2016年2月2日火曜日

[5515] 幽霊

個展という場は
たくさんの人と出会う。
視覚的な仕事なので
ちょっとでも面識があり
少し語れば
その人物像は脳裏に描ける。
人を理解できると言うことだ。
ところがパソコンの中だけの人とは
その人の言葉だけしか見えないからか
何も見えない。
匿名だったり
写真もなかったり
個人情報もないと
とても扱い難い。
人物像が描けない。
すごい多くの情報があっても
一目会ったときの方が勝る
そんな描けない人物が
近づいてくると
描けない不安が出てくる。
まるで幽霊に触られるような感覚を持つ。
見えない幽霊を描くのは困難だ。
ゾンビを描いてばかりいられない。
だから人とは距離が必要だ。
近づけば離れ
離れれば反対側に近づく。
そこに静寂な空間ができる。
まあ少し落ち着くわけですね。


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