2012年4月30日月曜日

[3742] とうもろこし

この作品は『ひまわり』と名付けられた作品で、展示したばかりの頃は茎も葉っぱも無かった。ところが名古屋からやってきた娘さんが「トウモロコシ?」と言った。そういやよく見ると猫の周りの黄色がトウモロコシのつぶつぶに見える。トウモロコシを輪切りにして、そこから猫の顔が出ているように見える。そこで、トウモロコシか! と手を叩きながら、紙を緑色に塗り切り抜いて葉っぱと茎を付けた。タイトルはひらがなで『とうもろこし』に決まった。なぜか非常に受けている。こんなに面白い感覚に育つとは思わなかったので実に嬉しい。

2012年4月29日日曜日

[3741] 安産

誕生日猫部屋は畳の和室。そこでは偉大なるマザーが誕生日猫を毎日せっせと生んでいる。今回『春フタタビ』展なので、特別にこの部屋の天の板戸が開けられ、出産シーンを見ることが出来ました。写真は今まさに福猫が生まれる瞬間です。

2012年4月28日土曜日

[3740] 青い鳥

今日は快晴、やっと春らしい、というより初夏の陽気だ。雨でも人が来るのだから、今日は当然大勢のお客さんがやってきた。そんなんで喋りすぎてしまい、喉が痛い。作品展なのだから作家はデンと構えて偉そうに喋る必要も無いのだが、目の前に突っ込みたくなるような人間や変わった人間や説教したくなるような人間がいると喋らずにいられない、聞くの面倒だし。
最も喋りたいのは可愛い子だ。しかし僕が可愛い子や美人に、どこぞでいきなり声など掛けたら変態に思われる。こんなチャンスはここしかないだろう。
可愛い子が好きな幸福の青い鳥だっていることだし。

2012年4月27日金曜日

[3739] もう一つの個展


只今、東京で個展真っ最中なのだが、同時に益子でもう一つの個展をやっています。これは自分の猫歴史の中の前半みたいなもので、1999年までの作品をひとまとめにした作品展です。大袈裟に言えば半分回顧展みたいなものですかね。

場所は栃木県益子町上大場堂ヶ入2356 
もえぎ本店 アトリウムというなかなかオシャレなデカイ会場です。
4/28から5/6まで。0285-70-8111ホームページ:http://mashiko-moegi.com/honten/events/atrium/120428_moriwa/index.php

2012年4月26日木曜日

[3738] 個展初日

昨日は疲れと興奮と意外や意外の山形と東京の季節&時差ボケにほぼ眠れず。せっかくの個展初日なのに、まったくなぁ、眠いわ。しかし若いときにかなりハングリーだったせいで意外と精神が強いようだ。このような崖っぷちに立たされても丹田からエネルギーを沸き上がらせるコツを身に付けているのかもしれない。倒れることも無くハイテンションで初日クリアー。夜は東京の友がやってきて宴会までやってしまった。もう今夜こそ寝るぞ!

2012年4月25日水曜日

[3737] 飾り付け

さてと東京へ出発。久しぶりの東京、上野で降りて日暮里へ、おぉ〜!、あれがスカイツリー、それほどの驚きも無く、歩いて谷中銀座。やはり暑い、Tシャツで充分。小店がひしめき合い、外人さんもちらほら歩いていて、なんでもないのに縁日のような賑やかさに乗せられ、身も心もうきうき弾む。ギャラリーに着き、飾り付け展示、7時間もかかり、もうヘトヘト。写真のようにダウンです。ではお待ちしております。

2012年4月24日火曜日

[3736] 半猫心境

作品を梱包し、東京は谷中の猫町に送る。とうとう今年の新作発表です。東京で着る服をだいたい揃えて、そういや去年の写真があったと思い、見てみたら、なんと同じ服。芸がないなぁと思いながらも、もともと自分は着た切り雀のタイプなのだからしょうがないと諦める。
ところで数日前から、僕の心はワクワクうきうき、楽しくて楽しくてなんでも赦しちゃう心境、ニヤニヤニャアニャア、半猫心境、般若心経、色即是空、空即是色なのだ。実はこの谷中の街、そしてギャラリー猫町での個展が大好きなのです。

2012年4月23日月曜日

[3735] 撮影


今日は今度の個展の作品撮影。絵が100点、立体が200点ほどある。それも立体作品の前掛けのほとんどが猫の絵になっている。前はこのブログの絵日記に絵を描いて絵描きの欲求を満たしていた。ところが最近のブログは写真が面白い。そこで絵描き欲求は一般の絵にむけられたのだが、絵日記という目的が無いので、前より楽しい。撮影はその前掛けの絵も撮るので実に大変だった。
写真の通り、アトリエの階段下には簡易撮影スタジオを作ってあるんだ。

2012年4月22日日曜日

[3734] ざる

台所のカウンターの下に置いてあるざる。(「あるざる」と書いてから文字面が変な気がするので、ざるはひらがななのかカタカナなのかを悩むが、カタカナは外来語と思うのでそのままざる)
このざるは確かアケビのツルで編んだ直径50センチもある大きなものである。実家で昔に使っていたものらしく、いらないというので貰った。猫共のお気に入りであるざる。

2012年4月21日土曜日

[3733] 猫ちぐら



この猫ちぐらに入るのは亀だけで、猫は一切入らなかった。もうボロボロだし捨てようと思って捨てられずにいた。ところが、この通りピニャモは好んでここに入る。強敵マッピョが追いかけるので、ここに入ったら他への逃げ道がない、にもかかわらずここでぐっすり寝る。猫ちぐらを作る人もいなくなっている昨今、これを作った爺さんさぞ嬉しいだろう。ピニャモは良いやつじゃ。

2012年4月20日金曜日

[3732] 男子力エネルギー

昨日の日記の悶々男子、日に三回は最低やるという。これは男子力エネルギーだと思った。原子力エネルギーである原発推進派の顔を並べてみると、どれも耳たぶがデカイだけで、男子力がないダサい薄っぺらい表情をしている。日本が情けなくなったのはこの力のない男子が仕切ったせいだろう。それを誤摩化すために彼らは悪知恵を働かして男子力に変わるエネルギーを作って女子にモテようとしたのは解るが、あとの処理が出来てない。後の始末は金で解決することぐらいしか頭に浮かばないから、全てが金のかかるものになってしまった。自然エネルギーを推進する男子は、本来の男子力エネルギーの復活を求めているのだろう。写真は爪が無くなるくらい走り回って頭を垂れて爆睡している男子のピニャモだ。

2012年4月19日木曜日

[3731] 男子会


女子会が巷で流行っているなら男子会だ。それも山形出身でない山形で働く二十代の若者たちと。(単に女子に見捨てられただけかもしれないけど)
話しの中心は春のせいか若者の悶々する股間の話しばかりだ。これは女子会でも変わりないものと思う。たぶん女子会の方がえげつないのではなかろうか? ワシどっちでもいい、政治屋や商売屋のオヤジらの話しより、実に実のある実の成るホーエ。
写真は飲み疲れの若者の股間をやさしく暖めるピニャモ。

[3730] ワガジン

雑誌『ワガジン』を創刊しました。個展で発売します。創刊第一号は、心のほころびを直す猫のお話しです。
初めは単なる絵本のつもりだったが、どうせなら自分で欲しい好きな本を作りたいと思い、雑誌になってしまった。手軽で二号三号……と本棚に並んでゆくのが楽しい感じがするのだ。
さっき風呂入ってて解ったのだが、これは『わじん全集』の始まりなんだ。全集といえば偉そうで固い本が普通だから、自分は手軽な雑誌形式にしたのだろう。
皆さんよろしくです。

2012年4月17日火曜日

[3729] 個展

さあ〜、楽しみの個展がもうすぐ始まります。
『春フタタビ』
東京谷中の猫町ギャラリーです。
4月26日から5月6日まで。5/1,2は休廊。11時から18時まで。
僕は毎日いて谷中コーヒー飲んでお待ちしております。
それから雑誌『ワガジン』を創刊しました。こちらもお見逃しなく!!

2012年4月16日月曜日

[3728] 三毛地蔵

今朝は近所の同じ組の見たことも会ったこともないおじいちゃんの葬式の手伝いに出かけた。三日前に亡くなったのに、今日葬式なのは焼き場が混んでいるのと暦上の葬式やっちゃいけない『友引』があったかららしい。
 三日前の村の葬式打ち合わせでは「もう友引無くさないとダメだな」とじいちゃんが言った。僕は隣のおばさんにそっと「無くしていいんだ」と尋ねた。おばちゃんは「仏滅も無くせばいいのに」と答えた。みんなけっこう斬新なんだと感心してしまった。
 写真は池の前で祈る三毛地蔵。三毛とは黒人と黄色人、白人の融合のように思えた。

2012年4月15日日曜日

[3727] 背中寝

姪っ子とその彼氏がやってきてピニャモで遊ぶ。棒で釣ったら彼氏の背中に乗った。すぐに降りてしまうだろうから、さっさと写真に収めたのだが、一向に動こうとしない。終いには背中の上で寝てしまった。

2012年4月14日土曜日

[3726] 雪害

近所の遊歩道にある最上川を見るための東屋だ。屋根は雪害でこうなった。軽井沢山荘で名高い吉村順三の流れを汲んだ建築作品で、けっこう美しく、この辺りには数件ある。大変な雪だったことが伺われるが、このデザイン、嫌いではない。うちの屋根と似てなくもないからだろうけど。

2012年4月13日金曜日

[3725] 猫神様


今日はチャイの誕生日だ。どうです、この堂々たる風貌は、まさしく招き猫界に君臨した猫の神様にふさわしい顔相でしょう。目も鋭いし、前に組んだ両手はまるで高僧の座禅の足のよう。チャイは3年前の4月9日に他界し、魂はゆっくり4日間、日本を眺め回り、4月13日の自分の誕生日に、山形のこの地で地鎮祭が行われ、家猫になられたのだ。なるべくしてなった見事な流れでした。もう一つの写真は石を枕にして寝るチャイ。さすがでしょ。

2012年4月12日木曜日

[3724] 芝生


雪の重みのせいなのか、芝生がかなり凹んでいるので目土を入れ平らにする。こうすると猫がうんちをする恐れがあるので、去年は芝生を剥いで中に土を入れたのだが、あまり平らにならない。そこで今年は水を撒いておけばうんこはしないだろうと上から目土を撒いてならした。イゴが家の中から出てきて、僕を他所に知らんぷりして川沿いに佇んだ。……なんか怪しいな。

2012年4月11日水曜日

[3723] 床暖

朝起きるとピニャモはいつも床暖のここで死んだように寝てる。夜中、強敵のマッピョとその母親アニニョン、妹のヨゾらはアトリエに閉じ込めているので、このようにまったくの無防備なのだ。あ〜、もう一匹、デブのポチくんもアトリエだ。ポチくんはピニャモの敵ではないが、ダイエット中なのに「腹減った、エサくれ、頼む、お願いだ、後生だ、言うこと聞くから……」と寝ている朝からうるさいのだ。

2012年4月10日火曜日

[3722] 枝折れ

やっと春って感じになってきたので、庭の木の雪囲いを外す。写真はカツラの木で、それほど雪の被害は受けてないが、モミジや梅などの木はけっこう枝折れが目立つ。最もひどいのが雪に埋もれていた枝垂れ系のユキヤナギやハギなどで、根元から折れまくっている。なにはともあれ庭仕事は楽しい。

2012年4月9日月曜日

[3721] チャイ


今日は家猫のモデルだけでなく、我が作品のベーシックモデルのチャイの命日。小さい頃の写真とその命を全うし世界最大の招き猫の家になった姿です。他所の国から見ればナンノコッチャイのチャイかと思われるだろうが、銀河系から見たら、太陽がもう一つ現れたぐらい世の中を照らす大切なものなのだ。

2012年4月8日日曜日

[3720] 花祭り


冬ですねぇ、いい雪だ。なんて、今は春だよ。いい加減にして欲しい。今日は4月8日、お釈迦様の誕生日で花祭りで賑わい、甘茶を飲んで不思議な非日常の日。花祭りだよ、花! 確かに非日常的なのは認めるが、花などない春の雪、それもこんなに積もるとは。10センチ、ゴルフ嬢の股まで雪です。

2012年4月7日土曜日

[3719] 成敗

今度は上の牙が生えてきています。ちょうど長い牙の隣から小さいのが出ているでしょう。それが大きく飛び出てきて、これから大人になって、社会に出て、世の中を悪くしているあらゆる敵の肉を食いちぎって懲らしめる歯です。

2012年4月6日金曜日

[3718] 火と陽

またまた雪で、しかも寒い。仕舞った薪を再び出して、薪ストーブに火を入れる。雪でつまらないと思った気持ちが火ですぐに雪もいいと感じ始める。何だろうね、この薪を焼べて出る火の心地良さって。原始の感覚が内奥から湧き出るのだろうか? 夕方雪はすっかり止み、西から日射しが勢いよく射してきた。アニニョンもモミジも陽が当たるところに移動した。火よりも陽が勝るようだ。

2012年4月5日木曜日

[3717] 一色

三毛オスのピニャモと四倍の体重の二毛オスのポチくんがマタタビを降り撒いた爪研ぎで恍惚となる。ピニャモが初めてこの家に来た時、あまりにもビビリなので、ポチくんに似てると思い、この模様の猫族はビビリ性質なのだろうと決めてかかった。ところがピニャモはこれまでに幾人もの膝の上に乗るほどの人が好きで懐っこい、今のところまったく問題のない一番可愛い猫だ。一色足りないだけで天と地ほどの違いになってしまったのだ。残念だったなデブポチ。

2012年4月4日水曜日

[3716] ゴルフボール

昨日の夜、嵐を予感したのか、さすが船守りの三毛のオスのピニャモ、隠れ場所を探すように走り回っていた。今朝には季節外れの猛吹雪になり、せっかくの裸でゴルフ嬢の左胸にも横殴りの雪が積もった。この雪で写真右上辺りの雪がゴルフボールだと思えば、奥行きが出て面白いと思うのだが……

2012年4月3日火曜日

[3715] 甲羅

暖かくなったせいか箱の中で冬眠していた亀吉が暴れて怪我をし、下の甲羅のシッポのところがちょっとだけ欠けていて、そこから血が出ていた。甲羅などは爪のようなもので、血などないと思っていたが、血が通っているんだ。上の甲羅もそうなのだろうか? 逃げないために甲羅の端っこに穴開けてヒモを通しているのを見たことあるような……記憶違いかな。

2012年4月2日月曜日

[3714] 牙


ピニャモの下顎の牙の隣に新しい牙が生えていた。長いのが古い牙で、手前の短いのが新しい牙だ。口が大きくなるから手前に生えてくるのだろうか? 上の牙は、このあと下の牙に合うように出てくるのだろうと思う。夕方見たら古い牙はなくなっていた。
ところで今日から福岡で猫仲間と誕生日展をやっています。いろいろ問題もあるけど、この世に生まれたことを喜ぼうぜ。
http://www.junkudo.co.jp/tenpo/shop-fukuoka.html

2012年4月1日日曜日

[3713] 裸でゴルフ嬢


四月一日だからだろうウソのような吹雪が。真冬のようにはならないすぐにも融ける雪だが、見ての通り芝生に雪がうっすら積もった。ヨゾラが芝デッキの上を歩いてきて『裸でゴルフ嬢』の後ろに佇んだ。彼女が写真に写りやすいようにしてくれたのだろう。

[3712] うたたね

いつものパン屋でパーティ。今回はメンバーがちょいと違いマジな地域おこしの懇談会。たまにはこういうのもいいけど、マジな話しは眠くなる。そこにやってきたジプシーのようなミュージシャン? 『うたたね』という服屋をやっている若者。『うたたね』という個展をやったことのある自分にとって、そのネーミングは親近感が多大。大雪降る中、彼は歌った。