2013年11月30日土曜日

[4321] 昔人

昨日の薪割りのせい、過労です。
 朝から10分置きぐらいに気怠さ吐き気がして気持ち悪い。夜には多少復活したが、一日中、面白くない。ちょいと粘土いじったが、猫の顔が思うようにできない。ひどいもんだ。
 昔の人は山に入り、マサカリで木を切り倒し、ノコギリでカットし、村に運んで家など建てたのだからすごい体力だ。子供は幼いガキの頃から、あの重いマサカリ担ぐだけでなく、熊にまたがって、あげくの果てに熊と相撲をとったなんて! いくら今時の子より体力があるとしても、到底僕には信じられない話しだ。
 たぶんアホな顔していただろうと思う。

2013年11月29日金曜日

[4320] 馬ンザ〜イ

薪割りあと僅か、今日でおしまいにしようと頑張った。最後の薪を立てて、「これで終わりか」と思うと、ちょいと寂しくなった。いつもの倍は割っていたので、筋肉も限界近くにきていて手が震え、斧を握る握力も弱まっていた。昼のサイレンが鳴った。これで最後!
 ところが最後の薪はとても固く、何度、斧を振り下ろしてもなかなか割れない。割れないと反動が強く腕がしびれる。労力が無駄になり疲労がたまる。息が荒くなり焦る。もしかしてこれは割れないのではと過ったが、深呼吸をして、筋肉に酸素を送り、息を止め、斧を振り上げ、全体重をかけて振り下ろした。スパッ! といけた。
 一句
「馬ンザ〜イ、馬ずはのんびり、ひ馬できた」

2013年11月28日木曜日

[4319] 一句

カエデの雪囲いをしていて、SSが何やら叫んでいる。見たら、カエデの枝先がカエルの身体の中心をきれいに貫いている。モズの仕業だろうと思う。しかしよくまあ、こんなに上手くできるもんだ。いい仕事だ! 感心してしまった。
  そこで、一句できた。
 『カエデ、カエル、モズ、モリワズン』

[4318] 生ゴミ

新しい簡易薪棚を作った。
 ところでイゴとヨゾが同時に庭の外に出ていた。庭は写真右側の緑色の網で出られないようにしているので調べてみる。なんと、破った所が数カ所あった。網を編んで直して、猫の動きを見ていたが、網を破る気配はない。これはタヌキもしくはテンが庭に入ってきて出ようといろんな所を引っ掻いたのだろうと思う。なぜタヌキなどが庭に入ってくるのかを考えた。畑に生ったいらない野菜は庭の崖下に捨てている。それがエサになるのだろうと思う。山に食べ物が無く畑を狙って山から野生動物が人里に下りてくる。
 こんなことを聞いた。「山に生ゴミを捨てれば野生動物は下りてこない」。いいアイデアだと思う。なるべく遠くの山に生ゴミを持ってゆき、ドサッと崖下に捨てる。山への生ゴミ捨てが人里を救う最良の手段のような気がする。山に食べ物があれば、タヌキだってサルだってこなくなるんじゃないかしら。

2013年11月26日火曜日

[4317] 事件

タイに留学している女性がFaceBookにこんなの投稿していた。
「わじん先生事件です。チェンマイに先生の猫が旅行に来ています!! わたしの尊敬してやまない大好きな招き猫作家わじん先生の作品の模造品が! この子は伊勢のおかげ横丁の入り口にいる猫さん、、旅行?? 一枚目はチェンマイ、次のが伊勢にいる本物です。ていうか、これあかんやつや!」
 笑ってしまった! うまく模倣したつもりなんだろうけど、お腹と足の流れがヘタだな。世間で名のあるトトロやピカチューやキティーちゃんじゃないわけだから、余程気に入ったのだろう。もしかして近所に激辛の『トム・ヤン・赤福ン』があったりして。

2013年11月25日月曜日

[4316] 市民の……

樹木の雪囲いをする。モミジの葉が大量に落ちたので集めて玄関までの左右に敷く。黄色が足りんな。来年はイチョウを植えようと思った。
 昼頃、うちには滅多にこないスーツ型の来客、近所の議員さん。話しは逸れて市の広報誌について。月二回配られる『市民の友』というのがあるけど、面白くない。そこで『市民の敵』というのはどう? 無視される。ではよく偉人などを載っけるけど、つまらんから『市民で異人』、奇人変人を載せる。僕が中・高の頃、村にはノコギリを食う『ジネゴのアッケ』、自ら目を開けることを止めた『楯岡のサブちゃん』、彼は僕の尊敬の的だった。それから通学路に現れては全裸を見せるどこかの姉ちゃんなどなど、ベル・エポックだったな。どう? ダメ。では全国的に有名なこの市にある日本酒『十四代』にちなんで、『市民で十四代』。村人の家系図を調査して、先祖を知るんだ。昔、僕んちの先祖を父親に聞いたら、『釈迦』とあだ名がついた先祖がいること知った。ヤバいヤツだったらしいけど、けっこう興味津々だったもんね。面白いと思うよ。どう?

2013年11月24日日曜日

[4315] オカリーナ

陽も沈みかける夕刻、粘土いじっているとアトリエ窓の外、玄関側に黄緑色のハデな車が停まり、中から首に猫のマフラーをした娘さんが出て、走ってやってきた。また『おかしな走者』がやってきたな! と出てみると、思った通り『オカリーナ奏者』だった。ガハハ……
 舞台で演奏するときに隣に招き猫の相棒がいたらいいなということらしい。寒いけど庭でオカリーナとやらの演奏をしてもらった。寂しい感じからテンポのいい楽しいのまでなんでもいける。いつか庭で何かのパーティがあるとき、みんなの前でやってもらおうっと。しかし放っておいたら最上川の流れの音に合わせて、いつまでも吹いている。余程好きなのだろうか?

2013年11月23日土曜日

[4314] 古酒

まあ、見事な秋晴れ。昨日の薪割りで体中痛むが、こんないい天気の日に薪割りしない手はない。それに明日からまた雨が続き、来週末には雪らしい。今日を逃したら気持ちがどよーっとしてしまいそう。
 午前はとにかく太い木を全部割り、午後から薪棚全てに積み終わった。それでもまだまだ玉切りした木はあるけどね。
 二日間の疲れを温泉で癒す。夜は日本酒の古酒。基本ワイン党なのだが、重労働の後はワインなんか薄っぺらで効き目がない。やっぱ古酒でしょ。飲みながら、これを飲めないヨーロッパの労働者は可哀想だなぁとしみじみ思った。あっ! ヤツラ、アルコール度の高い酒がぶ飲みするんだったわ。

2013年11月22日金曜日

[4313] 麻薬

若いころは腐ったものでも平気で食ったのに、数度の食あたりでカキやカニが食えなくなったみたい。残念だけど仕方ない。カスミでも食って生きるか!
 昨日はカニのせいで目眩と吐き気がして何も食ってないので、身体が軽く、今朝はすこぶる調子がいい。雨や雪囲いで中止していた薪割りを再度始める。調子いいのでいつもの倍の時間はやったな。筋肉がピクピクする。割った薪を、この間、移動し屋根を反対にした薪棚に積む。前の場所は右側のモモの木が伸びて邪魔になっていた。それに屋根が向こう側だと、猫逃亡防止の網に雪がかかるのだ。薪はやっと半分終わった感じ。まだまだ大変だけど、ド疲れで、今日は1日この人(Kaushiki Chakrabarty)の歌を聴いていた。あ〜〜〜なんじゃろ、これ、すこぶる心地良い。麻薬だわ。

2013年11月21日木曜日

[4312] モクズガニ

隣町でガラス作家をしているマナブ君が最上川でモクズガニを掴まえたからと持って来てくれた。巷でこれを食った人は「こんな美味いものがあったのか」とか「食べて人生観変わった」とか、尋常でない表現をする。辞書にも普通に「美味」と載っているし、余程美味いのだろう。美味さが他の食材とは一段違うのかもしれない。
 写真は料理の仕方を聞いているところ。
「生きたまま水から茹でる。暴れるけど、それがイヤだったら、生きたままミキサーで砕いて茹でる」だってさ。美味なる快楽には残酷な精神的苦痛が伴うみたいな話しだ。
 夜、食べた。ふ〜〜ん、美味いことは美味い。しかし、人生観? たぶんシーズンオフかも。来年はシーズンのものを食って人生観変えてみようと思う。
 ところが食べて数分後、昔、ニューヨークでカニ食って食中毒になって苦しんだこと思い出し、気持ち悪くなって、カニも何も食べられなくなってしまった。トンだ人生観でありました。うっ、吐きそう……

2013年11月20日水曜日

[4311] ワーゼの十快

[4309]の絵日記の写真が幻想的で神様っぽいとのお言葉を頂いたので、ふとモーゼが浮かび『モーゼの十戒』から『ワーゼの十快』(わじんだぜの十の快楽)を考えました。
1:いつかどこかにいい所などない。
2:出世やお金の物差しは信じない。
3:中央や上に行こうとしない。
4:いいと思える事は、疑ってかかる。
5:偉いヤツには媚びない。
6:いつだって笑いを忘れない。
7:無意味な事や下らない事に興味を示す。
8:気侭に暮らす。
9:とりあえず毎日、絵日記を書く。
10:百年変わらなかったもので、これから先も百年変わらぬものを探してみせるゼ。
 写真はほおづえをつく『ひ馬』と並ぶマッピョです。

2013年11月19日火曜日

[4310] 丸4年

神奈川からここに引っ越してきたのが4年前の今日。丸々4年です。こんな大きな作品(=家猫)を作ったので、もはや命はないものと思ったが、4年もこの作品(=家猫)の中で楽しく優雅に、生きるとはどういう事かと考えさせられ、新しい経験を与えられながら生かしてもらいました。オー、我が作品(=家猫)ありがとう……自画自賛。
 家猫の雪囲いも、毎年の経験から、今年は写真のようなものを作りました。雪は屋根・壁を引っ張るという特性や雪掻きの苦労などを踏まえた上、組み立て分解簡単、見た目も美しい、もはや今年のは完璧でしょう、ガハハハ……

2013年11月18日月曜日

[4309] 見舞い

この間実家に行ったら、肺ガンで左肺半分を摘出された85歳の親父が「兄弟三人でオマエだけが見舞いにこない」と怒っている。ワシなんか病院行ったら笑ってしまって病気悪化するので行くわけがない。
 一昨日、大量生産消費のせいで善人がいなくなる事を危惧している弟に、兄とオマエが親父の見舞いにいった事に偉いなと言ったら、「長男は保証人だからだよ。オレは癌の肺が見たかったんだ」だって。誰もマトモにお見舞いしてないじゃん。しかし肺なんか何で見たいのだと聞いたら、「肺は泡がいっぱいでできているようなものでブヨブヨ。がん細胞がどこにどうなるか生で見たかった」のだと言う。そういや弟、大学は農獣医学部だった。悪人どうのこうのより悪趣味人だわ、こいつ。
 写真は夜八時過ぎ、風呂上がりの寒い庭でのビール。空のは満月ですよ。頭も満月。


2013年11月17日日曜日

[4308] スパン

大変外の眺めがよく、居心地もいい、建築としてもいい真下慶治記念館で陶芸家のブルーノさんが個展しているので見に行く。彼はフランス人で僕と同じ歳、山形に住んでいる期間は僕より長い。益子の陶芸家人間国宝島岡達三氏の弟子。穴窯で薪を焼べてやる古来の自然な作陶だ。
 最近の作陶テーマは『原発』。話していてもなかなか繊細で面白く、写真の真ん中の作品は『津波』をモチーフにしたでかい水差しで、運悪く割れてしまった。だが、その箇所が偶然にも神社の鳥居のレリーフのど真ん中だった。そこが面白い。確かに。
「絵や映像は無くなっても陶芸は遺跡として残る。後々、この作品が掘り起こされる。何千年も前の人々が原発に対して危機意識を持っていたことを後世に伝えたい」と言った言葉が残った。時間のスパンを長く考えることに共鳴するね。

2013年11月16日土曜日

[4307] 悪人

設備や灯油や果樹など経営している弟がラ・フランスを持ってやって来て「最近心が荒んで、悪人が少し心に入ってきているんだ」と面白い興味深いことを言う。
 聞くところによると、自分は善人で困った人を助けたいと、東に水道の水漏れすると聞けば夜中でも行って直してやり、南に灯油がなくて寒いと聞けば大雪の中でも行って暖かくしてやり、西に……、なのに最近はハウスメーカーの家を建て、設備の仕事は大きい所に全任せ。あんなにつくしてやったのに(この恩を売る所が偽善ポイけどね)。
 ところでワシは悪人?「半分半分かな」。では長男は?「年寄りには善人だけど、不動産とか政治家になるようなヤツは悪党だ」。では親父は?「善悪へったくれもない任侠だ」。なるほど、昔、親父に、生まれ変わったら何になりたいと聞いたら、即答で「ヤクザ」と答えたもんな。

2013年11月15日金曜日

[4306] 同窓会

ピニャモ、同窓会に行くから足から降りろ! 
 集まったのはこの近所の連中で同じ高校に通った6人。個展に来た一人が催してくれた。高校以来だから約40年ぶりが三人いた。みんなそれなりに立派な職業に従事していた。役所辞めて司法書士の事務所経営者、筑波大学院物理学を出て県庁勤め、自衛隊で鉄砲で上位の成績を収め偉くなって退職し役所勤め、文学好きでいい作文を書いていた今は教頭先生、教師を辞めてセカンドライフに養蜂、牛飼い、地ビールなどに挑んでいるヤツ。
 いや〜、妙に面白かった。こうやって彼らの職を書いてみるとみんな同じ職員じゃん。一つ思ったのは、なぜに大卒の二十二歳ぐらいでこんなマトモな一生の職を決めたのだろうと。時代は安定志向だったのだろうか。
 これから先、引退などない。まだまだ何かに挑戦してもいいと思うな。地ビールのヤツのように。

2013年11月14日木曜日

[4305] ウタマロ

風呂上がり、黒ビールの缶を見ていて、上品な僕の口からは言えないようなことを思い出してしまった。
 銭湯や温泉好きのワシは、時に巨根を目にする。このものの持ち主は二種に分かれ、一方はヤクザ風で無口で目が鋭く皮膚がブ厚い感じ。例えばごっつい黒人風だ。もう一方は色白で鼻がでかく、ヌボーッとしていて何も考えてない感じ。たぶん比べれば後者の方がわずかに大きいと思う。ウタマロの名に相応しいのはこっちだろう。僕も数々の風呂場で幾人も見かけて、色白ヌボーがウタマロと結論付けていた。ところが……
 男は普通の顔で、湯船の中にいる僕の真ん前に、股間をタオルで覆ってやって来た。顔からしてそれほどのものでないと判断。男は湯船に足を入れ、タオルを取った。なんと! スゲェー! ビール缶? 見たことない太さ長さ色、充実した見事な一物だった。風呂から出て、このことをSSに話したら「病気でしょ」だってさ。まあ病気っていえば病気かも……

2013年11月13日水曜日

[4304] 三毛傘地蔵

薪に雪が積もったので、薪割りは後回し。
 庭の冬支度。池の周りの置物や芝生の電飾や電球などを片付け、網戸を外す。水鉢に材木を載せフタをし、倉庫から雪掻きダンプやスコップなどを出す。代わりに畑道具をしまう。ワキンは真冬でも強いがヒラヒラフリルの金魚は弱いので、池からすくい風呂場に移動。玄関側の断水のときのための雨水ため桶を分解する。まあ、汗かいてこれで午前が終わったが、まだまだ冬支度がたくさんあります。後は明日だね。
 写真は雪被ったトリオで三毛の傘地蔵猫です。

2013年11月12日火曜日

[4303] 馬ナナ

来年の干支展のために馬を作る。馬は『午』と書くらしいけど、大昔、牛の角がないのが午だったのだろうか?
 いつもワインを買っている酒屋さんが小さい僕の作品を持って、飲み屋やレストランで酒や料理の前に作品を置いて写真を撮りブログに出していたのを見た。いつもカバンに入れて持ち歩いているらしい。それで、自分も作品をポケットに入れて持ち歩いてみる(家の中だけど)。妙に楽しい。持ち歩いたのはタイトルが『そんな馬ナナ』という密かに気に入っている作品だ。作品の新しい使い方を教わった気がした。
 招き午展 2013.11/16~2014.1/15 火曜休み
愛知県瀬戸市薬師町二番地 招き猫ミュージアム1F 『スペース29』
10:00~17:00 電話:0561-21-0354

2013年11月11日月曜日

[4302] 初雪

きれいでしょ、初雪の庭。「葉山が三回、雪で白くなったら平地に雪が積もる」と隣のじいさん言っていたのに、積もってしまった。薪、まだ半分割らなきゃいけないのに……
 絵日記[4294]で、椅子を持って居心地を探すようなこと書いたら、友達が『星の王子さま』みたいだと言っていたので、図書館から借りてきて読む。なるほど近い、椅子のことが書いてあった。読んでいて思った。昨日の『よみがえりのレシピ』もそう、『星の王子さま』も、政治や経済好きな大人は40、50過ぎても遅くないから読んだ方がいいね。石頭になる前に少し頭をほぐした方がいい。人間の考えることはミスが多いんだから。
 夜、風呂上がりに雪見ビールでも飲もうと庭の電飾付けたらショートしてしまった、ゲッ! ほらミスったろう。

2013年11月10日日曜日

[4301] よみがえりのレシピ

ずいぶん前にドキュメンタリー映画『よみがえりのレシピ』というタイトルを耳にし、調べたら滅びゆく在来品種がどうのこうの……。なぜか気になり、いつか見たいと思っていた。それが運良く近所の会館にやって来たのだ。当然、見にゆく。
「すうばらしい〜〜!!!!!!」もう、感動の一言でした。
 すごい感動した映画や絵などは、自分だけのものにして他人には教えたくないなどと思うことたまにある。ところがこの映画、みんなに見てもらいたい。幅広く誰もが知るべき大切な映画だ。最近の就職難や食料危機など吹っ飛んで、正しく生きる哲学が入った奥深いものという気がしたね。皆さん近所に来たら見た方がいいっすよ。

2013年11月9日土曜日

[4300] スタジオ

今日は半袖で暮らせるほどのいい天気。
 ガールズ農場さんの新商品であるパンのようなものの食事風景の撮影で、我が家がスタジオとなった。けっこう本格的な撮影で、カメラマンやコーデネーターがやって来て、あとでガールズさん達もおめかしして(たぶん部屋にある一番いい服を着て)やって来た。外は紅葉の秋、田舎から発信する食事パーティ風景、妙に文化的でいいじゃんと思った。参加したかったが、男優はいらないと言われた。

2013年11月8日金曜日

[4299] もったいない

朝、隣の公園を見たら、市の人と村の会長がプチアスレチック遊戯の解体の話しをしていた。木が腐って危ないらしい。事故が起きると市が弁償しなきゃいけないから、壊して、捨てる。
「もったいない。薪にするから、くれ!」と言ったら、市は関わりたくないだって。
 業者に連絡でもして貰おうか。木は薪、もしくは庭の崖にツリーハウス。滑り台は庭の崖に置いて最上川にぽちゃんと……。突き出た石にあたって死ぬわな。では流しそうめんでは? 子供らのシッコやうんこが滑り台にこびり付いているようで、ヤだな。よく洗ってもイメージとは、こびり付くもんですな。ん〜、のんびり考えよう。

2013年11月7日木曜日

[4298] 貯蓄

今年の冬に使う薪として、三年前の薪を小屋の中に移動し、新しい薪を積むスペースを確保する。移動していて気付いたのだが、古い薪には虫が巣食っていて、薪としての完成度がイマイチ、薪としてのロスが目立つのだ。薪を何年分も貯蓄することは薪棚スペースも必要になるから思ったほどいい方法ではないようだ。
 薪のこと考えながら、亡くなったおじさんとこに香典持ってでかける。そこでは、自分があと数年生きるとしての手術代や葬式代などその他諸々の生活費のための貯蓄の話しだった。
 帰りの車の中で、この面倒な貯蓄について考えた。こんなものに捕われない方法がある筈だ。金の貯蓄を薪の貯蓄から類推する……そうだ!

2013年11月6日水曜日

[4297] 不幸

朝、歯を磨いているところにハイキング集団の爺婆二十人がやって来て、不躾にも「中見せろ」と言う。「ヤだ」と答え、可哀想だから「庭だけならいい」と歯ブラシを口に入れながら庭に連れて行ったら、庭から家の窓ガラスにへばりついて中を覗き見て「猫だ、猫だ」などと言っている。今から楽しい薪割りと幸せのコップ一杯の水なのに、不幸な1日の始まりとなった。まったく! 頭きたから薪二十本を爺婆に見立てて下品で悪い頭をかち割ってやったさ。ア〜すっきり。
 イタリアンパセリを植え替えるSS、向こうでヘビと戯れる猫共、コップ一杯の水。そ〜ら、清々しい気分の秋晴れだ。

2013年11月5日火曜日

[4296] 幸せ

早朝は肌寒いが、次第に陽が射し温度も上昇し、今日は秋晴れっすね。
 午前はあいも変わらずの薪割り。10分ぐらい薪を割ると、息が荒くなり、体中が火照り、うっすら汗をかく。もうTシャツになりたい気分になる。ここでゼイゼイ言いながら芝デッキに移動し、椅子に座り、息を整え、そして紅葉の山を見ながら、なみなみ注いだコップ一杯の水をぐびぐび飲む。美味い! 
 これが最近の幸せです。

2013年11月4日月曜日

[4295] カメ

アトリエに棲んでいる亀吉、ときどき出てきてはうろうろ歩いている。今日はキュッキュッと鳴く。たぶんそろそろ冬眠に入るので、たらふく栄養を食いだめしたいのだと思う。
 亀吉が食っているエサは猫と同じ猫エサのカリカリで、アトリエに置いてあるのだが、亀吉が食う間もなく、アトリエの住人であるヨゾとポチ君の二匹のデブが食い尽くしてしまう。二匹は多少のダイエットが必要なので、アトリエにはそんなにいっぱいエサが置けない。そうなると亀吉がエサにありつけないわけだ。いつの間にか人間がわざわざエサを手で差し出さないといけない動物になってしまった。
 写真はカリカリに缶詰をまぶしたもの。久しぶりなのでバクバク食らいついている。カメの舌ってすごいきれいなピンク色の舌なんだよ。

2013年11月3日日曜日

[4294] 大人の遠足

企画『大人の遠足』の方々が昼過ぎにやって来た。ちょうどいい人数、芸工大や山大やその他どこぞの先生などだった。庭で薪割り体験させたり、家の中見せたりしながらバカ話しとスケベ話し。その中で気に入った質問を一つ紹介。
 質問:「椅子がたくさんあるけど、なんで?」
 ワシ、椅子が好きというより、庭を眺めているとなかなか行かない場所や寂しい場所などが目につく。そういうところに椅子を持っていって座ってみる。それも朝夕、四季巡るそれぞれ。太陽や月の位置が変わるからね。そしてここに木を植えたらいい感じになるだろうか、では何の木がいいだろう、それとも花だろうか。ここにデッキを作ったらどうだろうとか年がら年中考えては実験している。それで、それ用の椅子が増えたのだ。結局、空間や地域に無駄はないんだと思う。どこでも居心地良くなる筈。みなさん、椅子持って日本の、世界の僻地を旅したらいい。誰も気付いてない心豊かになるような住み心地のいいとこ見つかるかも。本当はあなたの今いる足元かもしれないけどね。

2013年11月2日土曜日

[4293] 紹興酒

ワイン党のワシだけど、紹興酒が好きだ。酒類で一番好きかもしれない。なんか知らんけど今まで「これもう飽きた」などと思ったことがない。かと言って紹興酒ばかり飲みたいわけでもないから、一番というのはおかしいかも。ワシにとってこれは何か特別な酒なのか?
 いつもの自然派ワインを置いてある源八酒屋に出かけ、すんごい紹興酒はないかと尋ねたら、あっさり「ない」と言われた。期待してたのに、この裏切り者! 「そのかわり日本酒の古酒があるからどう?」と香りを嗅がされたら、あらら、イケそう! 飲んだら美味い。期待以上の酒屋だったわい。
 写真はお気に入りのお猪口です。この手はワシの右手の左手です。

2013年11月1日金曜日

[4292] Tシャツ

ほらほらやっぱりホモ達だ。それに背中にハートマークのある毛皮のTシャツ着る男はザラにいない。ホモぐらいだろう。ところがポチ君は男だけでなく女も好きだ。
 猫なのにTシャツと言ったのにはわけがある。うちに女性のお客など見えて風呂とか入っていると、ポチ君は必ず風呂のドアの前に行ってドアを開けてと寂しげな声で哀願する。水でも飲みたいのだろうと女性はドアを猫が通れる程度に開ける。ポチ君が風呂場に入るかと思えば入らずに、ドアの隙間からジトーッと裸体を見ているだけ。放っといて暫くするといつの間にかいなくなっている。たぶんどこかに隠れているのだ。なんと! そこでポチ君は毛皮を脱ぐのだ。すると中から小さなおじさんが出て、今見てきた映像を再イメージして、身体から出た汗や余分な体液などを拭き取り、一服。満足して、また猫かぶる。