2015年9月30日水曜日

[5390] TED


Long time no see, 英語先生。
とりあえず旅行中も英語をなんとなく勉強していたが、やはり知識英語と本物の外人と生で喋るのとでは訳が違う。
まったくあいも変わらずワシの英語は赤子だ。
ところで旅行中は「何で英会話を勉強してるの?」と常套句のようによく聞かれた。
自分でもよくわからないが、勘がそうさせるので、冗談でこう答えている。
「安保のせいでここはアメリカ。母国語ぐらい喋れないと」
「世界のステージで文句を言うには英語だろう」
「TEDに出て『自由自在』をスーパープレゼンテーションするのだ」とか。
(注意:TEDは映画の悪たれテディベアのことじゃないよ)

2015年9月29日火曜日

[5389] 杖


保険屋さんがやって来た。全国一斉に火災保険が値上げすると言う。ちっと考えてみた。
 未来のために『転ばぬ先の杖』の約束事をする。この『約束』ってものが怪しい。未来は不確かなのが当たり前なのに、約束などと言う確かっぽいことをしようとするから怪しい。「明後日、行くね」ぐらいの、未来が怪しくならない程度の約束ならいいんだけど。しかしそうでないなら、怪しいものはいつまでも怪しく、安心を求めた筈なのに心の奥深くに不安が残る。頑張って正しいように言うのは却って怪しい。将来の安心安定、抑止のためとか言って、杖はどんどん増えて大きくなって、本来の役には立たず、いつの間にか人は杖のために生きる部品となって、その杖のために本体が使い捨てされる。
 家族が杖だった。そして金が杖になった。次は何だろう? もともと精神の中には軽くてシンプルなMy杖が存在すると思う。探してみようよ。

2015年9月28日月曜日

[5388] トリ


作品を片付け梱包し送ってもらうだけにし、まるで何も行われなかったように会場のチリ全てを拾い、きれいにし、喧噪をあとに帰宅。
とまあこのように酉年のワシは『飛ぶ鳥跡を濁さず』、祭りは夢幻だったのごとく消えるつもりだったが、電車に乗った瞬間、お腹がクルクル、ヤバい。
冷や汗が出てきた。
切符は既に買ってある。
出発まで、あと7分。
トイレに駆け込むがカバンをぶら下げるフックがなく、置く台もないではないか! 床は汚い! 
カバンを浮かし持ち、ペチョッとトリの糞。
まいった。
クラクラする。
ようやくお腹も落ち着く。
静寂の地に戻って参りました。
ふー

2015年9月27日日曜日

[5387] 願


猫祭りの最終日。
 目眩がするほど多くのお客さんが個展会場に訪れた。20年も続いているので昔からのお客さんや新規のお客さん、新旧やって来る。
 驚いたのは、お客さんが古いウチワを持ってやって来たことだ。
 今から13年前の2002年、山の上にできた新しい茶室で個展を開いた時、サインなどするようなタイプでないワシが冗談半分でサインした一枚のウチワの噂が広がって、たくさんのウチワにサインをすることになった。山の下にある和紙でできたウチワを売っていた店のウチワは完売してしまった。お店の主人は何でこんなにウチワが売れるのか不思議がった。
 今日、そのウチワを持って半身が麻痺した女性のお客さんが杖をついてやって来た。
「ウチワの裏に今年のサインをしてください」
 動かない手でぎこちなくカバンから黄ばんだウチワを取り出しながら言った。懐かしいずいぶん古くなった和紙で作られたウチワだ。月日を見ると今日と同じだ。
「台風が来ると半身が痛いの」
 聞けば彼女は今年末に手術をするらしい。
 手術が成功して欲しいと願う。

2015年9月26日土曜日

[5386] 猫祭りopen


瀬戸の猫祭り始りました。
いろんな展示やお店が盛りだくさんです。
ワシは『個展』あり『もりわじん書店』もありです。
嬉しいことに思った以上に小説『自由自在堂』が人気です。
もちろん立体作品も楽しんでもらってます。
いつも以上にみんなの視線が釘付けなのが絵ですね。
創作の活力を貰ってます。
ますます本も絵も立体もやる気に満ち満ちております。
あんがとさん。
明日もお待ちしております。

2015年9月25日金曜日

[5385] ウスバカ


伊勢では、時間通りきちんと会場に出かけ、食事も朝昼晩としっかり食っている。これは山形でのリズムとかなり違う。それでだろう、ウンコを毎日捨てているのだが、それ以上に腹に数ウンコたまっている。胃は腹減っているサインを出すのだが、腸がキツい。スリムなワシもかなりデブってしまった気がする。
 そういや10日以上もウンコを少しも捨てない知人がいたけど、ウスバカだった。because ウスバカゲロウは幼虫のアリジコク時代、一回もウンコしないんだってさ。
 昨日、温泉入ったおかげか、今日は朝からもう20数ウンコは捨てた。ほんとヤバかった! もうすぐウスバカになるところだったわ。
 ん! ワシ、今、ウスバカなこと書いているぞ。
 明日から瀬戸の招き猫祭りです。

2015年9月24日木曜日

[5384] 猫祭りin瀬戸


今日は雨。
連休中の大賑わいもしっとり静かになりました。
明後日からの26日、27日の二日間。
『来る福招き猫祭りin瀬戸』です。
皆さんお待ちしております。
伊勢の展覧会場をあとにして次の瀬戸へ向かう。
忙しさが連続なんて身体に悪い。
途中休憩だ。
榊原温泉へ。
ここの源泉はぬるぬるとろとろ。
とろろ、なめこに。
オクラにジュンサイ。
飛び込めばぬるりと外出てヌラリヒョン。

2015年9月23日水曜日

[5383] 殻


『自由自在堂』を読んだお客さんから「波瀾万丈ですね」と言われた。一瞬、いったい小説のどこの箇所だろう? と思ってしまった。たぶんワシではなく登場人物の他の人のことだね。実はこの本を書くにあたって、なるべく波瀾万丈話や涙話などは避けたのだ。波瀾万丈はワシが書きたい人物像ではない。ワシにはワシの興味の対象がある。すごい小さい微妙な点だけど、そこを追求観察してゆくのが心地良い。波瀾万丈なんかどうでもいい。
 人はちょっとだけ自分の殻を破ればそれでいいのだ。
 そういやこんな感想をもらった。
「この本のおかげで小説が面白いと知りました。一言で言えば読んで良かったです。初小説楽しかったです!」
 生まれてこのかた小説を読んだことのない青年が、『自由自在堂』を読んでの感想だ。小説という世界に足を一歩踏み込んでくれたことが嬉しいじゃないか。殻は破れたのだ。

2015年9月22日火曜日

[5382] 暇


毎朝ホテルを9時前ぐらいに出て、15分ほどかけて展覧会場に入る。6時ぐらいに終わって帰る。途中で夕飯を食うか、ホテルに帰って風呂入ってから夕飯に出かける。絵日記書いて寝る。次の日も同じ時間に起きて‥‥
 ここ数日このようなリズムで過ごしていて、ふと思った。勤め人さんは大変だなぁと。何かと気忙しくまったく暇がないではないか。ワシは今年、小説『自由自在堂』を出版したけど、暇がなければ書けなかっただろう。暇がなければ次のステップへの考察や下地作りなどができないということだ。と、ここまで考えて、否否、こんなこと思うのは、最近、いつもの自分のリズムでないからで、人には人のリズムがあって、それに慣れて暇も見つかるのだろう。みんな同じさ。暇が無ければなんとか作るだけさ。

2015年9月21日月曜日

[5381] 振り


ワシはお客さんに、ニコニコしながら冗談言って、ペラペラ喋るから「フレンドリーですね」なんて言われる。他に「若いですね」とか、「パワーありますね」とか言われるけど、ないないない。ワシみたいに籠って、もの作ったり書いたりするのが好きなタイプは人前出るとちょいとハイになっているから、フレンドリーに見えるだけ。ほんとは振りンドリー。
 フリ・ヤンガー、フリ・パワーです。
 I pretend to be friendly.

2015年9月20日日曜日

[5380] 湖畔


おかげ横丁はすごい人です。
昼飯は混んでいる時間帯を避け、1時も過ぎた頃出かけたが、飯屋はどこもかしこも人でいっぱい。
並ぶには時間がかかり過ぎる。
諦めて帰ろうとしたが、わぁーぉ、混んでいる風景の中に入ってしまった。
なかなか動かない。すごいわ!
さあ、こんなときは展示会場だね。
静かで落ち着いてます。
明日からの伊勢参り方、人ごみから避けてゆったりしたかったらおかげ横丁『大黒ホール』へどうぞ。
福猫が招いてますよ。

2015年9月19日土曜日

[5379] 化ける


今日も天気良好。今回の伊勢での展示は『道化』(写真)という作品が多い。
これは『仏化』『超化』『道化』という『化ける』三シリーズの一つ。
まあ猫が化けるという謂れがあるので、こんなアイデアが出た。
人だって変身願望があるし化粧するから「化ける」には興味津々だろう。
未来はいい感じに化けたいもんだ。
仏のように静寂を解るものに化けるのもいい。
現状を超えるものに化けるのもいい。
どんなところでも笑いを巻き起こす道化になるのだっていい。

2015年9月18日金曜日

[5378] 修復


昨日の夜中3時、ウォー、ウォーと気色悪い音程のサイレンが鳴り目を覚ます。
外でワンワオ何か喋っているがよく聞き取れない。
海岸がどうのこうの言っているからたぶん津波だろうと思う。
水害被害で空き巣が入るような日本になってしまった。
修復不可能かもしれない。
これから日本は大変だ。
それからはよく眠れず、調子が悪い。
天気がいいのに、ノリが悪い。
それでも今回のニューファッションで会場に行く。
着心地はいい。
今日のうちに寝てる子を起こさず修復作業。
これは可能。

2015年9月17日木曜日

[5377] 7時間


朝早よから電車、伊勢『招き猫祭り』に到着。
 なんと7時間! こんなに長い時間電車に乗ってなんもしないでほとんど寝ているだけ、もったいないような気がした。
 7時間あれば英単語がかなり覚えられるだろう(忘れるけど)。7時間あれば粘土作品でいいのが作れるだろう(日中からやらないけど)。7時間あれば庭の草刈りからいろんなことができるだろう(疲れるからやらないけど)。7時間あれば小説だってまた書けるだろう(目が疲れるからしないけど)。
 7時間あれば伊勢に楽しい旅ができるだろう。

2015年9月16日水曜日

[5376] 服


瀬戸への荷物は送った。さてと伊勢に出かける準備だ。久しぶりの伊勢なのでワクワクです。
 服で悩む。とりあえずこの間『もりわじん書店』で出かけた仙台で買った妙な切替えのユーズドのパンツは決まりだ。あとはシャツと帽子。悩んだ末、だいたい決まった。寒くなったらのことを考え、上着が必要かどうか去年の服装を写真で見てみた。なんと! 今回とまったく同じじゃん! スイカの手ぬぐいに黄緑のTシャツ。ワシのユニホームかいな! まあ長旅だし、一番着やすくて身体に馴染んでいるものがいいに決まっている。自ずとこれらを選んでしまうわけよ。
 よし、思い切って、今年はスイカは止めだ。
 写真は去年のおかげ横丁でのワシ。ところでワシの隣を歩いている方は伊勢でのワシの世話をしてくれるお嬢さんで、小太りです。

2015年9月15日火曜日

[5375] 変


追い込みだ。
 昨日できた変な絵付けの作品をよく見る。
 可愛くないし、技術がすごいわけでないし、心に響くわけでもない。でも自分にとっては非常に面白い。
 そういや昔作った作品で変なのあったよなと探してみる。
 あった! タイトル『ソフトクリーム女王』だって。あ~くだらねぇ! 思いっきり笑ってしまった。しかしこうやって時間が経って見ると感慨深いものがある。
 ふむふむ、あまりに変だからマイキープだな。たまにこういう変なのが出てくるから面白い。今後も思いもしない変な作品が目の前に現れるだろう。
 Oh! I'd like to make the strange works more.

2015年9月14日月曜日

[5374] しないをしない


夏が終わったこの時期はお腹の具合が悪くなるみたい。なぜだろう?
 夏場、裸で過ごしていることに慣れ過ぎて、服着ると暑い。今でも裸だからお腹が冷えているのかも。それと展示前で忙しくて運動不足。走るのも歩くのも面倒だから、なんとかせねば、とふと思い出したのが、ワシには燃料費節約や生活美観と運動不足も解消できる一石二鳥の薪割りや草刈りがあったのだ。そこで「よし! 運動だ」と立ち上がり、しないと決めた草刈りをやることに、しないをしない、庭の三分の一ね。このぐらいなら手も痺れないし、運動不足も解消、草成長実験もできる。バッチリだ! やっぱ汗かくのはいいわ。すっきりしたおかげですごい斬新な作品ができた。瀬戸に出します。
 Be more specific! 

2015年9月13日日曜日

[5373] 覗き見


小説『自由自在堂』を読んだ若い女性からの感想。
「見たこともない画材屋自在堂さんを、じっと覗き見しているような変な感じで、すごい面白かった」
 覗き見か! なるほど。12年もの間、ワシはあの画材屋の何から何まで、心の奥まで無意識に観察していたみたい。少々変態だ。観察っていうのは花や虫、海や山、夕焼け空をジッと見るような、時間の経つのも忘れ、いつの間にか自分の事も忘れてしまう。
 忘我するほど無我夢中な観察を一生できればさぞ面白かろう。
 この小説、ドキュメンタリーとも言われたが、リアルな覗き見的観察記録でもあるんだろうね。
 観察好きの方はどうぞ。
 写真は小説本を立体化したもの。
 開かないから読めないけど、ジッと観ることならいつまでもできます。

2015年9月12日土曜日

[5372] しないもんね


次は瀬戸の猫祭り(9/26、27)の絵付けです。
 写真は瀬戸の『招き猫ミュージアム』開館十周年記念で出版された『招き猫百科』。ワシの名作も出てます。よろしく。
 By the way,  庭の草が伸び放題だ。これが気になる。今日草刈りをすると、明日明後日と草集めになる。すると腕がしびれて細かい絵付けができなくなる。
 そこで考えた。雪掻きでは『雪掻きしない』という方向でいろんなことを試して、今は「冬どんと来い」だ。そこで今年はもう『草刈りしない』ことに。これからどれだけ伸びて、どのような風景になって、どのように冬を迎えるのか。それを知れば、草と仲良くなってのんびり生きてゆけるような気がするのだ。
 先行きを不安に思い、もはやのんびりから得られる豊かさを忘れ、経済発展だけを一生追いかけることが生きることだと勘違いしないためにも。

2015年9月11日金曜日

[5371] 知恵


選挙で「必勝」などの文字を掲げている風景を見て気色悪いと感じる。
 少々考察してみた。
●『勝つ』『負ける』について。
『勝つ』というのは、『負ける』を否定している。
『負ける』は『負ける』ことだが、『勝つ』を否定しているわけではない。
『負ける』は『勝つ』を内在している。
『負ける』に身を置けば、『勝つ』も『負ける』も知ることができる。
しかし『勝つ』に身を置いても、『勝つ』しか知れない。
つまり『勝つ』は、知恵に於いては『負ける』に引けを取る。
知る、『勝つ』『負ける』の上のステージが『知恵』である。
 さあ、そんなもん超えて上に行こうぜ。

2015年9月10日木曜日

[5370] カエル


トノサマガエルイマゴロカエル。
 今年はずっと不在だった殿様がやっと我が家に戻って来た。数年前、池にはトノサマガエルとアメリカのウシガエルが棲みついていた。見た目はウシガエルの方が絵になる奴だったが、裏で悪いことでもしているのか臆病ですぐに水の中に潜ってしまう。それに比べトノサマガエルは堂々としていて些細なことでは動かなかった。でも見た目は骨董品のようで可愛さに欠けた。二種にはこれまで諍いもあったろう。
 今年春、ワシはこの庭を心地良いところに改造工事した。
 そして今、
ニホンノトノサマカエル 
アメリカノウシカエラナイ 
アメリカニカテナイ
アベヤメナイ
アメヤマナイ

2015年9月9日水曜日

[5369] 竜巻


早朝、すごい風の音に目を覚ます。
 ハッと、デッキの上の日除けが気になった。見たら、風で煽られてバフォバフォだ。ヤバいと思い外した。
 日本という国が何もかも法までもアメリカナイズされてしまったせいか、最近の日本の天候は、ワシが若い頃には一度も聞いたことも、やって来たこともなかった竜巻などというとんでもないものまで起こるようになってしまった。
 野茂投手がトルネード投法でアメリカに返しに行ったけど、それも束の間アメリカは地球上を竜巻っちゃうつもりだ。
 そこで考えた。竜巻より早く回れば逃げ切れるかも‥‥
 さてと今日も頑張って逃げ切るための絵付け。
 伊勢送り第二弾でした。

2015年9月8日火曜日

[5368] 芸術起業家


今日は今週末12日から始まる猫祭り用の作品を伊勢へ送る。結構な量だ!
 展示担当の方、よろしくです。
 20年以上も前、初めての伊勢のときはまだ猫作家もそれほどいなかったので、大黒ホールという大きなスペースは、ほぼ半分以上を自分の作品で埋めていた。今回の量の倍以上はあったと思う。若いしやる気充分だったし、猫ブームの火付けだったからね。芸術起業家って感じかな。
 祭り終了後、不思議なことに、返ってくる作品はほとんどなかった。何でだろうと思ったが、誰かが買っているらしいのだ。何でこんなに売れるのだろうと思ったが、ある時、ふと解った。
 ワシに才能があったのだ! ガハハハハ
SS「あたしがいなけりゃ、あたふたしてるくせに‥‥」

2015年9月7日月曜日

[5367] みっともある


「人の悪口は、みっともない」と言う言葉を聞いたことがある。
 振り返ってみると、ワシは相当みっともなくなってしまったような。自分の劣等感や自己正当化のために屁理屈並べて他人を攻撃していたように思う。みっともないが身体にこびり付いて離れなくなっている。それにもはや他人にもそう見られてしまっているだろう。
 今からでも遅くないから『みっともある』人間になろうと思う。『みっともある』とは魅力あるという意味だろうと思う。悪口を言わなければ魅力ある人間に近づくだろう。
 いつの間にか魅力ある人間になって、魅力的な世界を築き、魅力が溢れまくり、魅力の中で心地良くこの世を去る。生まれ変わって弥勒になる。

2015年9月6日日曜日

[5366] 招き猫祭り


『打てば 響く』
知人の太鼓奏者が言っていた言葉。
どこでも聞くような言葉なんだけど、思わず感動してしまった。
打てば響く、いい音が誰かの心に響く。
人だけでなくいろんなものにも共鳴するだろう。
それがまた連動してどんどん膨らむ。
もはや人知を超えてゆくような。
ワシも打てば響くような粘土をいじりたい。
さて、もうすぐ『来る福招き猫祭り』。
会場:伊勢内宮前おかげ横丁内 大黒ホール
住所:三重県伊勢市宇治中之切町 52 番地
会期:2015年9月12日(土)~9月29日(火)18日間
営業時間:午前9時29分~午後5時29分
ワシは、9/18〜23、居ります。

2015年9月5日土曜日

[5365] 虚仮コッコ


デザイナーと父親の自叙伝の校正していて、「雌鶏が時を告げると家が滅びる」という言葉が目に留った。ニワトリはオスが時を告げるのであって、メス鶏は大人しい。メス鶏が時を告げるようになると、その家、強いては国が滅びるという喩えだそうだ。
 父親は昨今の目まぐるしい女性の社会進出を危惧してるようなことを書いていたけど、昔の人だからだと思う。ワシがこの言葉に引っかかったのは、何かに操られているのかテレビにはあまり出ない、ネット上では頻繁に流れている日本の国会議事堂前のすごいデモ。このデモに子を持つ若い母親達が参加しているということだ。
 母親達は「コケ(虚仮=偽り)コッコ(国庫)」と言っているのかもよ。

2015年9月4日金曜日

[5364] 老眼鏡


父親の自叙伝に載せる写真を探しに実家へ行く。あの父親、自叙伝を書いたのはいいが、後は人任せ。セピア色の分け解らん昔のアルバムから話の内容にあった写真を見つけ出すのはやや面白いが困難面倒。
 ふと思う、ワシみたいに『デザイン・制作・書店』までやれば意外と楽しいのになと。
 老眼鏡を忘れたので、父親のを借りたら、なんとワシと同じ度数。ゲッ! ワシ、87歳のジジィと同じなんだ。
 帰って、作品の絵付け。細かいところ用に買ってある度数の高い老眼鏡をかける。そういや最近はこのメガネの使用頻度が多い。
 父親より老眼が進んでいるではないか! ワシ、87歳のジジィより年寄りじゃん! ますます愕然。
 いつ父親の歳を抜いてしまったのだろう? 

2015年9月3日木曜日

[5363] お花畑


Aさんはお花畑で野菜作り。Bさんはお花畑でパン屋。Cさんはお花畑で喫茶店。Dさんはお花畑で酒屋。Eさんはお花畑で食道。Fさんはお花畑で居酒屋。Gさんはお花畑で本屋。Hさんはお花畑で電気屋。Iさんはお花畑で洋服屋。Jさんはお花畑で病院。Kさんはお花畑で牧場。Lさんはお花畑の写真家。Mさんはお花畑で車屋。Nさんはお花畑に建築。Oさんはお花畑に映画館。Pさんはお花畑に競技場。Qさんはお花畑を走るランナー。RさんらとSさんらはお花畑でサッカー試合。TさんらとUさんらはお花畑の奪い合い。VさんらとWさんらがお花畑で鉄砲ごっこ。お花畑が真っ赤に染まった。悲しんだXさんがお花畑にヘンプを植えた。呆れたYさんがお花畑にケシを植えた。怒ったZさんがお花畑にトリカブトを植えた。いつまでもお花畑に花が咲く。

2015年9月2日水曜日

[5362] weed


ハスの花びらの左下のは、カマキリです。
 todayはyesterdayに草刈りした草集め。これがけっこうhard workなのだ。about二メートルもある熊手というものでgardenに散らばったweedを掻き集めていく。sunshinがstrongなので麦わら帽子をかぶって上半身nakedでやる。汗が滝のように流れsunglassesから見える風景はin the water。sometime秋風が強くblow。これがすこぶるcomfortable。手を休め、mountainを眺めながらfeel風、調子こいたwindがゴーゴーうなり、枯れ葉をin the skyに巻き上げた! my bodyがぐらっとした! 竜巻だ! と思ったら、目眩だった。 Wow, I'm really tired.
 さてと、しごと、いせと、せと、ちゃんと、やろうっと。

2015年9月1日火曜日

[5361] 幻想


草刈りしながら思った。
 小説を出版して間もなく、大手出版社や著名人の後押しなどがあれば売れると言われた。それは甘い汁だけど、ワシにはリアリティがない。たぶん国家とか大企業などは巨大な共同幻想であって、ワシ個人の活動と対立しているからだろう。つまりちょいと大袈裟だけど、なにかと囲いたがる権力に対抗して自由自在を目指した内容の小説なのに、権力側に身を売ったら反対に不自由だってこと。国家などの大きな幻想を信じてしまうと人は自分の足元を見なくなる。過去の成功例を追いかけ模倣するようになる。巨大な幻想に取り込まれることが幸福だと錯覚する。危ういね。肥大化する幻想は幻想ゆえいずれ消失する。消失するものに頼る事は自分を失うことだ。満たされることはない。だから空虚でリアリティを感じない。
 では何がリアルなのか? 何が満足なのか? 足元を見よ! それが『もりわじん書店』だった。
 大きな幻想とは無縁に、個人から個人へと小説が手渡される手に入るほどの小さな幻想時空の中でなら、ワシは自分を見失うことはない。
 『もりわじん書店』、今月、伊勢と瀬戸へ向かいます。待っててね!