくなっているからね。早朝止めて夕方にすりゃいいのに。
 ワシにとってはアート好きな鈴木さんの言葉の方が正しい。
 頑張る側より怠ける側に見られた方がワシ特有の力が出るからだ。

2016年6月8日水曜日

[5642] バスキア

明日個展の搬入なんで準備忙し。
どの絵を出そうかで悩んでいてふと過った。
 1988年、ワシはNYで展示会をした。たまたまアメリカの友人の展示会もあったので見にいったらバスキアの絵があった。2m四方ほどの大きさで、今までのバスキアの絵とはまったく違ったあっさりした絵だった。ワシはその絵に強く惹かれた。核爆弾のように思えた。その年の夏、バスキアは亡くなった。27歳だった。
 今思う。若きアーティストたちよ。核や原発の中で満足するな! そんなとこで命終えてもつまらん。核や原発に『まけるわけがない』作品を創造せよ。自由にもっと遥か向こうまで跳ぼう!
  明後日10日から最上徳内記念館で個展です。
 よろしく。

2016年6月7日火曜日

[5641] バラとバカ

最高の見頃と聞いたので、近所のバラ公園に行く。日本有数の規模を誇るだけあって、かなり広い。かおり風景100に選ばれただけあって、すごいバラの香り。久しぶりにこんなに歩いた。こういうところは若い女子とデートで来たいもんだ。でも彼女ばかり見て、バラの花など見てないかも、なんちって。もしくは、もう妄想いっぱいでバラがエロエロに見えるかも‥‥
 写真は、見事に手入れされたきれいな芝生の丘。
若いバカな子の真似して跳んでみました‥‥バラ写ってないけど。
「どぴゃー」の吹き出しがあると思って見てください。

2016年6月6日月曜日

[5640] 百姓

昨日のライブでは飲んでばかりであんまり食ってない。そこで、今日の昼はガッツリ蕎麦でも食おうと近所のソバ屋に出かけた。ちょうど隣りに止まった車、なんと、昨日のライブの主催者三人組。一緒にソバを食う。農業やりながらプロモーターチームを作って、さまざまなライブを手がけているらしい。つまり彼らは『百姓』だ(この場合の百姓は百の仕事ができる者の意。土から人間をも育む=スーパーマンだね)。なんか大らかで優しくいい感じの人たち、それに新しい縁を感じたので、庭に招待。風もなく庭日和。なかなか楽しかった。調子こいて小説『自由自在堂』を買わせてしまった。あんがと、でも大丈夫、絶対面白いから。

2016年6月5日日曜日

[5639] サイケ

碁点旧温泉でライブ。
嫌いじゃないバンドだ。
自転車でチンタラ出かける。
まあガンガン音が飛んで歌詞がさっぱり解らない。
解る必要もない。
酒と音とサイケ。
何がなんだか解らん。
こんな空気の中にいることがけっこう心地いい。
まったく考えない。
身体、揺れる。
毎月やるつもりらしい。
かなり可笑しい。
いい田舎だね。

2016年6月4日土曜日

[5638] 墓

早朝スコップとツルハシを用意する
暑くなる前に穴を掘らねば
4年前の同じ日に亡くなったアニニョンの墓の隣りだ
神奈川ではチャイとゆっくり君が4月の同じ日に亡くなっている
不思議は螺旋のように流れる
掘った穴をヨゾが覗いている
穴にモミジの亡骸を入れ
土を被せる
SSが花と水とエサを手向け
手を合わせる
新しくうちに来た子猫がお墓のエサを食う
ウドの大木の陰でイゴが見ている
ピニャモがワシの足に絡む
マッピョのエリザベスカラーが外された
家の中でポチくんが鳴く
ウドを刈り取る
そのまま庭中の草を刈り続けた‥‥ずっと
この庭でこれからワシらは共に生きてゆく

2016年6月3日金曜日

[5637] Thanks

モミジ婆ちゃん
今日、息を引き取りました
先週の土曜日に最上川に向かった
神様にまだ早いと戻って来た
顔の腫れも治り、食事も食べた
復活だった
でもこの三日間、食べない
水だけになった
今日は水も飲まない
もう動くこともままならぬ
天気がいいので庭で寝かせる
川の音が聞こえる
風が心地良い
夕方、何度も切なげに泣く
何度もさすってやる
暫くして、逝ってしまいました
君にしてあげられなかったこと
君にしてあげたかったこと
君の代わりに他の猫や他人にしてあげよう
いろいろ教えてくれてありがとうね

2016年6月2日木曜日

[5636] 個展案内

腹八分目で医者いらず。
腹六分で老いを忘れる。
腹四分で神に近付く。
腹0分で仏様かな。
ガツガツ食うなってことだ!

●もりわじん個展案内
タイトル『七福神猫』
場所:山形県村山市:最上徳内記念館
期間:6月10日から7月12まで(水曜日休み)
時間:午前9:00〜午後5:00
ワシ在館:土日は昼近くから最後までいます。たまに金曜日も。

2016年6月1日水曜日

[5635] 『創造』=『老い』

爺婆作品を作っていて思う。
 これって、ワシが猫を作り始めた当初からの思いだ。写真は初期作品、目は笑顔と仏像の中間ぐらいの線を描くことを心掛け、ジッとコタツで座っているようなアルカイックスマイルの婆ちゃん。伊勢のおかげ横丁の猫巡り商店猫にしても主人公は爺ちゃんだ。まあ猫の顔や姿を借りているのは、人間にしたら余計な色が付く。猫の方が創作を迷わず進めることができるわけだ。この世とあの世の中間地点の顔、それが年寄りなんだろう。そしてそれは『老い』というものを知らせるメッセージでもある。
 創造とは自分がするものではない。地球が自転しているにも拘らず、その中のワシはそれが解らない、のと同じようにワシらは創造の中にいる。創造の中で呼吸している。ときどきでいいから政治や経済に身を包まれているのではなく、もっと大きな創造の中にいることを思い出そう、『老い』の中にいることを思い出そう。