2016年2月6日土曜日

[5519] 絵と時間

昨日の絵日記で
もっと絵を見たいとコメントがあった。
絵を描いている自分にとっては
とても嬉しいことだ。
そこで同じ時代の絵をもう一枚。
これ見ていて思う。
絵というものは
ちゃんと描こうとしたかぎり
十年ぐらい経つと
いいものになるんだなぁと。 
その当時
自分が持っていた問題や悩みや影響を
そんなのたいした問題じゃなかった
気にする必要なかった
と言ってくれてるような。
十年という月日で
ワシも少し精神が成長したのだろう。
今のワシにとっては
当時の絵は
子供の絵のようなものだ。
そこで思う。
つまり実際の子供の絵がいいのは
見ている自分が
その子供より成長している大人だからだろう。
間違いやミスを赦したいからだろう。
こうやって時間の隔たりを無化したいからだろう。
時間は経っていない。
あの当時のままだ。
大人の心は
非難・批評・曲解
思い違いに思い込みに勘違い
それらがグレーの知識となって
中心の明かりを覆っている。
毎日が曇り空だ。
しかし絵を再び見た時
数十年は一瞬だったと悟らせる。
たった一日だけの命の虫と同じだ。
三つ子の魂百まで。
今描いている絵も十年後には
すっきり空が晴れるのだろう。
今、大人のワシの心も少し晴れた気がした。
のちのちの楽しみが増えました。
この絵は我が家族です。

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