2012年12月31日月曜日

[3987] 火鉢

薪ストーブに火をつけるためには、まず始めに固形燃料のようなものを置き、その上に細く切った針葉樹を乗せ、その上に太い薪を置く。この固形燃料以外は自分で取ってきた木材だ。まあ、固形燃料もどこかの家の小屋を解体するというので、行って見つけた数十年前も経っている『アンカ灰』というものだけど。これが黴びているんだけどまだ使える、が、そろそろ無くなりそうだ。とにかく最初の火種があれば木に火がつくのだ。そこで思いついた。前の夜の残り火を火鉢に入れて灰の中に埋めて、次の日の朝まで持たせればいいのだ。全然使わず飾りになっていた火鉢を出した。一つ楽しみが増えた。

2012年12月30日日曜日

[3986] うんこ

年末年始はまたまた雪が降るという。今日は午後から雨が降り、たぶん一気に雪が溶ける。そこで山のようになっている小屋と家の間の雪掻きをしてなだらかにする。これで次の雪でも平気だ。
 疲れたので、床暖で倒れ込むように寝る。心地良い眠りを妨げる妙な泣き声。目を開けると目の前向こうにポチ、その奥に見えるのはポチの影ではなくヨゾ。振り返り反対側の床を見たら何かのかたまりが。?? なんと! うんこだった。
  関係ないけど、僕は子供の頃、うんこを新聞紙に包んで持ち歩いていたことがある。強くなったような気がしていたのだ。日本が銃社会でなくて良かったよ。

2012年12月29日土曜日

[3985] イカロス

今年もオジロワシがやって来た。写真では白い尾が見えないが、去年のより白がはっきりしていて、違うオジロワシのような気がした。一羽ってことは無いと思うから違う奴かも。この写真を見ていてブリューゲルの『イカロスの墜落のある風家』の絵を思い出した。イカロスという若者が太陽に向かって飛ぶがロウでできた羽が融けて落ちてしまう話しだ。その絵では主役のイカロスがどこにいるか分らないほど他に追いやられている。しかも足だけしか描かれていない。
 この地方のことわざ「人が死んでも、鋤は休まぬ」だってさ。大好きな絵です。

2012年12月28日金曜日

[3984] 自叙伝

「男は歳とったら役立たずだ。家事はできないし、自慢話や独りよがりの親父ギャク、為にならない説教ばかりで、もはや無用の長物だ。せいぜい自叙伝でも書いて楽しむがいい」とこんな話しを聞いたことがある。

 84歳の父親から「自伝を書いた。ほら読め!」と命令口調で、便せんを渡された。表紙だけど平成と昭和を間違えているし、三日間文豪のように温泉にて執筆していたらしいが月が分らん。中身は鉛筆の汚い字で50枚ほどびっしり書いてある。少々面白そうなので、ワープロ文字にしてやろうと読み始めたが、訛っているし、読めない文字がたくさん。同じこと何度も言うし時系列もデタラメ。子供の頃、スキーを買ってもらえなかったことをねちねちと数枚も費やしている。フ〜ン、アホや。熱が出て、今日は寝込んでました。

2012年12月27日木曜日

[3983] さ°

昨日の絵日記に「オセロー」と書いたが「オセロ」が正しいらしい。「オセロ」だと「止めろ」のように命令口調なので、「オセロー」なら「止めろーー」で少し柔らかくなる気がするから、そのように覚え込んでしまったのだろう。そういや間違って覚えている言葉ですごいのがもう一つあった。「さ」には特別に「ぱ」のような○が付いた「さ°」があるとずっと信じていたのだ。読みは「ツァ」だ。この辺では「兄」のことを「あんさ°」、「ばあちゃん」のことを「ばんさ°」と言う。
 写真は薪ストーブの前で暖まる二匹です。この切り株がいいみたい。

2012年12月26日水曜日

[3982] オセロー

最上川の碁点という由来が明確に見えてきました。しかし一年を通して眺めていると、碁というよりオセローのような気がする。夏場は黒っぽい石が出てきて歩けるぐらいになり、冬は写真のように白くなって、白の勝ちだもん。碁点温泉の名前改めオセロー温泉がいいかもしれない。いやいや、ん、なんか嫌だな。

2012年12月25日火曜日

[3981] 大雪

昨夜のパーティは一杯飲んだだけで気持ち悪くなり、もしかしてノロかと思ったら、吐きたくなって、料理もケーキも食わず、さっさと家に帰って、寒気がするので薪ストーブに薪を焼べ、じっとしていたら治ったようになるが、すぐに気持ち悪くなり、を繰り返し、それ以上のことは何も無かったものの、寝て起きてからも本調子じゃない。この間の酒の三日四日酔いだ。
 今日はこんなに気持ち悪いのに大雪で雪掻き。汗かいたらもっと悪くなり、目眩がして、吐き気がして、お尻が痛くなって、体中痒くなって、身体が膨らみ、身体から毛がはえ、口が耳まで裂けて、牙が出てきて、雪に吸い込まれ、スノーモンスターに変身した。なんてね。

2012年12月24日月曜日

[3980] サンタ

クリスマスということでパン屋のノウカさんでパーティだ。
 若い頃は世間の祭日も祝日もクリスマスも正月も誕生日も結婚式も葬式もそれほど興味がなかった。アマノジャクなので、大々的な世間の誰かが作ったイベントなどにかまってられなかったのだ。オラの楽しみはオラが作る主義だった。最近はそうでもない。無きゃ無いでいいがあっても赦してやる程度に丸くなったようだ。
 写真は去年、名古屋のケーキ屋さんから頼まれたサンタです。帽子がイチゴってのが気に入っていたのでアップしました。

2012年12月23日日曜日

[3979] 市田柿

自作『猫神様』が祀られている長野県の大嶋山瑠璃寺さんから『市田柿』なるものが届いた。
 フタを開けて、びっくり! これが干し柿だなんて。なんとまあ、淡い色合いをしているのだろう。一口食べて、またびっくり。柔らかく噛んだ切り口は均一にきれいなオレンジ色で、すごく美味い! 僕の知っている干し柿はもっともっと濃い色で、皮は硬く、引きちぎるように食べ、中にはぬるっとしたゼリー状のものがあったり筋らしきものもあった。これは人工的な和菓子なんだろうと疑ってしまった。柿は田舎の代名詞だと思っていたが、大声で僕は言いたい「違う!」
 

[3978] ワイン

僕の作品がワインのラベルになりました。名前は『JIZO』です。このワインは自然派とか自由なワインと呼ばれ、ビールで言うところの地ビールのような、手仕事を重要視したもので、ワイン業界に新風を巻き起こしました。大量生産や添加物によって本当のワインの味が損なわれている昨今、極めて自然な栽培農法によるブドウを使い、温度管理も行わず、野生酵母のみで醗酵させたワインです。コルクを開けて一日経てばまた違った味になります。
調子こいて飲み過ぎてしまった。目の前はくらくら揺れるし、マトモなこと言ってそうで、ほとんどちゃらんぽらん。今は二日酔いで死んでます。
 このワインは、山形は谷地の『酒屋源八』さんで売ってます。贈り物などにどうぞ。

2012年12月21日金曜日

[3977] 誕生日展

僕は作品の中で猫の形を借りて、人間の生まれてから死ぬまで、その後のことまで作品化にしている。例えば誕生日、アハーン(男女合体)、葬式である泣き猫、そして神仏等々である。今回の個展案内は『誕生日猫』です。『誕生日』はこの世に生まれでた日で、誰もが祝福され、国境も差別も善悪もない、そこが魅力だ。ちなみにこの写真作品のタイトルは『好景気猫』。景気とケーキをかけているのです。あしからず。
 もりわじん個展「誕生日展」

『誕生日』には、国境も人種差別も善悪も好き嫌いもない。誕生日は誰にとっても大自然から生まれ出た喜ばしい日です。すべての『誕生日』を祝う。全ての月日の猫が展示されます。自分、恋人、夫、妻、両親、子供、友達、もちろん飼い猫の誕生プレゼントやさまざまな記念日にどうぞ。

会場:東急ハンズ新宿店2階エントランスホール

会期:2012年 12月26日 (水)~ 1月18日 (金)

2012年12月20日木曜日

[3976] 運動

確かに運動不足だ。庭いじりが好きだから春や夏の間は草刈りや木の剪定などがあるので、庭を行ったり来たり歩く。冬は雪掻きなどで汗をかく。これこそが庭も美しくなるアート的運動生活だ。ウォーキングしたりフィットネスジムなどに通うのは無駄な運動で、そんな何のためにもならないもので汗をかくような人間にはなりたくないと思っていた。ところがどうも家の周りでうろちょろしているだけではやはり運動しているとは言えない……ハムスターじゃあるまいし。そこで思い出したのが近所の温泉。好きな温泉に運動がおまけに付いているではないか。と言うことで少し妥協することにしたのだ。

2012年12月19日水曜日

[3975] 良きトモ



雪、クリスマスだからではないが、雪に映える電飾で玄関を冬バージョンにする。なかなか奇麗になったわい。午後、わざわざ新幹線に乗ってアート関係の良きトモが酒もってやってきた。ここ最近、世間では敵や味方など壁を作るような話しばっかりでうんざりしていたところだった。久しぶりにだだっ広いアートの話しができて、心が空に昇った気分だ。
 さてと、空から地面に棒でも刺し、壁も何もかも掻き回し、新天地でも創ろうか。

2012年12月18日火曜日

[3974] ウサギとカメ

今日は『ウサギとカメ』の作品を作った。僕は若い頃、誰よりも速く走ろうとしていた。生意気にも大最先端を走っていたつもりなのだ。ところがアメリカで作品を発表してから、何のために走っているのかわからなくなり、走るのを止めた。そこに招き猫のカレンダーを作っている板東さんが現れた。板東さんはどう見てもとろいカメのような存在だ。板東さんが猫のプロデューサーになって、僕の冗談で作った猫の作品を発表することになる。ここから招き猫ブームが起きる。ウサギがカメに負けた瞬間だ。もしくはウサギがカメの超スピードを知ったときだ。
 写真は悟ったように外を見るカメっぽい猫。僕の好きな風景だ。

2012年12月17日月曜日

[3973] 本当のこと

今日はずいぶんと自衛隊が多かったな。学生時代に読んだ吉本隆明の詩に、確か「本当のこと言おうか」みたいな一行があった。あとは言葉を濁していたように思う。その後、僕は『本当のこと』って何だろうと探し始めた。ところで世間を騒がしている政治だが、政治家はもちろんその周りの取り巻きも政治が自分の中の最も大事本当のもののように信じ込んでいる。政治は人々の生活に響くからだ。そこで傲慢になる。選挙の時、街中に恥ずかしげも無く自分の顔や名前のポスターを貼り、ガーガー五月蝿くする。この時ばかり頭を下げる。勝敗に一喜一憂する。当選したらバンザイをやる。なんか程度が低いところで騒いでないか? 金はかかるし『本当の』感動も小さい。これでは『本当のこと』がどんどん見えなくなり、人々から遠ざかる。
 まったく、しょうがないなぁ。僕らにとっては、『本当のこと』をたくさん創らなきゃあいけないので、これからますます忙しくなりそうだ。

2012年12月16日日曜日

[3972] ニャンニャン

今日はきれいな指のお嬢さんがやって来た。で、いきなり思い出した。
 来年2月22日から東京は谷中の猫町ギャラリーで、僕の猫作家22周年個展をやります。ニャンニャン繋がりです。いつもは5月の連休にやるのが、早まって2月になったので、皆さん忘れないでね。今日はいつにも増していい作品ができた。楽しみに待ってて下さい。
 で、なんできれいな指のお嬢さんでこんなこと思い出したかと言うと、僕の個展に来る人はきれいな指の女性が多いのだ……確か、たぶん。

2012年12月15日土曜日

[3971] 無病息災

いちおう縁起物作家でもあるので、このような招き猫付きお札なども書く。もうすぐ年末年始だしね。
 書は面白い。最近はお札を書くときぐらいしか書道の筆は持たなくなったが、久しぶりに持って構えると身が引き締まる。上手く書こうとか奇麗に書こうとか思ったりするけど、最初に筆が板に付いた瞬間、もう何も考えない。スルスルスルと何をスルのか知らないがひとりでにススんでゆく。まるで自分が書いているように思えない。そこがいい。
『無病息災』とは病気を防ぎ元気で健康になること。何はともあれ健康が一番ですよね。

2012年12月14日金曜日

[3970] ぬいぐるみ

この歳になってこんなものが好きになるなんて、若い頃は思いもしなかった。やはり未来はわからないものだとつくづく思う。人間は若い頃、自分と同じ人間に興味がわき、歳とともに動物に移り、その後植物に移行し、最後は石を愛でる。このようなことを聞いたことがある。確かに、自分は人間の絵を描いていて、三十代半ばに動物になり、そして四十ぐらいから植物や庭造りにハマっている。次は庭石移動したり小さい石を磨いて喜ぶ余生でも送るのかと思いきや、この柔らかいぬいぐるみだ。
 次はいったい何に興味が移るのだろうか?

2012年12月13日木曜日

[3969] 時間

『未来』ついでに、大昔のチベットの僧曰く「『過去』とは干上がった川で魚を釣ること」。意味はね、過去のことを思い出してどうのこうの主張するのは、たぶん頭の中でそのように思い込んでいるだけで、もはやそれは事実からは程遠いかも、ってことかな。『未来』にしろ『過去』にしろ、頭が都合よくもしくは否定的に描いた幻みたいなもんだ。
 そこで『現在』か? 僧は言う「『現在』は日々の暮らしに追われて何も見えない」だってさ。これが『時間』の全部、、かと言うとそうではない。忘れてならないのがやはり『余裕』という心の時間だと思うよ。

2012年12月12日水曜日

[3968] 未来

二十代のあの精神的余裕を蘇らせ、『未来』なんて何とかなるさで、自分の作品作りに取り組んでいる。まったく後ろ髪惹かれることなく、作品は見事に僕自身でさえ思いもよらない、それどころかたぶん誰も思いもよらない心地良い方向に進化している。救われているような気がする。救うような気もする。理屈で構築された正しいとされる『未来』の方向に進んでいたら、こういう作品は生涯できなかっただろう。
「『未来』は流れる川に絵を描くようなものだ」と大昔のチベットの僧は言った。意味は? そうね、『未来』は不確かなものなのに、それを絶対確かなどと語れるわけが無い。それなのに『未来』をどうのこうの言うヤツはあんまり信じるな、ってことかな。
 

2012年12月11日火曜日

[3967] 壁画

「オマエ、絵描いてんだって?」
「んだ、悪いか」
「店の壁に絵を描いてみないか?」
「いいけど、ペンキ代くれ」
「いいよ」
このような会話だったか忘れたが、いつも行く飲み屋の親父に頼まれ、ペンキ代と生ビール数杯分で壁画制作成立。余裕でデタラメな絵を描いた。自分の作品を只で発表できるだけでも嬉しかった。三軒茶屋二丁目15−15の『仙太』です。
 なんと! グーグルマップで見たら、絵が見えた。すごい、まだあったのだ。24の頃の絵だ。嬉しい〜

2012年12月10日月曜日

[3966] 余裕

『働かない』をやっていて、気付きました。
 今まで『働く』がベースになって経済優先のせわしない生活だった。ところが『働かない』をベースにしたら、いきなり二十代の頃がフラッシュバックした。二十代は「お金なんて何とかなるさ」で、売れもしない絵を描いていた。わざわざ売れない絵を描いていたわけではないよ。納得するまで命懸けて戦争や原爆に勝てる自分の絵を探していたと思う。ちょいと大袈裟だけど、そうなのさ。
 今やっと、あの頃の精神が蘇り、作品に対して心に空間が、余裕が出てきた感じだ。
 そうか! あの淡く不鮮明で儚いかもしれないが、何にも増して美しいいものに挑戦する『余裕』を、僕は見失っていたのだ。

2012年12月9日日曜日

[3965] あんま

どさっと雪が降りました。雪掻きに精を出す。久しぶりの難儀な労働に大汗かいた。やはり疲労はある。
 ふと思った。子供の頃、大人が背中踏んでくれ、肩叩いてくれだの言っていた。実家にはデカイあんま機の椅子がある。そんなものなんで必要なのか今まで知らなかったが、ここ最近、背中とか脹ら脛とかモモを揉んでもらいたい願望が出てきている。そして揉んでもらうと生き返ったように心地良い。
 なるほど、そうか、僕はそういう歳になっていたのだ。

2012年12月8日土曜日

[3964] あっち系


今日は大雪だ。とうとう来たって感じですね。猫柵が雪の重みで今後壊れるといけないので、ロープを張って補強する。その後諸々の命の世話をする。昨日言い忘れたが金魚とメダカもいました。あとは働かず昼寝している所に、宗教家ではないけどなんとなくメンタルあっち系の仕事しているたぶん従兄弟に当たる人がやって来た。会ったのは記憶にあるのでは今回で二度目。初めて会うようなもんだ。僕もあっち系に興味が無いわけではないし、でもそっち系かも知れないけどこっち系かもしれない、どっちつかず系なので話しが通じる。久しぶりに深い話しをした気分だ。彼が帰ってから粘土いじりをした。
 あっ! 働いてしまった。

2012年12月7日金曜日

[3963] 働かない2

働かないと言っても、家には命あるものがいっぱいいるので、最低その世話をしなければならない。人間はさておき、猫が六匹いて、朝から腹減った、のど乾いた、外出せ、こんなもの食えない、トイレが一杯でしたくない、ゲロするぞ! と。それからカメがいる。猫よりは手間がかからないが、そう簡単ではない。あと植物がたくさんある。毎日水をやらねばならないものやそうでないものがあり、それぞれ違うから一辺倒ではない。その他、今は冬だから庭仕事の草刈りや薪割りや木々の手入れは無いけど、これから雪掻きがやって来る。これらの命を世話するだけでも時間がかかり疲労する。まずはみんなの命なわけだ。いつもはその後本職をやるのだが、今日もやらない。

2012年12月6日木曜日

[3962] 働かない

薪棚に雪が積もると猫が出ないように作った隣の柵の網に屋根の雪が落ちて壊れる。そこで屋根を外して、そこにテントをかけ、雪を積もり放題にすることにした。この作業にかなり疲れ、その疲れが二三日取れない。そのせいもあってか胃が痛い。
 横になりながらいろいろ考える。最近読んだ生物学者が書いた働かないアリの話し。この間のウサギニンゲンは「ベルリンでは医療も教育も只、老後のためには働かない」などと言っていた。なるほど、狭い堅苦しい経済優先の日本の社会のシステムにがんじがらめになって、広大な地球規模の意識が貧弱になってしまっていたようだ。
 フンだ! 暫く働かないで大自然を感じながら寝て過ごそう。

2012年12月5日水曜日

[3961] クロワッサン

NOUKAという近所のパン屋にいく。ノウカという名前だが農家ではない。ここのお母ちゃんが美人でちょいとおかしいので飲み友達。その息子が腰まであるような長い髪で『ごろつき市』のリーダー。嫁さんが天然酵母でパンを作っている。嫁さんは彼氏を俳優の佐藤健と似てると言うけど、冗談にもほどがある、「恋は盲目」を証明するようなもんだな。
 今日は週一で8個しか作らないというクロワッサンを予約していたので買い占めに来たのだ。普通のクロワッサンとは天然酵母なので食感が違う。ずっと噛んでいるとどんどん美味くなる。飲み込むのがもったいないくらいなのだ。

2012年12月4日火曜日

[3960] ガールズ


ガールズ農場が何か素晴らしい賞を取ったらしく、そのパーティを碁点温泉で催す。来賓には市や県や国や諸外国や諸惑星のお偉いさんが来て豪華なお食事やお飲物が出る。誘われたが、ワシ、実は祝辞とか演説などの年寄りの長い話しが耐えられない。我慢しきれず大声出したり落ち着き無くジャンベしてしまうのだ。この間の結婚式でも思わず大声出してしまったし。てことで断った。とりあえずおめでとさんです。
 写真はガールズさんが手土産に持って来たリンゴのカゴに入るピニャモ。

2012年12月3日月曜日

[3959] ニョロニャロ

たまには作品をアップしないと自分が何をやっている人かわからなくなる。
 僕はただの庭好きな庭いじりのおじさんではないのだ。これはあくまでも気休めで趣味。しかしやらないと気分はふて腐れ詰まらなくなり息苦しくなって、本業に悪影響を及ぼし、もしかしたら雪に埋もれて死んでしまうかもしれない命懸けの生き甲斐なのだ。
 この趣味のおかげで本業も冴え、『ニョロニャロ』なる作品ができました。

2012年12月2日日曜日

[3958] カビ

残念なことに干し柿はカビて失敗だった。最初カビを発見したとき、このカビは干し柿についている白い粉かと思った。ところが色が黒っぽいので近所のおじいちゃんに見せたら全然違って食べられないカビだよと言われた。近所では僕がやった二週間後に干し柿が吊るされていたから、やるのが早過ぎたみたい。
 真冬、鳥のエサが少なくなった時ようにパーゴラに吊るした。鳥はカビが平気なのだろうか?

2012年12月1日土曜日

[3957] 杭

雪掻きおじさんの除雪車がちゃんと通れるように大きな道路からうちに入る縁石の横に穴を開け鉄の棒を打ち込み、それにパイプを差し、赤いリボンを付ける。他に道路だという目印のために杭を打つ。大雪になると道路とそうでない所の区別がつかなくなるからだ。今日はいい感じに雪が積もったので、夜ライティングして眺めた。明日はこのライトも片付けなきゃね。

2012年11月30日金曜日

[3956] ぬいぐるみ

最近、僕はぬいぐるみが好きなようだ。ピニャモが目に入ったのでぬいぐるみでキックをしてみた。意外と楽しい。どうしたんだろう?。こんなもの好きでいじるような男は乙女チック、女々しい、女の腐ったヤツだと言われても仕方ない。こうやって言葉を並べると女をバカにしたような言葉ばかりだな。なるほど、もしかしたら僕はこんな男社会にうんざりして、乙女にでもなりたいのだろうか。僕の歳になったら次のステップは老人だ。その男老人たちは政治家などになって男の最後のあがきばかりで潔くない。情けない、カッコ悪い。
 そうだ、将来はカッコいい新乙女にでもなろう。


2012年11月29日木曜日

[3955] アカギレ


アトリエにいる亀吉は自分のねぐらが嫌いなのか飛び出て、直接床暖房で暖まって冬眠をする。エサも食わずに数ヶ月冬眠するのは経済的にいいのだが、肌が乾燥してアカギレのようにひび割れ血を出す。そこでたまに洗面器に反対に入れ、ぬるま湯に浸す。これだと冬眠から目が覚め腹が減る。あんまり良くない。そこで無理矢理ねぐらに入れフタをする。静かなのでふた開けてソーッと眺めてみたら、ねぐらの水飲み皿に入っていた。風呂でも入っている気分なのだろうか。

2012年11月28日水曜日

[3954] 雪囲い

家の雪囲いを助っ人と一緒にやる。途中ソッペ板の切る寸法を間違えてヤバいことになるとこだった。そんなことがあるだろうと、仕事半ばで、もしかして間違ってないかな? と自分を疑ってみる。他人を疑うのは完璧だけど、自分を疑うのに慣れてない。しかししょっちゅうあるボケの対策として、自分を他人のように疑い確認することを多少なりとも身に付けてきた。上手いこと大失敗は回避したというわけだ。ほら、なかなかいい感じにできたでしょ。

2012年11月27日火曜日

[3953] 初雪

今日のタイトルを『初雪』とします。風が強く、雪が降って来たと思ったら、あっという間に積もった。庭に出ているものを片付け、小屋の中のもう使わない畑道具などを半地下にしまい、代わりに雪掻きダンプやソリなどを出す。南の木々に雪囲いをし、雪防御壁などを作る。寒さが厳しいにも関わらず、楽しくトントン拍子に冬支度は進んだ。
 たぶんガラッと風景が変わったことで、新しい絵ができたような気分になったのだろうね。

2012年11月26日月曜日

[3952] 苔玉盆栽


最近、読みたい本がテーブルの上に溜まっているし、作りたい粘土作品も頭の中に溜まっているし、依頼を受けた作品リストも作業台の上に溜まっているし、やるべき冬支度も寒くなって来た庭に溜まっている。
 こんな日は苔玉盆栽でも作って自分をあっちの方へ飛ばして落ち着かせる。この間散歩した時、いろんないい苔を発見していたのだ。できた皿に自分の家猫作品を乗っけてみた。
ん〜、無い方がいいな。

2012年11月25日日曜日

[3951] usaginingen


usaginingenというベルリンで活躍しているユニットのライブに行く。昨日の『むがさり』をやった古民家でのライブだ。面白い! nekoningenだけど感動してしまった。何が感動かと言うと、まずはこのウサギニンゲンの二人が人間としていい、……ウサギとしてはどうか知らんが。それからライブだがライブというよりアート、詩的で、流れる時間が自然、佇まいが良い。何か瞑想しているようで心地良いのだ。たぶん誰もが瞑想している空気に浸り、新鮮なアイデアが天から降りたと思う。

2012年11月24日土曜日

[3950] むがさり


この地方では結婚式を『むがさり』と言う。今日はちらほらみぞれのような雪降る中、むがさりがあった。この二人はなんと僕が取り持ったカップルらしいのだ。男性は僕んちの庭のパーゴラを作ってくれた若者、女性は群馬からやって来たガールズ農場にいた子。二人は「村で二人で農業やる!」と山に叫んだ。そしたら山から「ほらこれやる」と大きな熊のような山の神爺ぃがやってきた。二人は大きな古民家と広い農場と明るい未来を手に入れてしまった。めでたしめでたし。

2012年11月23日金曜日

[3949] 慈悲心

家の雪囲いのための大工仕事。この仕事をやらなきゃいけないと想像すると「あ〜面倒だ、誰かにやってもらおう、そのためには金で雇わねば、だから金儲けでもしなければ」と逃げることばかり考えるのだが、数度の経験上言えることだが、やはり思った通り楽しく、誰かにやらせてたまるかと感じてしまう。
 ところで中央の政治家たちだが、弱いものいじめばっかりしている千年前の小国の戦国武将のバカ息子みたいな連中に見えないか? 
「おいバカ息子たちよ! ブッダのように『慈悲心』のある弱者のために知恵を絞る勇気ある働き者に心を入れ替えなさい!」

2012年11月22日木曜日

[3948] 家族

キセル猫の設置も無事終了したので、今日は気分爽快。
吉兆招福亭にはおじいちゃん猫とおばあちゃん猫とまご猫のストラップが、並んでいた。この家族、おじいちゃんとおばあちゃんと孫の三人家族。お父さんとお母さんはどうしたんだろう? 愛人宅でキセル吸っているのは、もしかしてお父さんだったりして。では、お母さんは?
 名古屋でコーチンラーメン食って、新幹線。あとはぐっすり寝て山形着いたら、なんと雪! な〜んてことは無かったけど、やはり山形は寒いっすね。

2012年11月21日水曜日

[3947] キセル

やっとこさ完成した我ながら名品を納品。
 「キセルを持ついなせなオス猫に、刻み煙草を詰めてあげようと手を差し出す艶っぽい愛人かもしれないメス猫に、わざと憎らしげに顎を出し片目で目配せしているオス猫に、いつまでも愛人でもいいのよと少し冷めている振りしながらも左手で自分の左足首をいじらしく揉むメス猫に、……」がいる風景のキセルを吸わせてくれる粋なつぼやの軒先です。
(ところ:伊勢おかげ横町内)