2025年5月18日日曜日

[8804] 牢獄

 ●牢獄
クアハウス碁点展用の作品を倉庫から探す
奥の奥に見たこともないのがあった
誰が作ったのだろう? 
自分だけど、自分が自分でない
忘れると新鮮でいい
:::::
自分は被害者で社会が加害者
これは思い込みだ
なぜなら社会は最初から牢獄だ
出ればいい
「どうやって?」
坐禅だね





2025年5月17日土曜日

[8803] 超ひも

●超ひも
 毛並描きが実に面白い。毛並描きはSSが大変上手だ。草間彌生はドットを描くがそれは粒子だ。粒子の奥にあるのが『超ひも理論』のひもだ。毛並は線であってひものようなもの。ひもは二点を繋ぐ。
 コーチングやテーチングは優位に浸れる粒子でそのお里は劣等感だ。コーチもテーチもしている方がされていることに気づくことがひもだ。猫作りでは私がコーチしているつもりだったが私こそSSのコーチを受けていたようだ。SSは毛並だけでなく人形制作をしていたので造形に造詣がある。そして猫好きだ。私が毛並と造形と猫を好きなわけではない。SSがそれなのだ。私はSSしているのだ。だから毛並み描きが面白い。




2025年5月16日金曜日

[8802] 巣箱解体

●巣箱解体
暑いですね
ヨシズの取り付けも終了
いい感じだ
ニホンミツバチの巣箱を二つ解体する
以前アナフィラキシーにもかかったので
勝手に住めば眺めて楽しもうと思っていたが
住まないようなので薪に。
 





2025年5月15日木曜日

[8801] 死に様・生き様

 ●死に様・生き様
 誰かが死ぬと、やれワクチンのせいだとか政府のせいだとか陰謀のせいだとか他所の何かのせいにする。他人の死を己の考えがさも正しかったように言う。そのせいでその人の生前美しかったかもしれない生き様まで無いものにしてしまう。人は必ず誰もが何かしらでそのうち死ぬ。何かで死んだ死に様なんかに興味はない。それより大事なものがある。生涯かけて数学の問題を解いていたとか、世界の真理を探究していたとか、どこにもないいい絵を描いていたとか、誰も訳さない本を翻訳していたとか、とかとかそんな世間から外れたような意味のないような生き様こそ語り種にすべきだと思うのだ。




2025年5月14日水曜日

[8800] 夏バージョン

 ●夏バージョン
夏バージョンに衣替え。
ヨシズや日除けを取り付ける。

太陽と月
月は暗い夜を照らしてくれる。
太陽は夜を照らさないが月を照らす。
太陽は『お陽様』で月は『お陰様』。
一日はお陽様お陰様だ。
日々是好日なわけだ。





 

2025年5月13日火曜日

[8799] エクスタシー

 ●エクスタシー
 早朝、暖かい春の日差しで沸き立つ草の香りにエクスタシー、我を忘れた。
 絵はいい感じのができたり、それに飽きたり嫌になったり、新鮮な発見があったりと目の前の川の波のように上下する。川全体は留まらず流れてゆく。好きは快楽『所有』で、嫌いは怒り『拒絶』だ。所有と拒絶は同じ幻の両面。所有の欲量と拒絶の欲量は同じだ。所有の幻に徐々に気づいて拒絶の幻も萎えてゆく。怒りを流し快楽を流してしまう本流。幻が薄らぎ己の本流が現れる。本流が春の日差しの香りだ。思考では測れぬ、思いでは掴めぬ、思っても叶わぬ、無思考の時に現れる経験だ。我を忘れるからこそ我在り。





2025年5月12日月曜日

[8798] ゼロ

 ●ゼロ
「ご苦労様」と「お陰様」はいい言葉だ
これらは好き嫌いや善悪をも超える
「苦労」や「陰」にはマイナス感情があるが
『御』と『様』をつけてそれを無化する
労いと謙虚だ
マイナスからプラスへ
(またはプラスからマイナスへ)
結果ゼロになる
マイナスだから嫌い
好きなプラスだけ
ではよくないわけだ

ゼロにする
これらの言葉が道を調える




2025年5月11日日曜日

[8797] 幸せ

 ●幸せ
草刈り機の刃は30センチ弱。
庭は2000㎡ぐらいある。
ベンチや木・石や柵などを避けながら
巾2mを腕を振り刈りながら一歩ずつ進む。
これは毛並みをつけるアート制作に似ている。
刈るんだからペリペリ剥がす行為でもある。
大変だけど汗をかくので心地いい。
SSの「ご苦労様」の言葉で清々しくなる。
幸せなんてこういうものだと思ったさ。





2025年5月10日土曜日

[8796] 中道

 ●中道
中道左とか中道右とかの言葉があるが
そんなものはないと思う。
中道とは川のようなもので陸ではない。
川は左右の陸に挟まれうねうね流れる。
川を脱ぎ捨て海になる。
蒸発して空になる。
雨になって地上に降り注ぐ。
そしてまた川になって流れる。
左右の陸から川を見るのではなく
川から全てを眺める。





2025年5月9日金曜日

[8795] 陰

 ●陰
ホトケ絵の毛並をやっていて思う。
毛並みや木並は陰だ。
草刈り薪割りもなんとなく陰の分野だ。
縁の下の力持ちは陰だ。
パーゴラのツタの日陰は心地よい。
坐禅も陰なのだろう。
道元には陰である『月』の言葉が多い。
人は陰を避けがちだ。
お陰様なのに。



2025年5月8日木曜日

[8794] 毛並

●毛並
粘土猫の半分は毛並を施している。
家の壁には毛並風『木並』を施している。
毛並や木並の陰影が内部の温度上昇を防ぐ。
それにペリペリも木並のように凸凹している。
そこでホトケ絵にも毛並をつけることにした。
でも自分の頭に毛並はない。





2025年5月7日水曜日

[8793] おかげ

 ●おかげ
伊勢神宮おかげ横丁の注文作品。
せっせと作る。
『おかげ』を考察。
右があるのは左のおかげだ。
左があるのは右のおかげだ。
右や左、単独では存在できない。
存在しているのは『おかげ』だ。
おかげで生まれた。
おかげで食べられる。
おかげで生きている。
おかげで死ねる。
おかげだけが永遠だ。
すこぶる偉い。
だから『おかげ様』





 

2025年5月6日火曜日

[8792] ホトケ=自己

 ●ホトケ=自己
 よし! ホトケを描こう。粘土では仏像を山ほど作ったが、絵ではほとんど描いていない。ホトケが過ったのは『自分の背中を見る』という絵を描いたからだと思う。自分の背中の奥に自己が垣間見えたのかも。芸道精進だ!
 巷に溢れる情報はホトケではない。それはわざわざ自分が追うもので不安や反抗からくる妄想だ。追えば追うほどホトケが遠ざかる。変わらず今ここに居て流されず離れないのがホトケという自己だ。いつだっているのにいつも放ったらかしだ。





2025年5月5日月曜日

[8791] 下拵え

 ●下拵え
 SSに絵を見せたら「うまいなぁ!」と。SSは軽々しく褒めることはない意地のあるやつだ。
 そこで、絵がブヨブヨなので水張りすることにした。若い時分に何度か水張りをしたことがあるが気持ちが忙しないので成功した試しがない。こういう下準備作業は絵描き本番ではないという高慢意識があるので面倒だと思っていたのだろう。 今回はこの絵を生かす。一回目はベニヤが反ってしまい失敗、2度目は反らないコンパネにやった。成功。意外と楽しい。料理なんかも下拵えでほぼ決まると聞く。そうか、庭いじりも下拵えみたいなもの。ここに楽しみがある。坐禅は人としての下拵えなのだろう。