2013年11月17日日曜日

[4308] スパン

大変外の眺めがよく、居心地もいい、建築としてもいい真下慶治記念館で陶芸家のブルーノさんが個展しているので見に行く。彼はフランス人で僕と同じ歳、山形に住んでいる期間は僕より長い。益子の陶芸家人間国宝島岡達三氏の弟子。穴窯で薪を焼べてやる古来の自然な作陶だ。
 最近の作陶テーマは『原発』。話していてもなかなか繊細で面白く、写真の真ん中の作品は『津波』をモチーフにしたでかい水差しで、運悪く割れてしまった。だが、その箇所が偶然にも神社の鳥居のレリーフのど真ん中だった。そこが面白い。確かに。
「絵や映像は無くなっても陶芸は遺跡として残る。後々、この作品が掘り起こされる。何千年も前の人々が原発に対して危機意識を持っていたことを後世に伝えたい」と言った言葉が残った。時間のスパンを長く考えることに共鳴するね。

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