2016年2月29日月曜日

[5542] 無垢

粘土型抜きを手伝って貰っているカニ。カニを作っているからあだ名がカニ。最近はトンボを作っているらしい。
 彼の虫話しは面白い。どこにでもいるようなトンボではないハッチョウトンボを発見したと嬉しそうに話す。日本一小さなトンボで一円玉ぐらい。この辺りにいそうだなって思って出かけて見つけたんだって、すごいなぁ。無垢な思いは予感とか第六感で現実への道筋を教えてくれるのかも知れないな。ハッチョウトンボの名前の由来を調べたら「『蟲類写集』に矢田鉄砲場八丁目にのみ発見せられる」とある。
 なるほどと思って詳しく見たら、この場所は現在不明だって。どこだよ? 楽しいね。
 写真は作品の顎にトンボです。

2016年2月28日日曜日

[5541] お金

若い頃、就職も断り、プータロー。
 お金って何? 一日に使うお金なんて高が知れている。人々はお金を銀行に貯金する。だから銀行強盗、んなわけがない。銀行はお金を人に貸して増やす。借りた人はあるところに払う。あるところは銀行に貯金する。結局銀行でお金は動かず、数字だけが増える。銀行には数字があるだけだ。お金はないも同然。お金は幽霊だね。人々は幽霊のために幽霊に追われるように働く。いつの間にかその幽霊は巨大になり、橋に変身ならまだしも武器に変身する。人々は武器のために働く。武器は働く人々を殺す。自分を殺すために働くことになる。幽霊は恐い。大切なのは自分を生かすことだ。
 ワシの二十代は腹減ったら他所んちに出かける生活だった。楽しい絵を描いてメシを食わせてもらう。嫌われたらいけないので信用できる絵を描く。でもあんまり好かれるとべったりになるので下らない絵も描く。
 今はそのままそれが仕事になってしまった。自分を生かしたと思う。

2016年2月27日土曜日

[5540] 哲学の木

哲学の木を伐ったという報道を見た。
 他の木、今後は伐るでない!
 そこで考えた。ワシの海外旅行経験話しから。アメリカでは巨オカマに追い回され、ハーレムで犬をけしかけられた。運が悪けりゃ観光客なんか撃ち殺される。バリやジャマイカでは薬物や物売りが集ってきてしつこい。タイでは金すられた。インドでもヨーロッパでも水をぶっかけられた。ワシはこのような経験を積んで、外国人を差別することなく、立派な常識ある人間に育ったわけだ。
 いろいろ手はある筈だ。
立ち入り禁止の看板はもちろん。
入場料1万円ふんだくる。
『田舎の香水がつきますよ』と、入りそうなところに糞尿ぬかるみを作っておく。
それでも入るようなら木の周り広範囲にヘリで糞尿エキスを散布しておく。
かなり臭うやつね。
見るからにデカイ人糞や犬のウンコを置く。
囲いを作ってその囲いに糞尿をこすりつける。これが一番かな。
あとね‥‥
やはり自衛団でも作ったほうがいいね。
みんなでやればイベントだ。
バカ懲らしめる楽しいチャンスだと思えばいい。

2016年2月26日金曜日

[5539] イケメン

ワシ「オレってイケメンだって言われることあるんだけど、やっぱ、そうかね?」
SS「そうねぇー、そうよ。1ヶの男ね」


2016年2月25日木曜日

[5538] 共用

今日は、村山市『あんばい・いい家』設計コンペの審査で駅前まで。
 車を運転しながら、ハッと気付いた。
 ワシ今年になって初めて最上川を越えたわ。歩いてもいける距離なのに、ずっと籠っていたようだ。
 コンペには100近い応募があったようで、どれもこれもワシの家には敵わないつまらんものだ、なんてね、審査員なのに。
 ビフォアーアフターでおなじみの瀬野君の審査を見て、大したことないだろうと思っていたのだが、なかなかなもんだった。建物というより地域や隣近所に重きを置いている。例えば雪掻きで隣りとの境界を共用にすれば無駄がないとか。そのような『共用』という概念が新鮮だった。空き家が増えて過疎化・孤立化が進む現代に必要な視点なんだろうね。いい勉強になったわ。

2016年2月24日水曜日

[5537] 遠慮

昨日「猫は一番強いオスの子孫は残さない性の仕組みを持っている」と書いたら、「ラフランスの花摘みも1番花を摘み取り、2番花以降を残しますね」というコメントがあった。ヘェ〜、そうなんだ。面白いなぁ。
 種が滅びないため、猫も植物も『遠慮する賢さ』を内在しているのだろうか?
ところでこの『賢さ』は知識のことではない。
たぶん誰にも初めから在るものだ‥‥無視しなければね。
『賢さ』と『遠慮』は一体化している。
強者は何でも欲しがるが『賢さ』だけは手にできない。
『遠慮』がないからだ。
『遠慮』がなければ、『愛』も手に入らない。
『愛』も『遠慮』と一体だからだ。
『平和』や『幸福』も『遠慮』と一体だろう。
金では買えない。
『遠慮』がないからだ。
でも若い時は遠慮なく突き進め。
 ところで窯だけど、慎重にやったおかげで、爆発は遠慮してくれた。



2016年2月23日火曜日

[5536] 猫ブーム

猫ブームを考えてみた。
たしか前回の流行は湾岸戦争頃だった。
今回も社会に破壊的な不穏な空気が溜まってきているのだろう。
たぶん人々は吠える犬より癒しの猫を求めているのだ。
 ところで猫というのは面白い生き物だ。
一番強いオスの子孫を残さないような性の仕組みを持っている。
たぶん猫だけでなく人間も強い者は滅ぶ仕組みがあるような気がする。
強い者は戦うし、強がるし、敵作る。
権力志向は智慧を台無しにする。
そして孤立する。
ストレスが溜まる。
弱肉強食の本当の意味を知らない。
だから命長らえない。
『盛者必衰の理』
そのうちこの単純明快な真理が時の盛者たちにも理解されれば
人類も滅びないだろう。
 静かに創作でもしてようっと。

2016年2月22日月曜日

[5535] 窯入れ

今日は、いよいよあのくつろぎ猫の窯入れだ。
爆発の失敗の経験を生かし、いろいろ工夫した。
上手くいけば、今後、新しい作品を作る上に於いて、かなり幅が広がる。
スイッチを入れた!
あとは明後日まで、知らん。
『金かかってだぞ猫』も勢揃いして、応援です。
(役に立たんけど)

2016年2月21日日曜日

[5534] 美術館

伊勢のおかげ横丁の『横丁猫めぐり』のリーフレットが届いた。
今のところこれらの商店猫は11店舗14点。
まだまだお店があるんで、これから年月とともに増えてゆきます。
「ハイ作りました。ハイどうぞ見てください。ハイ飽きました、じゃあ壊します」
そんな儚いイベントが多い今の社会、これは毎年ワシとともに成長してゆくもの。
ワシのライフワークみたいなもんです。
昔、美術館は作品の墓場と言われたけど、ここは伊勢神宮の神パワーのおかげもあってか活き活き生き続ける美術館のようです。
 こんな仕事ができて感謝です。

2016年2月20日土曜日

[5533] 両方

左右の耳が猫。
片方に偏った話ばかり聞いていると
全体がよく『聞こえない』
片方ばかり見ていたら
全体がよく『見えない』
そんなんだから人を悪くしか『言わない』

展示会です。
会場:ジュンク堂書店福岡店 B1F MARUZEN ギャラリー
住所:福岡市中央区天神1-10-13 メディアモール天神
会期:2016年 2月20日(土)~ 3月3日(木)
営業時間:10:00~21:00(最終日16:00閉廊)
問合せ先:092-738-3322
よろしく。

2016年2月19日金曜日

[5532] シンプル

ワシの生活はとてもシンプルだ。
夏は草刈り、冬は雪掻き、毎日が粘土いじり。
けっこう充実している。
こんなシンプルな生活だからこそ
どんな主義主張どんな武器よりも強い。
ちょっとやさっとじゃ社会に乱されることも流されることもましてや巻き込まれることもない。
ところが昨晩は京都からノンベェお嬢さん二人がやって来た。
ひつじやにて初体験美味ひつじのしゃぶしゃぶ。
いつの間にか夜中。
ワシのリズムが完全に狂わされた。
オナゴは何よりヤバい。

2016年2月18日木曜日

[5531] Why?

子供は純粋で豊かだわ。
Sam君が言っていた。
最近子供がしょっちゅう「Why? Why?」と聞いてくる。
面倒だ。
確かに目の前は『Why?』だらけだ。
『Why?』が素直な感覚だと思う。
ところがほとんどの大人は何も答えられないくせに、解った振りをする。
大人の興味があるのは金のことと人を罵ることと自分を偽ることぐらいなのかな。
いつの頃から『Why?』が無くなってしまったのだろう?
いつの頃から『Why?』という好奇心や探究心を捨ててしまったのだろう?
もったいないと思うよ。

2016年2月17日水曜日

[5530] あなたは何?

今日は英会話。
寝不足で頭ポンポン。
頭に英単語がほとんどない。
今まで勉強したノートは三冊もある。
こんなにいっぱいの英単語に文章、いったいなんだったのだろう? 
英語で最近の出来事も語れない。
考えてみれば日本語だって、これまで50年以上も毎日毎日喋ってきた。
本だってたくさん読んだ。
ニュースだってたくさん聞いた。
たくさんの人とも会話した。
知識がたくさん頭に詰め込まれている筈だ。
あーでもない、こーでもないと問答しながら思考は新たな地点に到達した筈だ。
それなのに「あなたは何?」と質問されても答えられない。
自分が何かも解ってない。
まるで、あれ欲しい、これヤだと言うだけの三歳児と同じ地点だ。
いったい、あなたは何? 
あなたの目的は何? 
人間は何? 
人類の目的は何? 
Look at your inside!  

2016年2月16日火曜日

[5529] 野生の勘

最近自分のブログからFBに映像が飛ばない。
SSに聞いたら、ブログのアドレスをコピペだって。ガビーーーンチョ! こんな簡単なことに気付かなかったなんて、ワシの野生の勘も鈍ったなぁ。これはいかんぞー。パソコンなどという機械に頼ってしまったせいで、パソコンが巨大なものになり、無意識に自分をパソコンより貧弱なものにしてしまったのだろう。大切な自分をパソコンや政治・経済、国さえよりも小さくしてはいけない。勘は生きるスキルだ。頼り過ぎが勘を鈍らせる。
 では、野生の勘を復活させるために、心の中からパソコンを捨てよう。
「なんのことはない。癖の絵日記、ワープロでも、ノートにペンでも、書けばいいのだ。発表はいつかまとめて本にして個展に出せばいいのだ。ちゃんちゃん」
 これで良し。それにしてもSSは立派だ。頼ろうっと。

2016年2月15日月曜日

[5528] 毛

数日前から目がいずい。
 こすっても洗っても目薬差してもいずい。まぶたをめくってみたら、中にまつ毛が! まつ毛のあるところ以外のところから出ていた。これって逆さまつ毛?
 将来、人間はケモノとおさらばするのかもしれない。わき毛もすね毛も陰毛も剃られて、将来は生えてこなくなるだろう。眉毛だって描いているんだから、ないも同然。まつ毛は付けまつ毛が代理。頭髪だってオシャレなカツラが代理。
「あたしの身体、つるつるよ。きれいでしょ」
 つるつるヌルヌルもいいけど、ペットの毛は撫でていて心地良い。顔を埋めて心地良い。ヘアーには癒し効果があると思う。
 もしかしてこの逆さまつ毛、毛の必要性を訴えた毛の反乱かも。抜いて捨てたけど。

2016年2月14日日曜日

[5527] オリンピック

オリンピックに参加がいいかも。
政治も戦争などという大量殺人は気持ち悪いし
時代遅れだし
どう見ても下らないから止めて
柔道のように代表を数人決めて戦えばいい。
まあ日本代表は今の政治家だから
総理以下5人かな。
いや10人にしようか?
アメリカや北朝鮮やロシヤや中国が強敵だろうね。
金網デスマッチがいいかな。
武器は禁止。
ちゃんとスポーツマンシップに乗ってやんなきゃダメだよ。
まあいまのところまだまだ競技としては未完だけど
これからちゃんとルールも決めて
今度のオリンピック競技の一つにしよう。
こうすればどの国の国民も犠牲にしないし
軍隊などもいらない。
ダメかな?


2016年2月13日土曜日

[5526] 基本

爆発しないために考えたアイデアは今までやったことないやり方だ。
まあこれまでの経験があるので大丈夫だと思う。
しかしリコウとはバカが少し勉強した者だ。
バカがいくら経験積んでも多少勉強しても
やはり基本はバカだ。
リコウの源はバカなのだ。
だから少し心配だ。
バカが作った社会では慎重が大事だ。
バカはリコウぶる必要はない。
リコウぶっているバカは痛ましい。
バカのままでいい。
その方がリコウだ。
けどあんまりバカはよしてくれ。
空気が乱れ争いが起こる。
リコウと思っている人もまたリコウぶる必要はない。
なぜならバカに見えるだけだから。
そんなバカはよしてくれ。
空気が乱れて争いが起こる。
バカはよしてくれ。
空気が乱れて争いが起こる。

2016年2月12日金曜日

[5525] 努力

2日前のクルミの皮で作ったカゴだけど、碁点温泉に紹介したら、なんと温泉オヤビンがこれは面白いと話がカゴ超えて発展。でオヤビンは行動に移った。動かなければ机上の空論だ。
 ワシは招き猫を全国に流行らした実績あり(かなり自慢だけど)。猫作ったばっかりのときはやる気満々の夫婦がいた。やはり仲間がいるとやる気がサイヤ人化する。金掛けたからって上手くゆくものではない。地盤堅めと他人の三倍ぐらいの努力。きれい事でリサーチやオシャレかましても、それは表面上のこと。そんなもん信じるもんかいな。口開けて待ってて美味い汁は降って来ない。半分以上は無駄になるぐらいの努力だ。捨てるほど大量のアイデアと地球一周するぐらいのフットワーク。あと政治家や成功者やコンサルタントなど他人に頼ったらダメだ。あとあと面倒になるだけだ。
 裏や底は見せないけど、すごい努力しているんだよ。
 写真は肩の筋肉がいい感じだったので努力のナルシスト。

2016年2月11日木曜日

[5524] くつろぎ

去年の暮れに爆発したくつろぎ猫の原型がやっとできた!
いやー、苦労した。 
もう爆発しないでと祈ってもしょうがない。
前回爆発した原因を究明研究。
この粘土が爆発しなければいけないわけなどを
ちゃんと解明した。
何度も何度も爆発してたら
労力だって資源だって無駄が多い。
今回はあの手この手で慎重に慎重に
粘土の気持ちになって考察
いろいろ工夫した。
小さい『金かかってんだぞ猫』も今回は応援に参加。
これで我が家に爆発もテロもないだろう。

2016年2月10日水曜日

[5523] 茶道

今日は久しぶりの雪掻きだ。
ここ数日文字ばっかり見てたので
目がかなり疲れている。
雪掻きなどの労働はやりたくなかったけど
やったら汗かいて気分すっきり。
雪降ってくれて良かったわ。
雪掻きしてたら
近所のじいちゃんに
お茶でもどうかと誘われたので
こたつに当って爺婆とお茶菓子にお茶を飲む。
ばあちゃんは雪掻きしないし
「冬は何しているの?」と聞いたら
こうやってお茶飲んでいるか
たまに近所にお茶飲みに行く。
珍しい菓子に美味い緑茶を持ち寄り茶を楽しむ。
写真はクルミの皮で作ったカゴ。
一年経った枝を切って皮剥いてアクをとって干して編む。
素晴らしい
茶会、あまりに居心地がいいので昼が来たのを忘れていた。
ふーん、これが茶道の基本かも。

2016年2月9日火曜日

[5522] 絵日記

『締めくくり』カレンダーのために
昔の絵日記を読んで探して直している。
よくまあいろんな言葉が出てきたもんだと
我ながら感心している。
これは商売でやっているわけでないから
人間の内部に対するワシの趣味好奇心探究心だろう。
たぶんもともとから人間の中には
このような文章の性質が在ったように思う。
ワシがいつかどこかで誰かの
そんな言葉に感動したのだろう。
それが心に残って
その人間の本来持っている性質を
自分の言葉で表そうとした。
その性質をどうにか人に伝えようと日々考察している。
若い時は言葉がマジだったり、乱暴だったり
足りなかったり、まとめ過ぎたり、妥協したり。
そのうち言葉が自分の身についたのか
自然にふと出て来るようになっている。
その後は自分の生活に活かされているような。
未だにあの性質の全てを表現できてるわけではないから
今後も続くのだろう。
まだまだ穴があって漏れていたり
隅っこに汚れが溜まっていたりする。
将来は全身全霊そのようになって
スッと消え、締めくくりたい‥‥

2016年2月8日月曜日

[5521] 締めくくり

天気がいいが雪は凍っている。
数日前に『日めくりカレンダー』の仕事が入った。
それってなんだろうと調べたら
あー、タレントさんや偉い実業家さんが
読者を元気づける格言のようなもの。
そこで文句を考えた。
できたものを検討したがイマイチ。
二日目、これがまたシュール過ぎて一般向きでない。
三日目、やっと決まった。
何のことはない
ワシが毎日書いているこの絵日記だった。
ここには毎日毎日
一日の締めくくりとして
ワシがリアルに感じた日々がある。
次の日にカスを残さないように
すっきり眠れるように
一日生きた証しの文章だ。
有名人達は厳しい社会で
元気に活動するための朝の『日めくり』
ワシのは一日を終え
明日はのんびり空でも見ながら
コーヒーを飲むための『締めくくり』だ。
これはまだ無いからいい発想じゃないかしら。

2016年2月7日日曜日

[5520] 豹変

全うな考え
誠意を身につけ
ちゃんと仕事ができるように
なってくれればいい。
はてさて人は解らん。
人はマズいことをしても
ある時
反転して
自分がそれで正しいんだと思い込む。
例えば人から金を借りておいて
「あいつは貧しくないから
返さなくていいだろう」
「人々に無償で振る舞う優しい人がいるのにあいつは我利我利亡者だ」
などなど自分を正当化する。
これでは本末転倒だ。
子供が親に殺されるなんて
苛めはいけない
苛めをどうやって防止しよう
奔走していた
そんな優しい人でさえ
たまたま
惨め悔しさ劣等感などを
味わった時
豹変して
まさに否定していた犯罪者に成り変わってしまう。
人は時に恐いものです。
自分の中で育ちつつある悪い芽は
大きくならないうちに摘んでおきましょう。
昔の絵日記の絵を発見した。
「ひしっ」という愛は
どんな事件よりもどんな爆弾よりも
偉大で清々しい解決策だと思う。
そこから考えを進めてみよう。

2016年2月6日土曜日

[5519] 絵と時間

昨日の絵日記で
もっと絵を見たいとコメントがあった。
絵を描いている自分にとっては
とても嬉しいことだ。
そこで同じ時代の絵をもう一枚。
これ見ていて思う。
絵というものは
ちゃんと描こうとしたかぎり
十年ぐらい経つと
いいものになるんだなぁと。 
その当時
自分が持っていた問題や悩みや影響を
そんなのたいした問題じゃなかった
気にする必要なかった
と言ってくれてるような。
十年という月日で
ワシも少し精神が成長したのだろう。
今のワシにとっては
当時の絵は
子供の絵のようなものだ。
そこで思う。
つまり実際の子供の絵がいいのは
見ている自分が
その子供より成長している大人だからだろう。
間違いやミスを赦したいからだろう。
こうやって時間の隔たりを無化したいからだろう。
時間は経っていない。
あの当時のままだ。
大人の心は
非難・批評・曲解
思い違いに思い込みに勘違い
それらがグレーの知識となって
中心の明かりを覆っている。
毎日が曇り空だ。
しかし絵を再び見た時
数十年は一瞬だったと悟らせる。
たった一日だけの命の虫と同じだ。
三つ子の魂百まで。
今描いている絵も十年後には
すっきり空が晴れるのだろう。
今、大人のワシの心も少し晴れた気がした。
のちのちの楽しみが増えました。
この絵は我が家族です。

2016年2月5日金曜日

[5518] へつらう

Brownnoseって単語が出てきた。
『へつらう』
『おべっか使う』
『媚びる』
「あの人はおべっか言うから嫌い」
「媚びるから嫌い」とか使われていた。
媚びるという態度は
一般的に
あまり心地良いことではないから
嫌いな英語例としてあるんだろう。
そんな嫌われる性質なのに
なぜ、そういう人がいるのだろう?
たぶん
自分で気付いてないのかも知れない。
ドラマではお代官様や権力に
媚びる人をイヤらしく描く。
媚びる性質の不快さを
気付かせようと。
でもまさか自分ではないと思う。
もしかして自分を客観視できにくい性質
嫌われたい性質なのか? 
別に好かれなくてもいいが
わざわざ媚びてまでして
嫌われようとすることはないだろう。
「いじめっ子は嫌い」と言われているのに
いじめっ子が多くいる。
もしかして『媚びる』と
『いじめ』ってのは
同じカタマリの部分たちなのかも。
もし、なんとなく媚びている自分
へつらっている自分
ゴマすっている自分
を発見したら
誰かをいじめ攻撃する性質もあると
思った方がいいかもね。
みんな善人だから
ワシの目の前には
いないけどね。
と、へつらってみる。

2016年2月4日木曜日

[5517] 自然治癒力

雪深い二月の筈なのに春のようだ。
恐怖の前触れかしら。
山の木々は開発でどんどん失われ
海や川のその美しき風景は壊され
人の心の美しさもだんだん無くなっている。
自然界のバランスが崩れている。
でもだ
自然は人間の文明など遥かに越えた浄化作用を
持っているのではないだろうか。
しかし、これだけ傷が深ければ
自然界だって
荒治療を施すしかないだろう。
その施術は
人間の力などより巨大だ。
文明もなにもかも
吹っ飛ばしてしまうかもしれない。
自然治癒の凄まじい荒治療が起きる前に
木を植えよう。
木を自分の手で育て
いつも触れていよう。
木は木陰を作り
風を作り
鳥を誘い
大自然を復活させる。
ワシが育てた木が
僕を守ってくれる。


2016年2月3日水曜日

[5516] 心理

Sam先生が家族とともにイタリア旅行をしていたので三週間ぶりの英会話。彼が居ない間に英語上達してようと密かに時間あれば勉強していた。しかしどちらかというと英語に対する怯えのような感覚が増して初期に戻ってしまったような‥‥
 まずはイタリアの話題。ワシも若い頃にイタリアに行ってパトカーに乗るわ、入院するわ、逃亡するわ、とんでもない旅を経験したので、英会話は楽しかった。やはり生で外人と会って話した方が上達が早いことを再認識した。
 その後今日の本題。最近Samが気になった心理学の本から、人間を『Givers』『Takers』『Matchers』に分ける興味深い話。つまり『与える人』『奪う人』『対等の人』かな。日本語に翻訳されてない話題ってのがワシをくすぐる。イメージとしてはGiversは優しく親切で、Takersは自己中心で欲深い、Matchersは対等意識。どの人が成功するかとか話はどんどん深く掘り下げ進むんだけど、途中で気付いた。これって英会話幼稚園児のワシにはずいぶん高度なテーマってこと。例えば幼稚園児達が気持ちいいSEXについて討論しているようなものだ。違うか。面白かったから、いいんだけど。

2016年2月2日火曜日

[5515] 幽霊

個展という場は
たくさんの人と出会う。
視覚的な仕事なので
ちょっとでも面識があり
少し語れば
その人物像は脳裏に描ける。
人を理解できると言うことだ。
ところがパソコンの中だけの人とは
その人の言葉だけしか見えないからか
何も見えない。
匿名だったり
写真もなかったり
個人情報もないと
とても扱い難い。
人物像が描けない。
すごい多くの情報があっても
一目会ったときの方が勝る
そんな描けない人物が
近づいてくると
描けない不安が出てくる。
まるで幽霊に触られるような感覚を持つ。
見えない幽霊を描くのは困難だ。
ゾンビを描いてばかりいられない。
だから人とは距離が必要だ。
近づけば離れ
離れれば反対側に近づく。
そこに静寂な空間ができる。
まあ少し落ち着くわけですね。


2016年2月1日月曜日

[5514] ラブレター

ポストにラブレター?
便せん4枚に書かれた女性からの『自由自在堂』の感想だった。
簡単にメールで文字を送れる時代に
丁寧な手書きの手紙
しみじみじっくり読まさせてもらいました。
出だしの「拝啓わじん様」
なんか懐かしく心地良い。
下記は手紙からの抜粋です。
『拝啓 わじん様
大寒とは思えない穏やかな陽ざし、屋根の雪が地響きのような音をたてて滑っています。『自由自在堂』やっと読み終えました。面白かったです。「生」で終わった物語‥‥振り出しに戻って読み返してみると、あっ「死」から始ったんだっけ‥‥輪廻ですね。ワガジン1の『春フタタビ』を読んで、わじんさんにメールした時、返信に「生きて半分、死んで半分」という言葉が返ってきました。相通ずる思想を感じとりました。自在堂を中心とした伸びやかな青春群像、とても具体的で目に見えるようでした。色っぽく楽しいものでした。私は最後の方の化石の話を読んで、ノーベル賞を受賞した大村智博士の顔が浮かびました。それと地球ステージを主催している桑山紀彦先生です。また、多少若い時分に宮沢賢治を読んだ時、とらえどころのない詩に、私の中で消化されないままだったものが小説中で提示され、ストンと私の体の中に落ち着きました。‥‥ 云々。ごきげんよう』
「ごきげんよう」だなんて、どこかのお嬢様だったのだろうか?